ほんとにあった! 呪いのビデオ74のネタバレ。
2017年のほん呪三部作【おくりもの】が終了する巻であり、これ以降、どこかドラマ色が強い作風となっていきます。
この時期が、ターニングポイントを迎えていたのかと改めて思うわけですが、Part74のネタバレをいってみます。
ほん呪74の各章のネタバレ
おことわり
本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般の視聴者より投稿していただいた映像です。
ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。
本作品はお祓いを済ませております。
山道
投稿者の野本さんが山道をマウンテンバイクで走行している様子を撮影したビデオである。
ヘルメットに小型カメラを仕込んだ状態で、颯爽と山中の細い路地を駆け抜ける様子が記録されているのだが、問題の映像は不意に現れる。
映像では野本さんが悲鳴を上げながら、山道で転倒する様子が映し出される。
カメラが山道の奥を捉えている際、地面を這って歩み寄って来る真っ黒な人影が現れる。
野本さんもそれを視認しているようで、必死にもがき悲鳴を上げているのだが、身体が思う様に動かないのが、映像から推測出来る。
カメラから近寄って来る黒い人影は消えているものの、再び現れて更にカメラには大きく目の前まで迫っている様子が映し出される。
山道に野本さんの絶叫が轟くという映像であった。
野本さんはこの転倒で大怪我を負ったものの、その後、自力で山から降りて住民に助けてもらったということで事なきを得た。
その後、野本さんは問題の山近辺を調べてみると、幾つかの有名な心霊スポットがあったそうで、霊現象の体験が複数、報告されていたということであった。
積載車
投稿者の熊倉さんはレッカー車のドライバーであり、居眠りなどを防止するために、自らの映像をとってネット配信をしていた。
投稿映像では廃車となっている車を引き取る様子を記録しているのだが、問題の映像は配信用のビデオ撮影を止める直前に現れている。
トラックを発進する前に、ダッシュボードに固定されたビデオカメラのスイッチを切ろうとする熊倉さん。
その時、助手席には髪の長い女が現れる。
その顔は見るも無残に傷ついており、目玉が抜け落ち、鼻と口は潰れている。
そして、ボロボロの服を着ており、じっと熊倉さんを見つめているように映り込んでいた。
熊倉さんはそれに気づいて、カメラを持って車から逃げる。
車に戻ってみると、助手席に乗っていた女は消えていた。
実はこれ以前の熊倉さんの配信動画には、しきりにトラックの後ろを気にする様子が映り込んでいる。
信号待ちの際、しきりに後ろを振り返り、身震いしている熊倉さんは、この時、後ろに積んだ車からドアを開けようとしているかのような音が聞こえていたのだという。
問題の映像が撮られてから、会社の社長に連絡すると、レッカーをそのまま置きっぱなしでタクシーで帰ってくるように言われたという。
翌日、レッカー車と積んだ車に対して大掛かりなお祓いが行われたということであった。
熊倉さんの勤めている会社の社長によると、二十年前に事故車を積んで走っていたドライバーが幽霊を目撃してしまい、帰りに事故を起こして死亡しているという事例があったという。
ドッキリ
投稿者の斎藤さんがスタッフルームに招かれて、取材インタビューを受ける様子からコーナーは始まる。
演出の寺内康太郎と演出補の川居尚美に、投稿映像が撮影された経緯を話す斎藤さん。
投稿された映像は、あるバラエティ番組の収録模様を撮影したものであり、タレントの佐野マリアが出演しているものであった。
その際、番組スタッフが密かに幽霊を使ったドッキリを佐野マリアに仕掛けるということになったという。
佐野マリアが収録場所で一人になった時に、後ろから幽霊に扮した人間が、彼女を脅すという内容であったが、その際、奇妙なものが映り込んでしまう。
その結果、収録映像そのものがお蔵入りになってしまい、どういうわけか、それを最後に番組を担当していたディレクターが業界を引退し行方不明になったという。
また幽霊役をやった役者の女性は、普段は葬儀屋で働いており、撮影前日にも葬儀の仕事をこなしてきたばかりであったという。
問題の映像は佐野マリアを脅している幽霊役の人間が、登場した時に現れる。
収録場所のブースには番組スタッフの演出によるラップ音や照明の点滅などが仕掛けられており、その様子も供に映り込んでいるが、幽霊役の人間が現れた際、照明が落ちる。
その背後に大きな人影がハッキリと映り込んでいる。
更にその幽霊役の人間から佐野マリアがブース内を逃げ回る様子の中、再び照明が落ちる。
その時にも幽霊役の女性の背後に同じ人影が現れているのだった。
こうした不可解な人影が現れているのは投稿映像では五箇所で確認できる。
また別のカメラで幽霊役の女性が佐野マリアの前に現れる瞬間を捉えている映像では、ドアの横に佇んでいる黒い衣服を着ている者の姿が映り込む。
ザンバラで長髪の女性の様で、目は見開き、口元からは血を流しているかのような面持ちの顔がハッキリと現れていたのだった。
投稿者の斎藤さんによると、収録現場には特に曰くがある情報などはないということであった。
幽霊役の女性が収録前日にこなしてきた葬儀の仕事というのも、普通に病院で亡くなった人間の葬儀をしただけであるということであり、特に投稿映像に因果関係がある情報は得られなかった。
調査を継続するというニュアンスのナレーションが語られて、コーナーは終了する。
おくりもの 後編
前々回と前回のあらすじが語られてから、演出補の寒川聖美が退院し、同じく演出補の舞木ひと美に連れられて、スタッフルームにやってくるところからコーナーは始まる。
由美ちゃんとの一件から十日後のこと。
舞木が寒川に当時の状況を詳しく聞く。
それによると由美ちゃんの包丁を取り上げようとした寒川は押し倒されたが、その際、由美ちゃんにキスをされたという。
それから、記憶が飛んでしまったと言うことであった。
入院中に吐き気に襲われた寒川が嘔吐すると、そこから体調が良くなり出したというのだ。
嘔吐物の中には虫みたいなものが入っていたと語る寒川に、カメラを回す演出の福田陽平が由美ちゃんの嘔吐物の中にも虫が入っていたということを寒川に伝える。
演出補の大力が由美ちゃんの吐いた虫を鑑定機関に調査を依頼していた。
それによると、嘔吐物の中にあったウジの様な虫は、寄生バチの幼虫であることが判明。
しかし、人間の体内に入っても、特に何か異常があるわけでもなく、入ったところで虫そのものは死んでしまうという。
かつて、悦子さんが茂さんにキスをしたという目撃証言があったことを思い出すスタッフ達は、『おくりものをもらった。』という茂さんの言葉に注目。
このおくりものというのは、この寄生バチの幼虫であったのではないのか?と、いう推測がなされる。
更に寒川は入院中に繰り返し、夢で『母体をもらった』という声が聞こえたと語る。
それを聞いた福田と大力は、おくりものである寄生バチの幼虫を吐いたから、母体を奪われずに済んだのでは?と語る。
すると舞木が口を開く。
『でも、母体をもらったっておかしくないですか?』
大力は舞木の意図が分からずに怪訝な様子を浮かべる。
すると舞木は福田を呼び出して、寒川と大力の前から離れたところへ行く。
舞木は福田に『さむちゃん、処女なんですよ。』と告げる。
男性と肉体関係が無い処女が、母体をもらうというのはおかしいという見解を述べる舞木。
福田は『もしかしたら・・・そういう・・子たちだから、乗っ取られなかったというか・・・』と舞木に告げる。
『あ~、なるほどね。』と納得する舞木。
いずれにしろ、ここまででは推測の域を出ない事象ばかりが続き、磯崎家への調査も中止せざる得ない状況であった。
そんな中、別件の取材が終わった後、思い出したかの様に寒川が福田を呼ぶ。
磯崎家の話で一つ気になっていることがあると語り出した。
それは由美ちゃんの部屋が見える位置に設置した監視カメラ映像の中に、薫さんに対して由美ちゃんが『お母さんじゃない』ということを言っていたのを見たという。
寒川が気になっている映像の公開される。
部屋の中から『大嫌い!』『最悪!』『絶対に許さない!』と叫んでいる由美ちゃんを注意する為に、薫さんが部屋に入る。
由美ちゃんはノートに、口にしている言葉を書き連ねているのだが、薫さんが鉛筆を取り上げて、それを止めさせようしている。
すると由美ちゃんは激高し、ゴミ箱を蹴り飛ばして、薫さんに『お母さんじゃないのに!私の気持ちなんて分かんないでしょう!?』と怒鳴る。
そして薫さんの前で暴れる様子が映像に収められていた。
寒川と由美ちゃんの一件から、薫さんと連絡が取りづらい状況になっていた。
それは、以前に薫さんと近藤さんの証言が食い違っていることを、問い詰めた際に薫さんの逆鱗に触れたことが切欠であった。
この時の映像がここで公開される。
舞木『実際、不倫関・・・』
薫『あなた、新しい人ですよね?!』
舞木『不倫関係にあったんですか?』
薫『ないです! あなた失礼な質問しているの分かりません? こんな状況ですよ? あなた初めましてですよね? あたしに何度か聞きましたか?』
舞木『お聞きしにくいこ・・・』
薫『あなた、どの位、この仕事やってるんですか?』
舞木『・・・・・』
薫『あなたも!』
そう言い、大塚に指をさす薫さん。
川居『すいません・・・』
薫『そんなことすら答えられないんですか?!』
そして川居の方をみつめて、
薫『どういう人、雇ってるんですか?! おたくは。』
そして、薫さんは更に大きく手振りを加えて
薫『もういいんで! そんな人たちに話す必要も無いんで、帰ってもらえませんか!?』
舞木『〇〇(近藤さん)も・・・』
薫さんはカメラを回す、福田を指して
薫『あなたも何、ノコノコ撮ってるんですか?! カメラ止めてもらえませんか?!』
再び川居と舞木と大塚に向き直り、薫さんは続ける。
薫『あなたたちに話してから、いいこと、何も無いんですよね! 』
川居『す、すいません・・・』
薫『来なければ、こんなことになって無かったかも知れないでしょ?! そうですよね?!』
川居『お力になれてないのは、ほんとに・・・』
薫『いや、力とかじゃなくて、ただ面白半分に人のウチにズカズカと乗り込んでるだけですよね?』
川居『いや、そういうつもりはないんですけど・・・』
薫『じゃあ、何できたんですか?』
薫さんは玄関の鍵を開錠して、平謝りをする川居を追い出しにかかる。
舞木『え、でも、うちのスタッフも襲われてるんですよ?!』
川居が舞木に向かって『わかんないじゃん! まだ何が起きたか! 確認してないのに決めつけちゃダメだよ?』
薫『帰ってください・・・お願いします。』
薫さんは川居の荷物をとり、それを突き出し、無理矢理、家から追い出す。
この部分は寒川と由美ちゃんが病院から運ばれた直後に起きたことであると思われる。
寒川の気になることや映像などのことを踏まえて、再度、薫さんに謝罪を含めて取材を依頼するが、受け容れられることはなかった。
その後、別の情報提供者が現れる。
川居と舞木の前に現れた少女は、悦子さんのパソコンから見つかった自殺動画の少女と小学生の頃、同級生であったKさんという女性。
Kさんによると、動画に映っていたのはRちゃんという名前で、イジメを苦に団地から飛び降り自殺をしたという。
Rちゃんをイジメていた同級生たちは沢山いた。
動画はRちゃん自身が撮影したものであり、イジメをしていた子供たち全員に送り付けたものであったという。
しかし、ここで大きな覆せない矛盾に気づく。
自殺をしたRちゃんが撮影していたビデオを、イジメをした子供たちに送り付けることは、絶対にありえないということ。
Kさんの話は続く。
子供たちが学校にいた時に、Rちゃんの自殺動画が送られてきたのだが、それを見た子供たちは集団パニックの様な状態になってしまったという。
この時、20人以上の子供が過呼吸を発症し、内10人以上が病院に緊急搬送される事態であったという。
隣のクラスの生徒がその様子をビデオで撮影していたらしく、Kさんはそれを所有しており、川居たちに渡す。
この映像が公開される。
学校内の廊下や階段などで、男女の多くの子供たちが頭を抱えたり、奇声を上げてのたうち回っている様子が収められている。
その映像が流れる中、階段の踊り場でカメラを見下ろすかの様に佇む少女の姿が映り込む。
その少女の服装は、自殺動画のRちゃんの来ている服やタイツと酷似している。
更にKさんの何気ない一言から、思いも寄らない方向に歪んでいく。
ここで一旦、コーナーは停止する。
シリーズ 監視カメラ 二階の和室
インターネット上に無断で配信されていた、とある民家の一室の様子を捉えた映像。
投稿者の荒川さんに電話でインタビューをする川居の様子から、コーナーは始まる。
至る所に設置されている監視カメラの電波を傍受して、その映像をまとめている海外のサイトがあるという。
荒川さんはそのサイトのユーザーであったが、その中で一つ、奇妙な映像を見つけて録画した。
民家の一室に、不可解に変化する人間の影が映っているというものであった。
その影は人型であるが、時折、煙上になったり、身体の部分から縮手の様なものを出したりしている様に見える映像。
荒川さんから問題の映像と供に海外のサイトのURLを受け取った寺内と川居は、早速、そのサイトを確認することに。
そのサイトはGoogleマップと連動しており、監視カメラが置かれている場所の細かい位置情報がユーザーに分かるものであった。
寺内は荒川さんの投稿映像の撮影場所である民家を訪れる。
それは中部地方の住宅街にある一つの民家。
寺内は民家の住人に単独取材を敢行することにする。
投稿映像をコピーしたi phoneを渡して、投稿映像を民家の主である女性に見てもらうと、その映像が自宅で撮られたものと認めた。
寺内は室内に監視カメラを付けている理由を尋ねる。
すると、女性は亡くなった夫が好きだった部屋に監視カメラをつけたと語る。
そうすることで、亡くなった夫に会えるのではないか?と、いう理由からであった。
寺内は映像に影が映っているのは知っているのか?と問うと、女性は知っているということであった。
民家の女主人が、心霊現象が起きているのを知りながら、監視カメラを回し続けていることに、寺内は驚く。
寺内は監視カメラにパスワードをかけていないと、全世界に監視カメラの映像が配信されてしまうということを女性に伝える。
その後、問題のカメラサイトから、投稿映像の民家を示す映像は消えていた。
カメラ機能
投稿者の瀬尾さんが久しぶりに友人と再会した際、ライブフォトで撮影したものである。
ライブフォト(LivePhotos)とは、シャッターを押してから前後1.5秒づつ、合計3秒を音声と供に記録する写真のこと。
瀬尾さんの投稿映像は1秒15枚の連続写真によって構成されているもの。
スタッフルームに瀬尾さんを招いて、寺内と川居がインタビューをとる映像から始まる。
地方在住の瀬尾さんは東京で部屋を探す為に上京。
友人のAさんは同郷の友人であったが、進学の為にすでに東京で暮らしていた為に、瀬尾さんは、Aさんの協力を得て部屋探しをしていた。
投稿映像は瀬尾さんとAさんが仲良く遊んでいる姿を捉えているもので、友人のBさんにメッセージを送る為に撮影されたものである。
その際に撮影された複数のライブフォト数枚には、オレンジ色の閃光が走っている。
主にAさんを被写体にして瀬尾さんがライブフォトを撮影しているのだが、Aさんの周りを取り囲むような閃光が確認できる。
これらの不可解なライブフォトに気づいたのは、瀬尾さんがメッセージを送ったBさんであるという。
更にその複数のライブフォトには決定的なものが映り込んでいる。
夜の都会の街を歩きながら、瀬尾さんがAさんを撮影している時、オレンジ色の閃光とともに女性の顔がハッキリと映り込んでいたのだった。
瀬尾さんはこの写真をAさんに見せると、ある体験を打ち明けたという。
それは以前からAさんは家の中で、ラップ現象や金縛りなどの霊現象に悩まされていたということであった。
更にライブフォトに映り込んだ女性によく似た人物に心当たりがあり、あることから逆恨みを受けていることも話したという。
Aさんはその後、精神的に追い詰められて、その人物を避ける為に会社を退職。
そして地元に帰郷したということであった。
瀬尾さんはライブフォトに映る問題の女性に対しては、現在も東京で平穏な生活を送っていると思うと、強い苛立ちを感じ、許せないという。
今も尚、Aさんはライブフォトに映る女性に、恐怖を抱いているという。
続・おくりもの 後編
Kさんは呪いのビデオに出ていた、ある人物がRちゃんの母親に似ていると川居に話す。
川居はタブレットを出して、映像を確認してもらうと、KさんがRちゃんの母親に似ているという人物は薫さんのことであった。
Kさんの証言をまとめると以下の様になる。
2010年、継母がRちゃんの家に住み始める。
2011年春にRちゃんに奇行が始まり、それが切欠で学校で彼女に対してのイジメが始まる。
2011年に小学3年生で自殺したRちゃんという少女。
以前のトラブルから、取材拒否をされているが、直接、薫さんにこれらの確認をする為に磯崎家へ向かうスタッフたち。
磯崎家に向かい薫さんと由美ちゃんを呼び出すものの、家には誰もいない。
玄関の鍵すらかけていない状態に、ただならぬ気配を感じるスタッフ。
投稿者である久松香澄さんに連絡をとり、薫さんのことを聞くと、茂さんは過去に再婚しており、由美ちゃんにとって、薫さんは継母であることが判明する。
2015年夏頃に薫さんが磯崎家に住み始めていたということだった。
スタッフはこれまでの調査で判明したことを洗い直し、薫さんの行動遍歴をまとめた。
2010年春頃 Kさんの証言から、薫さんはRちゃんの継母となっていた。
2011年春頃 Rちゃんの様子がおかしくなる。
2011年9月 Rちゃんが自殺をする。
2011年10月 薫さんが行方不明になる。
2015年夏頃 香澄さんの証言から、磯崎家へ薫さんが入り、由美ちゃんの継母となっていることが判明。
2016年9月 近藤さんの証言から、薫さんが近藤さんと不倫関係に陥る。
2016年12月 茂さんの様子がおかしくなる。
2017年2月 由美ちゃんの様子がおかしくなる。
現在、磯崎家の全員が行方不明。
こうしてみると、紛れもなく一連のトラブルの発端は、薫さん本人にあるかのように見て取れる。
投稿者の香澄さんの夫である久松正伸さんが、会社に事情を話して、茂さんの実家の連絡先を聞き、スタッフにその情報を提供。
茂さんの父親である茂文さんと実家近くの公園で取材をとりつけたスタッフ。
その場に赴くと、茂文さんと供に、行方不明であった由美ちゃんの姿があった。
茂文さんは現在、由美ちゃんと供に暮らしている。
5月末頃、突然、由美ちゃんから電話があり、迎えに来て欲しいと言われたという。
由美ちゃんは薫さんから、祖父の家に行く様に告げられたということであった。
茂文さんは薫さんのことは全く分からないと言い、その存在すら、その時に初めて知ったということであった。
茂さんの前妻は由美ちゃんが幼い頃に病気で亡くなっているのだという。
しかし、由美ちゃんの無事が確認されたものの、依然として投稿映像やそれに付随する映像に見られる『変化する顔』や、『モッカ』『寄生蜂の幼虫』『キス』『おくりもの』というものと結び付ける確証は得られぬままであった。
だが、その背後には間違いなく薫さんがいたという事実。
茂文さんと住むようになってから、由美ちゃんは本来の姿を取り戻し、奇行は無くなったと言うことで、その点では安堵していると茂文さんに話す川居。
由美ちゃんは川居に寒川に助けられたと語る。
結局、何も確証は得られなかったまでも、一人の少女を救えたということは、確かであった。
調査スタッフも、この案件から離れて、普段の生活に戻ろうとしていた矢先の2017年7月。
寺内の元にメールで投稿映像が送られてきた。
それは【おくりもの】に繋がると思われる投稿映像であった。
寺内はプロデューサーの岩村修に連絡を取り、納品に出しているPart74を戻すように提案。
川居は寺内に『間に合いますか?』と投げかけるが、寺内は『やるしかない。』と告げるシークエンスが流れる。
寺内の元に投稿された映像が公開される。
それはある小学校の授業参観の様子を撮影したビデオ。
子供とその母親が向かい合って、似顔絵を描いているという状況が映し出されている。
その際、ある子供の顔が、これまでの投稿映像などの変化する顔と同じ事象が現れているものであった。
さらにその子供が向かい合って座っている母親は、薫さんであった。
本編はここで終了する。
☟内容やレビューは以下のリンクから☟
・ほんとにあった! 呪いのビデオ74のレビュー
・ほんとにあった! 呪いのビデオ74の内容