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ほんとにあった! 呪いのビデオ75のレビュー。

映画監督としての実績がある寺内康太郎がディレクターとしてほん呪作品を、一年間牽引してきましたが、その最後の巻となります。

しかし、その印象はどこか薄いものであると感じるのですが・・・。

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ほん呪75の各章のレビュー

下見

Part75一発目のコーナーは、心霊映像というよりは、衝撃映像の類にも思えるものですね。

実際にその場にはいないはずの人間が映っていると言うことから、心霊映像に区分けされるものになるわけですが。

問題の箇所はインパクトと恐怖度もそれなりのものに仕上がっており、覚えている異形の人間の姿は非常に生々しい様子を醸し出しています。

私は決して怖いと感じはしませんでしたが、むしろ、気持ち悪い映像だなあ・・・と感じてしまうわけでして。

見ている視聴者に初っ端、カマすという意味においての仕上がり具合は申し分ないレベルであるとは思います。

かいぼり

私、『かいぼり』という言葉の意味が全く分からなくって、ググって調べちゃいました(笑)

要するに有明海なんかで行われている漁の名前なんですね。

それはそうと、問題の映像ですが、私的には『ふ~ん・・・』という程度のものであり、特に怖いと感じることもなく、衝撃的とも感じることはありませんでした。

ですが、映り込んだ顔そのものは、凶暴な印象が滲み出ており、人によっては充分、怖いと感じるものには仕上がっているのかと感じます。

母の願い 前編

何気ない心霊の声が記録されていることから、やたらとスケールの大きい事柄に発展するという展開の一巻完結のメインエピソードですね。

個人的にこの【母の願い】は好きな一本です。

しかし、投稿映像で倒れ込む小暮さんの住んでいるマンションが非常に美しい。

東京タワーを一望できるところに、妻と二人暮らしという設定から、どんな仕事をしているんだろうと感じたりもしますよ。

この設定を真に受けるとすれば、ビジネスオーナー、投資家と感じるわけで、その点は何か共感するものを感じたりしています。

本編では前編、後編と区切られてはいませんが、分かりやすいようにここでは前編と後編で区切っているのですが、前編は特にダラダラと流れる感じであり、ところどころ本編とは関係がない描写がされていたりします。

小暮さんの自宅マンションの取材模様の際、おそらく福田のスマホにメール?着信の音が鳴り、それを気にする小暮さんのシークエンスは、何か意味があるのか?と感じる部分でもありますが、それは何の意味も無かったということが後編を見て分かるわけで、何でここ編集の段階でカットしなかったのだろう?と感じたり(笑)

それはそうと、心臓移植によって、ドナーの記憶が移植された側に転移するという事象は、数少ないですが、実際に報告例があったりします。

かつて【X-Files】でも、これをテーマにしたエピソードが作られていましたね。

個人的には少々、ありえないとは感じますが、決して完全否定出来る物でも無いと感じたりしていますが、どうなんでしょうね・・・。

無人駅

個人的にPart75のコーナーの中では一番の仕上がりを見せていると言える一本です。

ですが、白眉であると言えないのは、あまりにも合成が杜撰と感じるからです。

踏み切りにしゃがんでいる不可解な女性の姿は、映像の雰囲気と相まって、凄く怖いと感じるわけです。

ですが、その後の暗闇の道から投稿者めがけて近寄って来る女性の頭が消えているという箇所ですが、頭部の消え方が明らかに不自然なわけですよ。

マスク処理をしているのが状態がくっきりと見えてしまっているわけで、この時点で私的には興冷め(笑)

全体的に、ここまで作り込んだのならば、もっとうまく処理できなかったのかなぁ・・・?と感じるわけですよ。

ですが、その点を抜きにすると、投稿映像が醸し出している雰囲気と、奇怪な女の様子などは、非常にインパクトがあり、見ているコチラにも充分、怖さが伝わってくるものであると思います。

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GPS機能

決して怖いとは感じませんが、肝心要に映り込んだ女性の姿はある意味、うまく仕上げたなぁ・・・と感じるものです。

そいや、ポケモンGOが公開されてから、色んな所でレアモンスターをゲットしようとする人々で溢れかえっていましたよね。

数日でそんな様子は見られなくなりましたが、それをモチーフにしている点は面白いと思います。

廃墟というのではなく、何気ない誰でも踏み込めるような場所で、こうした映像が捉えられたということであったら、間違いなくこのコーナーがPart75の中でNo.1だったんですけどね。

個人的には廃墟ネタに飽きているから、尚更、そう思ってしまったんですけどね・・・。

シリーズ 監視カメラ 厠

映像そのものは決して衝撃的でもないし、珍しい物でもない。

よって怖いと感じることもないのですが、ストーリー的には、やたらと骨太なのが印象的。

1980年代に起きたという幼児誘拐事件の犯人に殺された被害者の父親という設定が、やたらと目立ってしまうわけですが、逆にそれがこのコーナーの投稿映像にどう結び付くんだろう?と疑念が生じてしまうわけでして・・・。

こじつけとも言えるのですが、何とか整合性を持たせようとする制作サイドの努力が感じられる一本というか、なんというか・・・。

母の願い 後編

大塚の彼女がやたらとキャラが濃くって、笑ってしまうわけですが、こういう子ってホント、頭のキレが凄いんですよね。

普通じゃない雰囲気がある女性って、少々、近寄りがたいのですが、仲良くなってみると、非凡な才能があったりするわけで・・・。

初見の時、女房と一緒に見ていて、『あー、分かるなぁ、なんか・・・。』と感じてしまいましたよ(笑)

そして、このコーナーの途中から、唐突に後作にも挿入されるお約束のテロップが現れます。

防犯・トラブルを危惧し、名前は匿名での記載にさせて頂きます

と、いうものですが、文字の大きさも小さく、真っ赤な為に非常に読み辛いんですよね。

果たしてこれは誰の案なのでしょうかと、どうでもいい疑問が思い浮かぶわけですが、それはおいておいて。

大塚の彼女が指摘した中学生たちに取材するわけですが、ここで出てくる眼鏡の女の子を見て私は感じました。

この子は、将来、メッチャいい女になるだろうな・・・』と(ぶw

こんなのもどうでもいいわけですが、結論から言って、かすみちゃんの母親の心臓を移植されたことで、小暮さんに生前の母親の思いが宿ってしまい動かしていたというオチ。

と、なると、もしかしたら、コーナー最後の方で、かすみちゃんと小暮さんが面会していたら、その場でかすみちゃんは小暮さんに殺されていたのかも知れないと想像出来ちゃいますよね。

大塚の暴走ぶりもエキサイトし、反感を買ってしまうというシークエンスも面白いわけですが、個人的に凄くいいなあと思う場面であったり。

更に寒川が自宅で音声抽出をする様子を静かに撮影している福田カメラの映像。

それに加えてバックに流れるBGMが何かノスタルジックな雰囲気を醸し出していて、見ていて心地がいいんですよね。

ここのシーンは、Part78で、若干、物議を醸しだすものになっていますが、個人的には結構、ほん呪の中では名シーンの一つであると私は思っています。

総評

Part75は一応、監督は寺内康太郎となっているのですが、何かこの巻は、あまり寺内康太郎の色が出ていない気がするんですよね。

素人目にみて少々、判断がつきづらいのですが、何となくそう感じてしまいます。

Part71は寺内作品ってこういう感じなんだと強い印象があったわけですが、Part72から75に行くにつれて、薄くなっていく様に見えました。

基本的にほん呪における寺内作品は少なすぎるので、あまり評価が付けづらいのですが、その中でもPart71が一番良かったと私は思っています。

これ以降は、これまでのほん呪を踏襲しつつも、より深い人間関係が織り成すストーリーそのものに焦点を絞る様な構成になっていくわけです。

いよいよ、これ以降は、ファンから最も人気の高い川居尚美が監督として構成されるほんとにあった! 呪いのビデオになっていくわけです。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ75の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ75のネタバレ

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