
シリーズ中、一言もナレーションがないというSpecial 1。
あくまで淡々と取材模様をみせて、テロップで補うという手法で突き進んでいく形になります。
ほんとにあった! 呪いのビデオ Special 1 各章のネタバレ
ほん呪のパート2を見た一般視聴者からの問い合わせをスタッフの井口綾子が受けるところから本編ははじまる。
友人3人とレンタルしたものをみていたが、1週間後、他の友人2名は事故に遭ってしまったという。
井口は販売前にはお祓いなどをしているので、ビデオをみたからといってそういう事が起きることはないと告げる。
更に某レンタルビデオショップの店長も、呪いのビデオのクレームを会員からもらっているという報告を受けているという。
視聴者側、店舗側からのクレームを受けているほどに、ほん呪作品は浸透しているということをマイルドにアピール。
続・作業服の男
ほん呪2の主要エピソードである【作業服の男】のダイジェストのようなシークエンスが流れる。
それを見た視聴者の一部が問題の作業服の坊主頭の男が映像の中で何かを言っているということに気づいた旨を手紙でスタッフに伝えてきた。
それに気づいた視聴者らに井口が電話取材し、構成の中村義洋と鈴木謙一が問題の箇所をチェックしているという構図が展開。
中村は『喋ってないよ』と一蹴する素振りを見せるが、視聴者のビデオの再生環境によって異なるという結論になる。
そして問題の映像が撮影された沿線近辺で取材をはじめることに。
すると40年前に落盤事故で八人の工事作業員が生き埋めになっていたという事実が判明。
事故当時、現場にいたという人間を見つけ出して、取材を敢行。
元鉄道会社の社員であった粉内文男さんが当時のことを語る。
粉内さんは作業をしているグループの後方にいたために事故によって命を落とすことはなかった。
が、先頭で作業をしていた作業員の一人が落盤によって命を落としていたという。
ヤナガワさんという名前の作業員であり、中村は例のビデオを粉内さんに見てもらうことに。
映っているのはヤナガワさんであると言い、当時、会社で撮影した写真を収めたアルバムをもってくる。
社員旅行にいったときの写真にヤナガワさんも写っており、中村が髪の長さは違うものの顔は同じということで、同一人物であると断定。
粉内さんは渋い面持ちで事故当時のことを再び語りだして、ヤナガワさんは本当は助かっていた筈だったと語る。
会社トップの人事抗争のようなものが当時はあり、事故を隠蔽しようとしたりしていたという内部事情も告白。
ヤナガワさんが生きていた時の尊顔も公開されて、再び2の問題の映像が流されて終了する。
ストーカー
2000年1月27日 21時に撮影された不気味な映像からはじまる。
1998年頃からストーカーの被害に遭っているA子さん。
自宅の留守番電話にメッセージが入っていたり、帰宅時には後をつけられたり、ポストを荒らされたりなど。
留守中に侵入された形跡などもあり、警察に言うが何かあってからではないと動けないという対応をされる。
探偵の金井謙一郎氏に調査を依頼したA子さん。
証拠集めの際に録音されたストーカーからの音声や、A子さんの留守中に侵入したと思われる隠しカメラの映像などをスタッフに公開。
2000年4月には探偵の金井氏が自宅前に居座るストーカーと直接、対峙して顔を映像に撮ることに成功。
A子さんが以前に住んでいたところの近所のクリーニング屋の男であったという。
身元を特定し、探偵がストーカーである男の両親を尋ねると、4月15日にバイク事故で彼は亡くなっていたのだった。
更にクリーニング屋の男の同僚にも話を聞くと、同僚には彼女がいて仲良くやっていて結婚するつもりということを仄めかしていたという。
問題はストーカーが最後に侵入してきたと思われる映像が4月17日であること。
暗がりの中にうつる電子レンジのガラスに人の顔がうつっていたのだった。
続・父を呼ぶ声
ほんとにあった! 呪いのビデオ5 -呪われた学校篇- の【校庭】を見た視聴者の証言VTRからはじまる。
早乙女大介さんという一般視聴者であるが、彼はあの小学校の卒業生であるという。
学校傍の空き家に人影がうつっているのを確認。
早乙女さんが在学していたときから廃屋になっていて無人の空き家であったという。
スタッフルームでも確認作業をして、映像の投稿者の鈴木美由紀さんにも再度、映像が撮られた日の確認を撮る井口と中村。
早乙女さんも実家の母親に現在の問題の廃屋の状態を確認する為に電話。
ボロボロの廃屋のままで誰も住んでいないことを母親から聞かされる早乙女さん。
群馬県F市にスタッフと早乙女さんは向かい、現在の廃屋の様子を確認し、映像が撮られた校庭に向かう。
そして近くで農作業をしている永田正則さんに聞き込みを開始。
廃屋の元々の所有者は大山さんという人間であり、そこでは20年前(1980年ごろ)一家惨殺事件が起きた現場であるという。
現在は大山さんの弟にあたる大山隆雄さんが管理していた。
早乙女さんの母親が知り合いであるから、隆雄さんを紹介してもらい、事件の時の状況を詳しく取材することができた。
昭和55年8月19日に起きた事件であり、当時18歳であった長男の和則くんが祖母と母、妹と弟を殺害し、自身は自殺したというもの。
和則くんからすると叔父の立場に当たる隆雄さんは神妙な面持ちで事件の概要を中村をはじめとするスタッフに語る。
祖母と母、妹、弟を手にかけた和則くんは最後は首を吊って自ら命を断ったという。
当時、隆雄さんは駆け付けたが既に警察も来ていたそうで、一家がそういう状況になっていたことも分からなかったと告白。
和則くんは問題を起こすような子ではなく、大人しい性格であり、事件を起こすような子供とは思えなかったと語る。
事件のあった大山邸をそのままにしている理由を中村が聞くと、売ろうにも事件があったような家なので売れなかったという。
取り壊しも3度、業者に頼んでみたが、その度に入った職人さんなどが怪我をしてしまうということで4度目からは業者が入って来てくれなくなった。
一連の理由から今もそのまま放置している状態であるという。
中村が隆雄さんに廃屋の中にはいって撮影したいと頼むと、建物が傷んでいて、祟りが起こるという噂もあるので、取材スタッフらに何かあると責任とれないので廃屋内部の取材と撮影は断られてしまう。
廃屋の近辺の住民たちから怪奇現象の体験談や実際に廃屋を撮影したときにうつった心霊写真などが提供される。
昔から土地のことをよく知る大蔵利次さんは、大山邸のある場所は鬼門にあたる位置に建てられているという。
実は80年以上前の大正時代にも婿養子の手で2人の人間が殺害されるという事件がやはりあの家が建てられていた土地では起きていたという。
大山家は呪われている家系であるが気の毒でもあるよね・・・と大倉さんは言葉をこぼした。
また取材に同行している早乙女さんの母親も事件当時の事を語り、お父さんがいない当時の大山一族の思い出と供に具体的に大山邸で何が起きたのかを語る。
更に廃屋となった大山邸の近くに住む小林さんも証言。
地元では幽霊スポットと化しており、夜中には幽霊を目撃するということが数回経験しているから普通になっていると語る。
小林さんが子供の頃は長男・和則くんに殺された真由美ちゃんや信也くんとも遊んだことがあったという。
質問が和則くんのことを聞くと、小林さんが『(和則くんが)親父さんとはよくケンカしていたみたいです・・・』と証言。
父親の和雄さんは事件の7年前に既に亡くなっているはずだが、小林さんは実際に和則くんと親父さんが喧嘩しているところを目撃していると断言。
そして和則くんをはじめとする家族は、『お父さん』と呼んでいた人物が当時、いたことが判明する。
中村たちスタッフは再度、隆雄さんにそのことを確認するが、全く知らないという。
新たな謎が浮上したところで、一旦、コーナーは終了
続・白い着物の女
ほんとにあった! 呪いのビデオ1と3で紹介された白い着物の女のシークエンスが流れ、それに対しての視聴者のお便りに関しての話し合いがスタッフルームで行われている。
中村義洋と鈴木謙一、井口綾子の3人でミーティングが行われている中、ある推論に辿り着く。
白い着物の女はテレビやビデオを通して移動しているのかも知れないということに。
そして中村らスタッフは白い着物の女の映像を投稿した岩井尚美さんに再度、取材し、現在の状況を聞くと1年前に取材にきてもらってから怪現象の類は一切起きなくなったという。
取材にきてもらって良かったと夫の正彦さんともよく話しているということであった。
レンタルでほん呪・白い着物の女を見た女性3人、磯野由未、真美子さん姉妹と露口恵美子さんは鍋パーティーをしている際にその模様をビデオ撮影。
その際、カメラを回しっぱなしにしていると、台所奥の引き戸に全く同じ白い着物の女が立っているという映像を捉えていた。
続・タイムカプセル
ほんとにあった! 呪いのビデオ5 -呪われた学校篇- で投稿者の脇田公平さんが失踪したという大橋孝子さんの中学時代の同級生を見つけたスタッフは取材を敢行。
大橋さんのクラスメイトである小泉千代子さんと小山美加さんは、大橋さんのことをいい子だったといい、大橋さんは中学の時に父の転勤のために別の土地に一時的に行っていただけで、3年生の頃には戻ってきていたという。
その後、スタッフは大橋さんと直接、会うことが出来て、当時のことを詳しく聞くことに成功。
そして小学校の時にいじめられていたことを認め、大橋さんをいじめていた中心人物が脇田公平さんであったことを吐露する。
脇田さんなど小学生のときのグループが居酒屋に集まった際、脇田さんが過去にスタッフに話したことが事実と違うことを告げる。
動揺した面持ちを見せる脇田さんに、他の同級生たちも不信感を露わにする。
構成の中村と鈴木は脇田さんが何故、そんな事実と食い違うことをいったのかを確認したいと告げる。
更に大橋さんは脇田さんにイジメられていたということも告げると、あくまでイジメてはいないとシラをきる脇田さん。
他の同級生たちも怪訝な表情を浮かべる中、鈴木はその場に大橋さんを呼んで話し合いの場をもうける。
イジメはしていないと断固突っぱねる脇田さんと、イジメられたことをいう大橋さん。
真っ向から食い違うが、その場にいた同級生の一人が同じクラスメイトの梅木ミカちゃんという生徒の話を持ち出す。
大橋さんの顔に映り込んだ問題の心霊映像の顔がその梅木ミカちゃんの顔に似ているという。
梅木さんは学校にこなくなった女子生徒であり、小学校を卒業しておらずに、ビデオレターにも入っていない生徒。
そして、今度は大橋さんが梅木さんをイジメていたという話が暴露される。
結局、イジメたイジメないの言い合いになり、大橋さんが席を断つ。
が、イジメをしていたことがバレるのが嫌で、わざと大橋さんを呼ばなかったのでは?と同級生たちから責められる脇田さん。
そして、一言、大橋さんのことを小声で『ムカつくもん・・・』と。
その後、再度、前作で心霊映像として流れた同じ大橋さんの顔にかぶる奇怪な顔の映像が流れて、このコーナーは後味の悪さを残して終了する。
ニュース映像の怪~そして・・・
スタッフの井口綾子の友人がドラマを録画。
ドラマの後に流れる短いニュースも録画してしまっていたが、そのニュース映像の中に奇怪なものが映り込んでいるという。
これを取り上げたスタッフらは、ニュース映像が取り上げていた内容を調査する。
それは安藤圭子ちゃんという幼児が行方不明になったということを告げるニュースであり、実際に両親を探し出して取材を試みる。
安藤宅には両親の相談をきいている霊媒師の中田節子さんが同席していた。
ニュース映像に不可解なものがうつっていると両親に告げる中村に対して、怒りをぶつける中田節子。
しかし、中村はこのニュース映像を調査することで圭子ちゃんの行方が分かる役に立てるかも知れないといい、両親や中田に問題のニュース映像をみてもらった。
その映像の一部分、警察の捜索隊が山道を探索している映像の左下に点滅するかのように、子供の顔らしき物体が映り込んでいた。
霊媒師の中田は圭子ちゃんが亡くなっているから出ているようなものではないといい、両親を安心させる。
ニュース映像を元に圭子ちゃんが失踪したと思われる場所を見つけたスタッフは、中田も交えて付近の住民に聞き込みをしながらの取材。
山道を散策しながら、中村は中田に圭子ちゃんの何かを感じるのか?という質問をしていくなかで、中田は語る。
圭子ちゃんは生きていると両親の前では励ますつもりで言ってしまったが、実は亡くなっている可能性も高いという胸中を明かした。
そして、中田は傍にいた構成の鈴木謙一の表情を見て、何かを感じ取る。
鈴木の体調を気にかける中、中村と鈴木はスタッフルームの方で怪現象が起き始めていたことを中田に告げた。
スタッフルームでラップ音がなっている映像をとっていたスタッフらはその映像を中田に見せる。
その流れで中田は圭子ちゃんの霊とは違うもっと先祖代々から繋がる霊の気配を察知する。
今、スタッフルームで起きていることの原因が、群馬県の大山邸を取材したことから始まっている可能性が高いと分かってしまう。
中田の見立てでは非常に強い怨念をもっている霊を中村と鈴木が連れてきてしまった可能性があるという。
そして、除霊しないと危険であると注意喚起を呼びかける。
そういった話し合いをしている中でもスタッフルームではラップ音が鳴り響いて、井口は怯えをみせていた。
早乙女さんとも合流し、深夜、群馬県の大山邸に中田を連れて向かうスタッフ。
運転する井口が『行かなきゃいけないんですよね・・・』というつぶやきを残す描写が事態が只事ではなくなっていることを俄かに表現している。
大山邸に着いた一向であるが、中田が入ろうと言うと、スタッフは尻込みをしている様子が映し出されている。
門の前に無造作に作られたバリゲードを外して、大山邸に侵入。
祖母のキクさんが亡くなった離れを通り、一向は中田の指示で奥深くに潜入。
家の中に入った一向の周りでは奇怪な音が鳴り響いている。
長女の真由美ちゃんが亡くなった部屋などを通り過ぎて進んでいくと、更に奇妙な音や後ろから足音を感じるなどのその場のスタッフでないと分からないことが起きているという描写がされる。
止めようという中村に対して、中途半端に帰るとまた同じことの繰り返しと中田は食い下がる。
2階に上がり、次男の信也くんと一家を惨殺した和則くんが亡くなった部屋へ到達。
和則くんの部屋でも奇怪な音が鳴り響き、足音らしき音が捉えられている。
1階に降りたあとは、井口が何かに触られたことを感じて、泣き出す。
そして早乙女さんが次男の信也くんの描いた絵を見つける。
そこには確かにお父さんと思われる人物と思われるものが描かれていた。
誰もいないはずの2階からも音が鳴り響き、万策尽きたかのようなスタッフ。
そこの現れたのは、大山隆雄さんであった。
勝手に誰の許可も得ずに入っているスタッフたちに不快感をもっている隆雄さんに中村は疑問をぶつける。
和則くんの父親である和雄さんは事件の7年前に亡くなっているが、父親らしき存在はいた。
和雄さんの弟にあたる人間は隆雄さんではないのか?という質問を当の隆雄さんは否定する。
嘘をつきとおせなくなった隆雄さんは中村たちの扱いに戸惑いながらも徐々に認めだしていく。
しかし、真由美ちゃんや信也くんがお父さんといっていた存在が自分のことであるということは頑なに認めようとはしなかった。
構成の鈴木が『事件のときは、どこにいたんですか?』と尋ねると、とぼけようとする隆雄さん。
その時、中村は『お母さん(キクさん)が殺された日でしょ? んな、わかんないなんてことはないじゃないですか。』と反論。
押し問答する最中、警察官がその場にやってきて、スタッフ一向は外に出されることに。
隆雄さんにこの後の取材をもちかえるが、『もう何も喋ることはございません。』と完全拒否されてしまう。
スタッフはその後、親戚筋にあたる永田(旧姓は大山)正則に詳しく取材。
永田さんによると隆雄さんはやはり亡くなった父親・和雄さんの弟であり、子供たちがお父さんと呼んでいたのは隆雄さんであるということを話した。
和雄さんが亡くなってしまい残された悦子さんのところに隆雄さんが出入りしていたという。
巷の噂では恋仲になったということも言われていたと永田さんは語った。
事件当日は隆雄さんは家におらずに、後に警察からは相当調べられていたという。
永田さんは隆雄さんのやっていたことは犯罪ではないが、事件が起きた原因は子供にも親にもあったのではないか?と口を濁した。
その後、早乙女さんも父親がいなかったと最初、語った母親に問い詰める。
母親はこの辺の人たちも忘れたがっている事件で、誰彼に話していい事件では無いという。
実は地元の人たちはみんな知っている事であったと言うことが判明する。
そして本編は圭子ちゃんの足跡が発見されたグラウンドの近くを取材した映像に切り替わる。
そこには手書きの立ち入り禁止の看板が遺棄されていたが、そこに書いてあるイラストが問題のニュース映像に映り込んだ顔に酷似していた。
中村と鈴木はそこに立ち尽くして
『ここの先にいったから見つけてくれということなのか、この看板を最後にみたということなのか』
と、つぶやく。
中田の話だと問題のニュース映像から感じることは、何かのメッセージを伝えたい思いが強く出ているという。
結局、家族というものが今回のSpecial版ではテーマになっていたというようなことを匂わせるシークエンスで終了する。
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