
ほんとにあった! 呪いのビデオ Special4のネタバレをつづっていきます。
最長の文字量となってしまいましたが、それだけ素晴らしい作品と言えるので、全く辛いと感じることなく書けました。
しかし、非常に良作であるといえるので、まだ見ていない方はネタバレは読まないことをおススメします。
もくじ
ほんとにあった! 呪いのビデオ Special 4 各章のネタバレ
夜の海
静岡県某市の海にスタッフと投稿者カップルは向かっていた。
坂本一雪がカメラを回しながら、投稿者の高田順二さんと恋人の女性に取材インタビューをするという形で進行していく。
投稿者たちが問題の映像を撮影した経緯を語り始める。
問題の映像は高田さんと彼女が夜の海岸をカメラを回し、懐中電灯をつけながら、探索をするというもの。
途中で高田さんがカメラのナイトショットに切り替えて、撮影していく。
夜の海岸の雰囲気に怖がりながらも、高田さんと彼女はお互いを撮り合い楽しそうに歩き始める様子が捉えられている。
そんな中、彼女が海岸の岩場に立ち、楽しそうにポーズを決めたりする微笑ましい光景を高田さんが撮影しているのだが、突然、彼女が悲鳴を上げて転げる。
『掴まれたかも・・・あ、足!』という声を上げて、高田さんは笑いながらも心配して駆け寄る光景が映し出される。
彼女が何者かに足を掴まれて岩場に転ぶ前に撮られた映像に、それは現れていた。
その際、カメラは遠くの漆黒の闇を映し出しているが、そこに発行している人の顔と身体の様なシルエットが浮かび上がっているのだ。
シルエットが浮かび上がって、すぐに彼女が転んだということである。
尾行
投稿者は元探偵であり新米の頃、ある女性を対象に尾行を担当していた。
その時の映像をスタッフに投稿してきたのだ。
尾行を始めて数日後のある夜、不可解なことが起きたのだ。
投稿者が尾行をしている女性は白いミニスカートを履き、歩くのが早い雰囲気的には気の強そうな女性。
女性が自宅に帰るまでの道筋を尾行し、逐一、状況を音声録音している投稿者。
ところがいつもとは違って、女性は突然、細い路地に入ってしまう。
その路地は入り組んでおり、人の気がない場所であり、尾行に気づかれないように投稿者はどんどん女性との距離が離れていく。
そして、女性に完全にまかれてしまったようであった。
女性を探すために撮影しながら必死に走りまわっているところに、探偵事務所の所長から電話が入る。
その電話はターゲットの女性の尾行を止めるようにとのお達しであった。
走るのを止めて撤退しようとしていた投稿者だが、その時に消えたはずの女性が投稿者の前を通り過ぎていったのだ。
その模様はビデオに捉えられているが、その時に映った女性は顔の部分が半分、闇に溶け込むように消えてしまっていたのだった。
屋根裏
投稿者の坂崎高広さんの自宅アパートでレポーターの北川さおりがインタビューをする形で始まる。
坂崎さんはアパートには一年ほどまえに引っ越してきたばかりであったが、その頃から天井裏から物音がするという。
最初は軋みのような音であったが、徐々にそれがまるで人間が歩いているかのような足音になっていったという。
坂崎さんは気になって天井裏に続く押し入れの天板を開けてみると、一本のビデオテープが落ちてきた。
マクセルのケースにはいった古ぼけたVHSテープであり、ラベルには1995.5と記入されていた。
ビデオの中身を確認すると、それは坂崎さんの住んでいるアパートの前の住人の様子を捉えたものであり、その行動は奇妙そのものであった。
そして、住人の姿とは別にあるものが映り込んでいたのだった。
ビデオを見てから坂崎さんは寝つきが異常に悪くなり、一緒にビデオを見た恋人は更に深刻な異変を起こすようになってしまっていた。
恋人は高熱を出して体調が悪くなり、そのことが切欠であうことはなくなってしまったという。
坂崎さんの元を訪れた北川と演出補の横田直幸と坂本一雪は天井裏を実際に開けて見て何があるのかを調査。
坂本が果敢にも天井裏を開けて、中をくまなく探索すると、そこには生活の痕跡がありありと伺える状況がひろがっていた。
救急箱やハーモニカ、鍋や錠剤などの薬物、コップなど。
ブルーシートを敷き、屋根裏から回収されたものを見る、坂崎さんの表情は凍り付いたものになっていた。
その後、坂崎さんは恋人に連絡して、スタッフの取材を受ける様に説得を試みる。
頑なに取材を拒む恋人であったが、度重なる説得をうけて顔を隠す条件で取材に応じた。
取材は喫茶店の席で行われた。
彼女は黒い長髪であり、顔を見切れたような形で北川の問いかけに応じている様子。
坂崎さんのアパートでビデオを一緒にみた恋人は、その後、帰宅してから体調不良をおこした。
取材映像には映っていないが、恋人の顔はすごい吹き出物が出ている様子であり、それはビデオを見てからであるという。
そして、無数の殴られたようなアザも出ているという。
容姿に明らかに悪い変化が出るようになった恋人は、それまでファミレスでウェイトレスをしていたが、そこもクビになってしまったという。
その後、バイトの面接なども幾つか受けたが、全部、不採用になったと語る恋人は、取材の最中に泣き出してしまう。
恋人の様子を心配する北川に、恋人は『それに、髪の毛も抜けちゃったってのもあるし・・・』と呟く。
北川は『え・・・それはどの辺・・・?』と怪訝な声で問いかけると、恋人は『そうじゃなくって・・・』と泣きながらいい、髪の毛を手でとった。
長い黒髪のカツラをしており、『全部抜けてしまったんです・・・』と告げたのだ。
スタッフはアパートの住民に聞き込みを開始し、八年前に坂崎さんのアパートの部屋の隣に住んでいた人物が判明し、その人物に取材を敢行する。
彼は岡林和雄さんという人物で、髭を蓄え金髪というどこかトッポイ印象のある男性であったが、取材に快く応じていた。
岡林さんの証言によると、問題の部屋に住んでいた人間は1992年から1995年の3年間住んでおり、チンピラ風の男であったという。
男は一緒に住んでいる女がいたのだが、それは日本人ではないアジア系の女性であったという。
アジア系の女性は男に暴力を奮われていたようであり、男に風俗などで働かされていたのだろうと岡林さんは語った。
更にアパートには入国管理局のGメンが調査にきていたこともあるという。
そしてそのアジア系の女性は屋根裏に隠れていたそうである。
天井で繋がっているから物音で分かったという岡林さんは、あまりにもうるさい時があったので、文句を言いにいったことがあるという。
すると、丁度、その時、天井裏に女性が隠れようとしている光景を目撃したという。
北川と横田、坂本は岡林さんに坂崎さんが投稿してきた問題の映像をみてもらうと、怪訝な顔をしながら『似ている気がしますね・・・隣にいた女なんだけど。』と証言した。
その後、隣の部屋にいたチンピラ風の男とアジア系の女性のことも岡林さんはよく覚えており証言。
それによると95年の正月くらいから女性のほうがいなくなったという。
口論のような声がしていたことが、しょっちゅうあったがその時期から聞こえなくなり、男の方が同じ年の夏ごろに引っ越しをしていったという。
その後、アパートの住民に刑事が聞き込みに来ていたということがあったという。
それはまるでアジア系の女性がチンピラ風の男に殺害されている?と予想させるものであった。
ここで問題の映像が公開される。
映像は畳の部屋にランニング姿とパンツ一丁の痩せぎすの男が映し出されている。
その男は身体中を掻きむしり、畳をみつめて何かをつまんで回収している素振りを見せている。
突然、辺りを気にしだし、天井を見つめる男。
男の奇妙な生活の様子が淡々と収められているが、ゴミが散らかる部屋に女の顔がうっすらと浮かび上がる。
畳の床にもまるで舌を出しているかのような女性の顔も現れる。
更に台所に部屋の仕切りのガラス戸にうっすらと女性の影が映り込んでいるのだ。
シリーズ 監視カメラ コンビニエンスストア
愛知県のコンビニエンスストアで撮影されたと思われる監視カメラの映像である。
女子高生のグループが買い物を終えて帰宅したあとの閉散とした店内の様子を捉えている。
その時、床に点滅しながら苦悶に満ちた女性の細長く歪んだ顔が映り込んでいたのだった。
ヒッチハイク
投稿された映像にうつっている投稿者ら二名に案内されて、北川らスタッフは問題の現場に訪れていた。
現地を回りながらの取材という形で進行していく。
投稿者の岩田慶子さんと友人は、専門学校の卒業旅行をしていたが、ある山奥でヒッチハイクをすることにした。
旅を始めて2週間ほど経った日、いつものようにヒッチハイクで車を停めて乗せてもらった。
その車は女性が運転しており、シェビーバンの様な大きな車であった。
運転手の女性は胸元に何か身分証のようなものをつけており、助手席にはうつむいたジャージを着た少女が座っていた。
ビデオを回しながら岩田さんたちはその車に乗せてもらうことになった。
運転手の女性はヒッチハイク中の岩田さんたちにとても興味を持ったようであり、車内は一時は明るいムードになりかけていた。
が、スナック菓子を食べている岩田さんたちに、説教をするかのように身体に悪い食べ物だからやめなさいと叱咤する。
そんな中、岩田さんたちが頼んだところとは全く違う方向へ進んでいく。
『こっちの方が近いから^^』と運転手の女性はうそぶくが、既に怪しいと感じている岩田さんたちは突っぱねる。
『ちゃんと着くからさ^^』と明るい声で諭すように運転手の女性は言うが、更に岩田さんたちは否定する。
そして、岩田さんたちはもう車から降ろしてくれと懇願するが、運転手の女性は『だめぇ・・・みんな待ってるから・・・。』と突然言い出した。
『(助手席の少女)この子の様子もあるしぃ・・・』『ちゃんと着くしぃ・・・』『あなたたちのためだからぁ・・・』『大丈夫だからぁ・・・』
と、何としてでも降ろさせようとしない運転手の女性であるが、岩田さんたちは無理矢理、何とか停めさせて逃げるようにして車から去った。
この様なやり取りの映像が投稿されたビデオに収められているが、助手席のうつむいて一言もしゃべらない少女が時折、岩田さんのカメラが外をうつしているときにサイドミラー越しに映るときがある。
その一部のカット、そこに映る少女の顔は赤く血に染まったかのように爛れている状態が映り込んでいたのだった。
シリーズ 監視カメラ 地下駐車場
大分県のとある地下駐車場の監視映像。
深夜、車が出ていく様子などを捉えているが、誰もいなくなって静まり返ったその時。
カメラのすぐ傍のコンクリートの柱の手前、その上部に禿げ上がったかのような広いおでこで、サングラスをかけているかのような中年男の顔がハッキリと現れ、そして消えていく様子が捉えられている。
無名の投稿
突然、スーツ姿の若者が登場し、原稿とビデオカメラのリモコンを片手にたどたどしく声明を読み上げるかのように、ほん呪スタッフに呼びかける様な映像が流れる。
画面は切り替わり、都内某所の喫茶店。
この映像は白石晃士が発掘したある投稿映像であり、そのビデオを坂本一雪に手渡すシーンから始まる。
投稿映像の内容を予め見ている白石晃士が坂本に概要を説明しているが、その言い方がどこか呆れて投稿者のビデオをバカにしている様子にもとれる。
それを聞く坂本も苦笑を浮かべている様子が印象的。
白石と坂本のシークエンスが流れた後で、問題の投稿映像が一挙に公開される。
右手でビデオカメラのリモコン、左手に数枚の原稿を読み上げる投稿者は、どこか怪しく素人臭さが半端ではない様子。
『私は26歳の元会社員です。平成15年4月30日。水曜日です。去年の夏にビデオカメラを買いまして、あ・・』
一回、途切れる。
『このカメラを買って以来、この部屋でビデオ日記のようなものを撮影してきました。』
一旦、ズーム失敗した様であり途切れる。
『その中に霊がうつっていたので、それをと・・・・それをぉうくりたいと思います。』
途切れてすぐに。
『それではどぉ』
投稿者が語ったビデオ日記に移行。
自分で自分の生活模様をたどたどしく、笑いながら解説する投稿者の若者。
カメラの前で色々と遊んでいる投稿者の姿はどこか痛々しくもあり寂しすぎる印象だ。
『せめて人がどのように自殺にするかに至るのかを遺して』
『生きているのがすごい不安で』
『仕事を休みました・・・むぁあ、自分のくだらなさに最近はうんざりしています。』
寝そべりながら、カメラを見つめてそう語る投稿者。
次のカットは敬老の日に撮られたもの。
『えー、敬老の日ということで、えー、実家の両親に電話をしようかなとぉ』
ここで家電話のアップ映像。
『ぁ、もしもし、ぁん俺だけど・・・』
『ッってねえつってんじゃねえかよ、しつけえなぁ!! うるせえ!ババア!ぉい! おい!』
乱暴に受話器を叩き置く投稿者。
カットは変わり、大量のレンタルビデオと書籍を購入してきた投稿者。
投稿者は死ぬのを意識しているという。
その為に心霊とかUFOとかの商材を買いあさったり、借りあさっているようだ。
『呪いのビデオとか・・・全部、借りてきちゃいました。』
カップ麺や飲みかけのペットボトルなどが散乱する部屋が映し出される。
次のカットは薄暗い寝室のベッドに投稿者が時報を流しっぱなしの電話を置き、寝そべりながら心境を語る様子が映し出されている。
『今年一杯で・・・』
時報は11時59分50秒を知らせている。
『へっ!・・・来年の大晦日はもうないかも知れないです・・・』
時報は0時丁度を知らせている。
投稿者は受話器を置き、
『元旦です・・・今年こそ死ねたらと思います・・・』
次のカットは薄暗い脱衣場のようなところの狭いスペースに体育座りで入り込んでいる投稿者の様子。
『昨日、会社を辞めました。』
『もう大丈夫だと思います。』
次のカットは投稿者の26歳の誕生日の日に撮られた映像。
『26歳になりました。』
そういい小さなショートケーキに沢山のロウソクを立てる投稿者。
部屋の電気を消し、思い出したかのように投稿者は・・・
『あ、・・・ぁんーと、実はさっきぃビデオ日記を整理してたらぁ、ふはぁ、すごいの発見しちゃいました。』
(ちょっと嬉しそう)
『多分、僕を迎えに来たんだと思うんですけど・・・ぅん・・・何か変なモノがうつってて・・・。』
ここでスーツをきて解説をする投稿者の映像に切り替わる。
『お分かりいただけましたか?』
『年明けのところです。』
『12時になった瞬間に私の後ろにっれいが・・・、霊の影がうつっています。』
リモコンでズームしながら
『それではリプレイします。』
問題の箇所をリプレイ、そこには時報が0時を告げる箇所で投稿者が心境を語るシーン。
ベッドの上の壁の部分にぼんやりと男の巨大な顔が浮かび上がっている。 そして音声ノイズも走る。
逆さにするとそれは若い男の顔であることがハッキリとわかる。
そして再びスーツ姿の投稿者の映像。
『この霊は私を迎えに来たものだと思っています。 多分、呪いのビデオをまとめて見たせいで私の霊能力が高まって、ああいうものを呼び寄せたんだと思います。』
『じゃあ、最後までみてもらってありがとうございました。』
ビデオ映像はひきだし、投稿者はカメラをみつめながら
『それじゃ、さようなら。』
リモコンでスイッチをきる投稿者。
ここで終了する。
謎の女
横断歩道を渡る若者二人と演出補の横田の姿からコーナーは始まる。
金のメッシュを入れた長髪と耳にピアスを付け、ブラックパールのネックレスをつける投稿者の佐原さん。
茶髪で二重の投稿者の三好さんという互いに垢ぬけた様子の顔立ちの良い二人が今回の投稿者。
カメラを映す坂本に佐原さんが、ある自動販売機を指差して当時の状況を語る様子が紹介。
『あそこにはもう行きたくない・・・はい。』
穏やかな笑顔を浮かべる二人を坂本は撮影しながら、取材インタビューが始まる。
団地の敷地の中の公園のベンチに佐原さんと三好さんが座りながらインタビューに答える映像が流れる。
佐原さんと三好さんはその日の夜、佐原さんの自宅にいて遊んでいた。
その時に外で大きな衝撃音が鳴り響いたので、交通事故だと思った彼らはカメラを持って車に乗り込んだ。
車で事故現場を探し、見つけた時には既に現場は綺麗に片づけられており、警察官の交通誘導が行われていた。
事故現場を通り過ぎて、自宅の帰りに自動販売機に立ち寄った。
自動販売機の近くに車を停車して、二人でジュースを買いに行った際にカメラにとんでもないものが映ってしまったということであった。
問題の映像は車中から事故現場の近くに行った時に開始されている映像。
声の様子から三好さんが車を運転しており、助手席の佐原さんがカメラを回していると思われる。
『早く動け~。』
と、事故渋滞を起こしている道の様子に軽口を叩く佐原さん。
車が動き出して、進行すると警察官が交通誘導している様子。
その傍を通り過ぎる車。
『もうちょっとゆっくり走って。』
と、頼む佐原さんだが、
『後ろつまってるから・・・ぁ』
と、三好さんが困った声を上げる。
『結構、片付いてるんちゃう?これ』
と、佐原さんがつぶやく。
次のカットでは自動販売機に向かう佐原さんと三好さんの様子が撮られている。
佐原さんがカメラを回し、横の三好さんにカメラを向けたときにカメラが三好さんに当たりそうになる。
『おおい』
ここで三好さんの傍にいる長い髪の女性に気づいている佐原さん。
『おっと』
にこやかに佐原さんのカメラに反応する三好さん。
長い髪の小さな女性は三好さんを睨みつけているかのように見つめている。
その小さな女性は長髪が乱れており、顔面が血塗れである。
次のカットは佐原さんが自動販売機の前で、三好さんにポケットから小銭を渡すシーン。
ジュースを買う三好さんを映している佐原さん。
余った小銭を佐原さんに渡す三好さんだが、三好さんのすぐ傍に先ほどの女が立っている。
『はい、小銭、はい。』
『ありがとぅ~。・・・・ぉい』
カメラを振り出す佐原さん。
『どした?』
『いや。』
『ん?』
不思議そうに佐原さんをみつめる三好さん。
『あれ・・・女の・・・女の人・・・』
明らかに動揺しだす佐原さん。
『おま・・・あれ?・・・おまぇ、目の前におったやろ?』
『え?!』
『・・・じゃ、いくか。』
『あ、ジュースは?』
『あ、家にある、家に。』
車に向かって歩き出す佐原さんと三好さん。
ビデオを撮影している佐原さんは既に自動販売機に行った際に、女性の存在に気づいていたという。
その女性は顔色も悪く、目つきも悪く、着ている服がボロボロの状態であったという。
そして、血だらけになっていたという。
佐原さんは交通事故の現場から歩いてここに来てるのかな?と感じていたそうだが、考えてみると、交通事故が起きた現場から自動販売機の場所までは歩いてこれる距離ではないという。
ところが佐原さんには見えている筈のその女性は、傍にいた三好さんには全く認識できていなかったという。
後でビデオを見せてもらった三好さんはその時にはじめて傍に血塗れの女性がいたことに気づいたという奇妙なものであった。
『(傍にいたのに)気がつかないのはおかしいなとか思ってて・・・』
『この女の人・・・一体、ねぇ・・・誰なんだろう・・・って。』
『うん、明らかにいた・・・そこに映っていたから・・・』
『なんで、佐原には見えて・・・僕は・・・見えなかったんだろう・・・って・・・。』
非常に丁寧に語る佐原さんと三好さん。
『そうですよねぇ・・・』
と、不思議そうに返答する横田の声。
後になって分かったそうだが、佐原さんの住んでいるマンションの別の棟の住人の女性が、その交通事故に巻き込まれてしまい、死亡しているのだという。
佐原さんと三好さんは、その女性がもしかしたら映ってしまったのかと考えているという。
シリーズ 監視カメラ 無人のオフィス
埼玉県の、あるオフィスに備え付けられた監視カメラの映像。
無人のオフィスを淡々と映し続けているものであるが、画面左の大型コピー機の傍から、まるでカメラを凝視し微笑みながら、別の方向に歩いていく青白い男の顔が映っている。
消えた友人
ほんとにあった! 呪いのビデオ11で紹介された【ランドセルの少女】。
Part11がリリースされてから、全国から【ランドセルの少女】のまつわる多くの投書が寄せられたという。
その中の投書から一つ、ピックアップしたスタッフはレポーターに仁科芳子を起用して、取材に望んだ。
大原歩道橋をロケ車で通り過ぎる際、あくびをしている仁科の姿が映し出されている。
投稿者の大槻好治さんと農道で落ち合った仁科とスタッフは取材を開始する。
大槻さんは地方在住(おそらく栃木県)の高校生。
友人の石和(いさわ)仁さんと、山奥に捨ててあったアダルトビデオを使って、クラスメイトの沼川清志さんを、からかう為に撮影したドッキリカメラのようなものの映像の中にランドセルの少女が映っていたというのだ。
その翌日から石和さんは学校にこなくなってしまい、家族ごと消息を絶ってしまったのだという。
大槻さんは映像を映してしまったことで思い出したことがあり、それが今回の石和さんの失踪に関係していると感じていた。
それは大槻さんが小学生の頃に行方不明になった同級生の少女の地元で囁かれている都市伝説のようなものであった。
仁科とスタッフは問題の映像が撮られた山奥に大槻さんに案内されて、現場の様子をレポート。
その後、大槻さんは沼川さんを電話で呼び出して、無理矢理、取材を受けさせるようにロケ車に放り込んだ。
沼川さんは地元の名士の息子であり、その関係から土地のあらゆる人間関係に精通している少年でもあった。
大槻さんと仁科とスタッフは地元の飲食店で沼川さんに直接、詳しく話を聞くことに。
沼川さんは顔にボカシをかけるようにスタッフに要求し、それはオヤジがうるさいからと語る。
大槻さんは笑いながら沼川さんを叩き『おまえ何でもオヤジじゃねえかよ!』と苦笑する。
戸惑いを見せる沼川さんに大槻さんはビデオの話をする。
すると沼川さんは『あのビデオどおにかしてよ・・・もう消してあるんでしょ?』と困った声を上げる。
大槻さんは『いあ、持ってるんだけどさぁ・・・あのビデオにさぁ、あのちと変なもんが映っちゃったんだよね。』と言う。
『変なもんって俺の事だろ?』と語る沼川さん。
ここら辺はまるでコメディの様である。
『あのあと、いしわ、大変だったんだぞ・・・』と石和さんの名前を間違えて覚えている沼川さん。
『いしわじゃねえよ、いさわだよ!』と、突っ込む大槻さん。
すると、仁科が何が大変だったのかを身を乗り出して、沼川さんに問いかける。
沼川さんは失踪前の石和さんの様子を知っていた。
沼川さんの母親と石和さんの母親は仲が良く、親経由で何が起きていたのかを知っていたのだった。
それによると、問題の映像を捉えた直後、石和さんは何かに憑りつかれたのだという。
石和さんのお払いを幾度となくしたが、結局、ダメであったようで、家族ごと別の土地に引っ越していったという。
話は大槻さんたちが小学生の頃に行方不明になった少女の話になる。
大槻さんが『あの豆が好きな奴』というと、沼川さんが『また、そういうこという・・・』と呟く。
すると大槻さんが『コマメ!』というと、『コマメって言うなって! ゆうちゃんだろ?』と憤る沼川さん。
仁科が『いなくなった女の子の名前がコマメさんって・・・』と真面目に聞く。
沼川さんは即座に仁科を否定し、『いあ、コマメじゃなくって、あのぉ・・・あだ名なんですけど、その子、弁当にいつも豆ごはん入れてきてたもんですから、毎日ですね、だからみんな豆ごはんってからかって・・・で、行方不明になっちゃったから、で、悪ふざけで、故人の故・・・』と、言った。
コマメとは故マメという意味であったという。
ところが沼川さんは行方不明になっていたと思われていた故マメと呼ばれていた少女の事情も知っていた。
実は少女は行方不明になったと言われていた時期から二年後に帰ってきていたという。
しかし、沼川さんは父親に口止めをされているらしく、言いはばかる様子を見せる。
すると大槻さんは『おまえ、オヤジが良ければそれでいいのかよ! みんなに教えろって!』と呆れながら強く詰問する。
結局、少女は戻って来てはいたが、少々、おかしくなっていたようであり、一家で東京の方に越していったのだという。
仁科が『ビデオに映っていたのは、別に故マメさんとは関係なかった・・・?』というと、沼川さんは即座に『だから、故マメとか・・・ねぇ、そういうの』と遮る。
『本名はなんとおっしゃる?』と仁科が聞くと、『えーと、〇〇〇〇〇。』と沼川さんは語る。(一応、ここではピー音が入る)
土地に広がっていた都市伝説の様な噂は全部、嘘であったわけだが、現在、小学校ではそれが怪談の様に広まっているという。
沼川さんには小学生の妹がおり、妹からそういう状態になっていることを聞かされたという。
仁科は『色々、妹さんにもお話を聞かせて頂きます?』と言うと、沼川さんは顔を覆い『いあ、妹は・・・いゃダメです!』と突っぱねる。
すると大槻さんが『おま、オヤジか? おまえ、また。』と言うと、『なんだよ・・・オヤジだけど・・・』と沼川さんは憮然と言い切る。
その後、故マメと言われた少女の行方不明中のポスターは全て剥がされているが、まだ一枚だけ残っているという。
ポスターが残っている場所は山のある祠にあると沼川さんは語ると、取材場所をその祠に変えることに。
飲食店を出る時、大槻さんに急かされて、飲食代をどういうわけか沼川さんが支払うことになる様子も公開されている。
祠の傍にある茂みに少女が行方不明になっていたときに、貼られていたポスターを発見。
そして、ここで問題の映像が公開される。
大槻さんが撮影しており、ノリのよい石和さんが満面笑みでピースサインをしている様子が映されている。
カメラを撮りながら山に捨ててある無数のアダルトビデオを発見し、蹴っ飛ばす大槻さん。
辺りに隠れられるところ探す大槻さんと石和さんであり、絶妙のポイントを見つけて更にテンションが上がる様子。
しばらくカメラを回しながら待っていると、問題のアダルトビデオが捨てられている場所に沼川さんが辺りを気にしながら歩いてきた。
ビデオを撮影したがら、笑い声を押さえている大槻さんと石和さん。
沼川さんは捨てられているビデオのうち数本を手に取り、それをシャツの中にいれて、その場を立ち去ろうとしたところに、大槻さんと石和さんが直撃。
腹の中にいれたビデオテープを落としながら、沼川さんは全力で大槻さんと石和さんの傍から逃亡するという様子が収められていた。
問題の箇所はアダルトビデオを拾いに来ようとしている沼川さんを待っている大槻さんが茂みにカメラを向けて放置している時。
茂みの中にうっすらと帽子を被りランドセルを背負った少女の姿が浮かび上がってきているのだ。
Part11で公開されたランドセルの少女と、今回のランドセルの少女は別物であると感じていたスタッフであったが、別の投書での指摘により新たな見解が生まれていることをアピール。
Part11の映像がリプレイされて、早送りしてみると、当初は低い音声のノイズと思われていたものが、幼い少女の声であり『・・・小学校・・・年4組・・・26番・・・ゆうちゃん』とハッキリと聞こえる。
スタッフロールが流れている中、沼川さんに仁科が故マメと呼ばれる少女の本名を聞いている時の音声が流れる。
『中野です・・・中野由利で、ゆうちゃんです。』
ここで本編は終了する。
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