
ほんとにあった! 呪いのビデオ75のネタバレになります。
Part71からほん呪の監督の一人として構成と演出を務めていた寺内康太郎の最後の作品となります。
ほん呪75の各章のネタバレ
おことわり
本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般の視聴者より投稿していただいた映像です。
ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。
本作品はお祓いを済ませております。
下見
投稿者の板谷さんが一人でキャンプ場を訪れた際に、撮影したビデオ。
板谷さんは社会人向けのアウトドアサークルに所属しており、この映像が撮られた時は幾つかのイベント開催の候補地の下見に回っていたという。
問題の映像は板谷さんが、夜に焚火をするスペースがあるかを探る為に、湖畔に移動した際に映り込む。
湖に近くにカメラを回しながら、足を踏み入れる。
風の音をカメラのマイクが拾う中、その音声に板谷さんの声とは違う別人の声が混ざっている。
それはまるで助けを呼んでいるかのようにもとれる男の声であり、『おーい!』と聞き取れる。。
それに気づいた板谷さんが声がする湖の方へカメラを向けるが、そこには何も映っていない。
しかし板谷さんは肉眼で湖で溺れている男を確認していた。
再びカメラを湖にむけると、そこには真っ白い肌をした裸の男が映り込む。
その顔は湖畔に向けて叫び声を上げている男の顔であるが、顔の半面はただれ落ちており、叫んでいる口元から除く歯並びは、乱杭歯を彷彿とさせるもの。
板谷さんは急いで警察に連絡するものの、不思議と簡単な調書をとられただけであったという。
それは、他にも自分と同じ目撃談があったのではないのか?と、考えざる得ない対応であった。
この映像を見た板谷さんのサークル仲間が、湖を調べてみると、五年前に水難事故で若い男性が命を落としているということが判明したのだった。
かいぼり
映像制作会社に勤める投稿者の尾出さんが、ロケハン時に立ち寄った公園で『かいぼり(池や沼の水をくみ出して泥をさらい、魚などの生物を獲り、天日に干すこと)』の様子を撮影した。
問題の映像はかいぼりによって、引きあげられた様々な魚類を捉えた際に現れる。
かいぼりの作業をしている地元民と、観光客が入り乱れる中、鯉が入っているバケツの中を捉えて、隣のバケツにカメラのレンズを移す。
その際、バケツとバケツの間の地面に、泥に塗れたような人間の顔が映り込む。
その目は鋭く釣り上がり、まるでカメラを睨みつけているかのように現れていたのだった。
かつて、この公園では人間の胴体が発見されたという曰くがある場所であるという。
かいぼりの作業中、亡くなった人間の霊を引き上げてしまったということなのだろうか?
母の願い 前編
投稿者の加納さんがスマホで娘と公園で遊んでいる様子を撮影した映像である。
この投稿映像には多くの奇妙な事象が起きていた。
演出協力の大塚裕司に連れられて、スタッフルームにやってきた加納さんと娘の穂花ちゃんが演出補の川居尚美のインタビューを受ける様子から始まる。
撮影された公園は、地元の住民が頻繁に利用する名の知れた公園であり、その日も普段と変わらぬ目的で加納さんは穂花ちゃんと遊んでいたという。
投稿映像にはブランコでぼんやりと座っている放心状態の男性が映っている。
そして、その男性は立ち上がると、急に倒れ込んでしまったのだった。
更に不自然に『かすみ』という名前を呼ぶ声が、映像に収録されていたのだという。
男性が倒れた後、加納さんが救急車を呼んであげたのだが、その時に見ず知らずのその男性と会話をした。
後日、その男性からお礼の菓子折りが加納さんに届けられたということであった。
そして、それは一回だけではなく、頻繁に高級な菓子折りが届くようになり、加納さんは男性に対して不審な気持ちを抱いているのだということであった。
演出の福田陽平は川居と大塚を連れて、男性の元へ取材を敢行する。
男性の名前は小暮哲也さん。
小暮さんの住んでいる場所は、都内の高級タワーマンションであり、福田たちが通された部屋は東京タワーを一望できる小暮さんの自室であった。
小暮さんは妻の亜紀さんも交えて、当時のことを語る。
加納さんの映像に映る当時のことは、小暮さんは全く記憶がなく、気が付いたら病院にいたという。
倒れた公園も全く知らない地域であり、その近くに知り合いがいたということもないということであった。
どうやって公園に行ったかの記憶も全くないと語る。
ここで問題の映像が公開される。
昼下がり、大きな公園の敷地にある遊具で加納さんが穂花ちゃんを撮影している。
穂花ちゃんがブランコの近くに歩いていく際、ブランコには小暮さんが座っているのが映像から確認できる。
その時、映像には、くぐもった人間の声のつぶやきが入り込んでいる。
『かすみ・・・笑って・・・』と聞こえる音声。
カメラを再びブランコに向けると、小暮さんが立ちあがり、まるで加納さんのカメラに向かってきている様な様子が捉えられている。
そして、静かに地面に崩れ去る小暮さん。
倒れ込んで意識を失う小暮さんの肩を揺さぶり、声をかける加納さんの姿が投稿映像には映し出されていた。
再び小暮さんの取材シーンに切り替わる。
小暮さんは過去に心臓に持病を抱えており、心臓移植をしたことを川居に話した。
丁度、適合するドナーが見つかり、それによって命が繋がったことを感謝の言葉を交えて、亜紀さんと供に打ち明ける小暮さん。
ドナーの情報は病院側からも伏せられている為に、それが男性なのか女性なのかも分からない。
しかし、それが分かれば出来る限りのお礼をしたいと語る小暮さん。
更に心臓移植をしてから、頻繁に見るようになった夢の話を小暮さんは川居に語った。
それは小さい女の子と遊んでいる夢であった。
ここで福田の携帯電話に着信音がなり、それを心配する小暮さんの様子が映像に挟まれ、苦笑いを浮かべる川居と福田の声が入る。
夢の中の感覚では、まるでそれが家族と遊んでいるというものであった。
川居が過去に友達と遊んでいる時の記憶が夢に出てきたのではないのか?と尋ねると、小暮さんは友達と遊ぶと言うことが無かったということを語る。
その後、川居は臓器移植によるドナーからの記憶転移があるのかどうかを調査することに。
別のスタッフルームで分かったことを、福田に解説する。
それによると、心臓移植において、そういった報告例はあるものの、サンプルが少なすぎて科学的には解明されていないということであった。
更にスタッフルームで演出補の大力が小暮さんが心臓移植を受けた時期に、ニュースなどで何が起きていたのかを調べた結果、興味深い事実があることを突き止める。
それは六歳未満の女児が脳死判定を受けて、臓器提供をするというニュース記事であった。
女児の身体の様々な臓器が20代や40代の人間に提供されたことを報道する内容であった。
それに加えて投稿映像に入り込んだ声について、スタッフルームで話し合う様子が流れる。
演出補の舞木ひと美は、問題の音声は『会いたい』と聞こえると述べる。
『かすみ』という人間に『会いたい』という意味にとれる問題の謎の音声の鑑定は演出補の寒川聖美に託すことに。
その後、大塚が一人の女性を福田と川居に引き合わせる。
その女性は大塚の恋人であるが、ここでコーナーは一旦、停止する。
無人駅
投稿者の芳賀さんが恋人に向けて撮影した投稿映像。
芳賀さんはこの日、会社の同僚たちと遅くまで酒を飲み、終電で帰路についたのだが、途中で電車を乗り間違えてしまった。
気が付くと、無人駅に辿り着いてしまったと言うことであった。
心配した恋人に現状を報告する為に撮影したビデオであったが、ここに奇妙なものが映り込む。
待合室から出た芳賀さんは、無人駅の周囲を何気なく撮影している。
その際、踏み切りの向こうに不自然に座り込む女性の姿を捉える。
気味の悪さを覚えた芳賀さんは再び待合室に戻り、恋人の迎えを待つことにする。
しかし、迎えが来ないので、再び外に出て辺りを撮影していると、暗い夜道の向こうから、芳賀さんをめがけて走ってくる女性の姿を捉える。
ところがその女性は首から上が無いのだ。
芳賀さんはすぐに逃げ出すが、再び女性のいた方を振り返ると、そこには女性の姿はなかった。
この無人駅は山間部に位置する場所にあり、普段から人の気がないことで知られている駅であった。
その為にこの駅から山中に入り、自殺をする人間が後を絶たないのだという。
最初に捉えた座り込む女性と、芳賀さんに向かってくる首のない女性は、着ている服装が同じであることが見て取れるというものであった。
GPS機能
投稿者の高畑さんがアルバイト先の仲間たちと供に2016年に訪れた廃墟探索の様子を撮影した映像であるという。
川居にスタッフルームに招かれた高畑さんへ、インタビュー取材をする様子から、コーナーは始まる。
当時、『ポケモンGo』が高畑さんのアルバイト先で流行っていたという。
ネットの情報で問題の映像が撮影された廃墟に行けば、珍しいキャラクターが取得できるということを知った、高畑さん達は仲間とともに廃墟に向かったという。
その廃墟は立ち入り禁止であったが、レアキャラクターが欲しいことから、仲間たちと供に潜入したという。
問題の映像は高畑さんたちが、『ポケモンGo』のアプリを起動し、そのナビゲーションに従って、廃墟内の一室に足を踏み入れた時に現れる。
その一室は二段ベッドが並ぶ寝室である。
高畑さんたちが、アプリ画面を見ながら部屋に入るも、画面からキャラクターが消えてしまった。
不思議そうにカメラをスマートフォンに向けると、その奥の空間には髪の長い白いブラウスと青いロングスカートを着た半透明の女性が座り込んでいる姿がハッキリと捉えられている。
その後、スタッフルームで、高畑さんやアルバイト先の仲間が見たネットの情報は既に削除されていた。
しかし、他の掲示板でこの廃墟の住所が書かれている情報が明記されているのを発見するという流れと供にコーナーは終了する。
シリーズ 監視カメラ 厠
とある公園の男子トイレに設置された監視カメラの映像。
何者かに鏡を割られることが数か月の間に続いている為に、トイレに防犯カメラを設置した。
その映像に奇妙な事象が現れていたのであった。
問題の映像は白黒であり、トイレ内の洗面所付近と、個室の外のスペースが交互に切り替わるものである。
個室のドアは開いているのだが、人がいない時に勝手にドアは閉まる。
トイレの利用者が洗面所で手を洗い出て行った際、ノイズと供に洗面所の鏡に不意に男とおぼしき顔が映り込んでいる。
後日、スタッフが調査をすると、1980年代にこの公園の付近では児童誘拐事件が発生しており、当時、被害者の父親が我が子の行方を捜して、昼夜を問わずに公園を彷徨っていたという。
その父親は暫くした後、公園付近の路上で誘拐事件の犯人にナイフで腹部を刺されて、出血多量で命を落としたという事件が発生していたという。
母の願い 後編
映像が撮られた公園で聞き込み調査をする福田と川居と大塚。
当時のことを知る近隣住民の証言では、やはりブランコに座っていた小暮さんは不可思議に映っていたという。
しかし、その後は近隣住民の一部の人間たちは、小暮さんからお礼をもらったということであり、感じの良い人物であるという証言もあった。
公園で聞き込みをする中、大塚になつく子供たちもおり、肩車をして子供をあやす大塚の様子も流れる。
福田に注意される大塚であるが、その様子は楽しそうである。
また、近隣住民に公園で何か曰くがあったことはないか?という質問に帰って来る返答は一様に『穏やかな公園』ということだけであった。
しかし、一方で多くの自殺者が公園付近で起きていることも判明する。
心中事件、飛び降り、首吊りなどという事象も起きているが、多くの住民が知らない側面があるということだけで、投稿映像に繋がる有力な情報は得ることは出来なかった。
そんな中、小暮さんの心臓移植について話し合う福田と川居。
小暮さんが心臓移植をした時期に、6歳の女児の臓器移植が行われたというニュースを受けて、体格の違う成人男性と女児の臓器が結び付かないと考える川居。
そんな話し合いが行われている中、スタッフルームにやってきた大塚の恋人。
大塚は恋人に投稿映像を見せており、恋人の女性は何か分かるかもということで、福田と川居を訪れてきたということであった。
しかし福田と川居はいくら恋人であっても、部外者に勝手に投稿映像を見せることは問題があると、注意をする。
だが、大塚の恋人が投稿映像を見て気づいたものは、行き詰った調査を進展させるものであった。
そこには公園内に一瞬、映り込む少女の姿があり、それはたちまち消えているという奇妙な様子であった。
『ま、この男の人、ちょ、一番ヤバいんですけど、でも、この男の人よりも消える女の子の方がヤバくないですか?』
と、投稿映像を指差しながら、福田と川居に問い掛ける大塚の恋人。
更に彼女は投稿映像を見て、気になる点を指摘する。
それは加納さんが穂花ちゃんを撮影している際、公園奥でダンスを撮影している女子中学生たちを指摘する。
投稿映像が撮られた時、他にも同じ時間帯で公園内を捉えている人間がいるから、そちらに調査を向けたら新しいことが分かると川居に進言する。
大塚の恋人の進言を取り入れたスタッフは、再度、公園付近で聞き込みをすることに。
寒川が投稿映像に映る女子中学生たちを知っているという人間たちを見つける。
後日、公園で投稿映像に映っていた中学生グループに川居が取材インタビューをとる様子が流れる。
(テロップには”防犯・トラブルを危惧し、名前は匿名での記載にさせて頂きます”と出る。 これは後作にも随所に見られるもの)
中村もえさん、田所麗奈さん、松田日菜子さんの三人は、当時、文化祭に出す催し物として、ダンスの練習を撮影をしていたという。
ダンスの映像を撮る際、中心になっていたのは中村さんであるが、川居の質問に対しては『分からない』の一点張りであった。
しかし、質問が問題の映像に入り込んだかすみという名前になると、松田さんが知っていると答える。
田所さんもかすみちゃんという名前に覚えがあるという。
松田さんと田所さんが小学6年生の時、かすみちゃんという子は小学1年生であったという。
集団下校の時に、よく松田さんと田所さんはかすみちゃんの面倒を見ていたとということであった。
連絡先は分からないが、かすみちゃんの住んでいる自宅は知っていると語る松田さんと田所さん。
ここで中村さんが撮影していた映像が公開される。
同じ時間に撮られた加納さんの映像と繋がった形で映っており、丁度、小暮さんが倒れ込む際に、大塚の恋人が発見した少女と同じ少女の姿が映り込んでいた。
後に田所さんと松田さんの協力の元、かすみちゃんの住む自宅へ取材を敢行する福田と川居と大塚。
そこにはかすみちゃんの祖母である岩田京子さんと、かすみちゃん本人がいた。
かすみちゃんへの取材で明らかになったことは、小暮さんが倒れた際、かすみちゃんも同じ公園で遊んでいたということであった。
川居は京子さんに投稿映像が撮られたことの経緯や、小暮さんのことなどを話す。
すると京子さんはかすみちゃんの母親である、自分の娘がドナーになっていたということを打ち明ける。
川居はかすみちゃんに自室に戻ってもらい、詳しく京子さんに話を聞くことにする。
京子さんによると、現在はかすみちゃんと二人暮らしであり、かすみちゃんの父親は母親の生前に離婚している。
そして、母親は自殺をしているという。
父親が出て行ったあとで生活が困窮したことによるストレスで自殺をしているということであった。
かすみちゃんの母親が亡くなった後にドナー提供された心臓が、小暮さんにいったことは分からないが、もしもそうであれば、小暮さんの肉体を通して、母親がかすみちゃんに会いに来たのかも知れないと語る京子さん。
それらを踏まえて京子さんは、小暮さんとかすみちゃんを会わせてあげたいという気持ちを川居に打ち明けた。
小暮さんの方にも確認をとらないといけないことを福田と川居は京子さんに言い残す。
しかし、小暮さんの心臓が元々、かすみちゃんの母親であると断定はできない為に、京子さんの要求を断ろうとした矢先のこと。
スタッフルームに小暮さんの妻である亜紀さんから相談の電話が入る。
それは京子さんから、小暮さんに会いたいという連絡が度々、きているというものであった。
その連絡を受けた直後、スタッフルームに小暮さんがやってくる。
小暮さんは川居に『どうなってるんですか?!』と詰め寄る。
事態を把握できていない川居は狼狽するが、小暮さんは続ける。
小暮さんによると、スタッフから連絡があり、京子さんのことを告げられた。
なので、小暮さんは自分の連絡先を京子さんに教えても構わないと告げたということであった。
しかし、何度も何度も京子さんから連絡がくるので、おかしいと感じた小暮さんと妻の亜紀さん。
小暮さんに勝手に連絡をとったのは、大塚であった。
大塚はお互いの了承があるならば、構わないと独断で判断し、引き合わせようとしたのだった。
しかし、ドナー同士が会うというのは、様々な問題が発生する危険がある為に、禁じられている。
心臓を押さえながら、大塚にその迷いを強く訴える小暮さん。
舞木が感情を剥き出しに自分の気持ちを語る小暮さんを落ち着くように諭してから、大塚に強く注意する様子が流れる。
大塚が言うには、取材後、京子さんから小暮さんと連絡がとりたいと何度も問い合わせがあったという。
それを小暮さんに伝えたところ、小暮さん自身もドナーの家族にお礼がしたいと言う。
双方の思いが一致した為に、連絡先を京子さんに教えたのだという。
小暮さんに深々とスタッフ一同、頭を下げて、なだめて帰ってもらったが、大塚を厳しく責める舞木。
そして、何故、ドナー情報を無闇に明かすことがいけないのかを諭す川居の様子が流れる。
トラブルに発展した為に、取材を中断せざる得ない状況になった。
しかし、数日後、スタッフの元に小暮さんからかすみちゃんに会いたいという連絡が来る。
寒川が運転する車に乗り、福田達と供に、スーツ姿の正装をした小暮さんが、かすみちゃんの元に向かう様子が流れる。
結局、双方の願いが一致した為に、公園で待ち合わせをすることになったのだ。
まるで子供の様にはしゃぎながら、かすみちゃんの到着を待つ小暮さん。
福田が小暮さんに、急にかすみちゃんに会いたくなったのは何故なのか?を尋ねると、小暮さん自身もよく分からないという。
しかし、日に日に会いたいという気持ちが強くなっていき、会わなければいけないと感じるようになったと語る。
ところが待ち合わせの時刻になっても、京子さんとかすみちゃんは公園にやってこなかった。
川居が京子さんに連絡を取ると、かすみちゃんが急に行きたくないと言い出したということであった。
京子さんがかすみちゃんに母親の話をすると、部屋から出てこなくなってしまったという。
それを小暮さんに伝えると、激しく狼狽し自分の気持ちを露わにしだす。
福田は川居を呼んで、京子さんと話をした詳しい内容を聞くことに。
寒川と大塚に納得のいかない気持ちを強く吐き出す小暮さんは、福田にも歩み寄り確認を求めだす。
福田が『今日は会えないみたいで・・・』と、告げると、『一目だけでも!』と執拗に食い下がる小暮さん。
『そう・・・ですよね・・・。』と言う福田。
『おうちのところまで行きましょうよ!』と川居や大塚に強く言い出す小暮さん。
その後、小暮さんは我に返ったように、冷静に福田に言う。
『分かりました、もういいです。ありがとうございます。』といい、軽く頭を下げてその場を立ち去ろうとする小暮さん。
立ち去る小暮さんを追う大塚に、小暮さんは『もう、大丈夫ですから。』といい、足早に公園から出て行ったのだった。
その後、スタッフは京子さんの自宅を訪問する。
突然、行きたくないと言い出したかすみちゃんにその理由を尋ねる為だ。
部屋に閉じこもるかすみちゃん。
外から川居がかすみちゃんに問い掛けるも、全く返事が無い。
子供に好かれやすい大塚を変わりにいかせる川居。
大塚はドアの向こうのかすみちゃんに、優しくコンコンと問いかけると、かすみちゃんが扉を開けて、大塚を部屋に招き入れた。
かすみちゃんが大塚に打ち明けたことは、生前の母親に虐待をされていたということであった。
祖母である京子さんにも打ち明けられずに、自分の中だけで我慢していたという悲痛な気持ちを大塚に語るかすみちゃん。
更にかすみちゃんは泣きながら、母親が自分のことを殺そうとしたりしていたことを告白する。
大塚はかすみちゃんに『お母さんのことは、もう好きじゃない? 嫌い?』と問うと、『嫌い・・・大嫌い。』と呟いたのだった。
京子さんに改めて母親が自殺をした経緯を聞くと、彼女は飛び降り自殺をする際、かすみちゃんを道連れに無理心中をしようとしていたということであった。
母親に抱かれて飛び降りたことから、母親の身体がクッションとなり、かすみちゃんは命を落とすことはなかったという。
その後、寒川の自宅の様子が流れる。
寒川は投稿映像に入り込んでいた音声と同じものが、中村さんが撮影した映像の音声にも入っていたと福田に告げる。
それらを二つ合わせて、鮮明に抽出する作業を行う様子が流れる。
『作業終わりました・・・ちょっと聞いてもらっていいですか・・・?』
と福田に言う寒川の表情は堅い。
『うん・・・。』
と、言い寒川の音声を確認する福田。
『どういうことですかね・・・』
と、福田に視線を投げかける寒川の様子の後、音声が公開される。
それは『わらうな・・・いきる・・・おまえだけ・・・いきるな・・・にげられない・・・たすけて・・・いたい・・・いたい・・・かすみ・・・おまえだけしあわせになるな・・・つれていく・・・』
かすみちゃんに虐待を繰り返し、彼女を抱きかかえて投身自殺をした母親。
寒川が抽出した音声を母親の声と仮定するのであれば、死んでも尚、かすみちゃんと心中する為に、小暮さんの身体を使って会いに来た母の願いとでもいうのだろうか?
ここで本編は終了する。
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