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ほんとにあった! 呪いのビデオ74のレビュー。

Part73は一般投稿コーナーが、明らかにパワーダウンしていた様に見受けられたのですが、今回はそれを払拭するかのような出来栄え。

更にメインエピソードである【おくりもの】が一応の終了を迎える巻であったりもするのですが・・・。

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ほん呪74の各章のレビュー

山道

初っ端からいきなりカマしてくれた!と、いうくらいにインパクトと恐怖度が高いコーナーであると思います。

山道で転倒した投稿者のカメラに向かって、遠くから這いつくばってやってくる真っ黒い人影は、臨場感が半端なものではないことが分かります。

自分に置きかえて映像を見ると、更によく分かるのですが、一旦、その這いつくばってる人影が消えるのですが、続けて今度は間近に迫ってきているという描写が更に恐怖を増長させる効果を醸し出しています。

見る人によっては、これが一番、怖いという人もいるんじゃないのかな?と、感じる位に完成度が高い一本であると思います。

積載車

Part74の白眉的コーナーであり、恐怖度、インパクトと供にNo.1と言っていいと思います。

要するに事故車に憑りついていた霊であったということを、暗に示しているわけであり、肝心要の映像は見るに堪えない位におぞましい女性の姿が映り込んでいるわけです。

コーナーの土台となっている状況設定も、非常にリアリティがあると感じられます。

映像を撮った後の投稿者に対して、会社の社長がレッカー車をそのままにして、タクシーで帰って来いという指示を出したという話は、至極まともであったりします。

実際にそんなことはありえないと私は感じていますが、そのストーリー構成は素直によく出来ている話であると感じますし、加えて率直に怖いと感じさせるこちらも完成度の高いコーナーであると断言できます。

ドッキリ

佐野マリアというタレントは実在しているわけでありますが、この番組自体が本当にあったのかは微妙。

あくまでそういう設定であったと見るのが妥当なのですが、コーナーそのものは恐怖度も高く、インパクトもあるものに仕上がっています。

佐野マリアが幽霊役の女性と鬼ごっこをしている中、室内には瞬間移動する人影が随所に見られるという映像。

その際、別のカメラで捉えられている問題の人影の素顔は、なかなか破壊力が高い代物であると認められます。

結局、何か曰くがあったわけでもないというオチであり、いささか納得が出来ないわけですが、それはそれとして。

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おくりもの 後編

前作から登場している演出補の舞木ひと美の無双ぶりが見所でもありますね。

と、いうのも同じく演出補の寒川聖美が処女であるということを暴露し、更には薫さんに近藤さんと不倫関係にあったと迫る箇所もあったり。

あくまでこれはほん呪の世界においての話であり、実際にこんなにズケズケと人の心証を踏みにじる舞木の様な人間は、フェイクメンタリーの見方が分からない人からすると、真に受けてしまうくらいにインパクトがあったりします。

初見のころは私は忘れていましたが、そんな舞木を強く諌める演出補の川居尚美の姿もあったりするのも印象深い。

おそらく川居が仲間内に強く何かを言うのは、これが最初で最後のシーンなのではないでしょうかね?

そういう意味では非常にレアなシーンが込められているコーナーであり、評価出来るわけです。

【おくりもの】辺りから、どこかドラマ色が強いものとなっていくわけで、心霊映像の謎を追う調査模様が面白いというのではなく、スタッフのやり取りや映像に関わっている人間関係を描写するという展開が肝となって行っている気がするわけですよ。

基本的にそれはそれで、面白味があるし嫌いではありませんがね。

ここで新たな映像として公開されるのは、学校内で起きた子供たちの集団パニック現象ですが、なかなか衝撃的ですね。

実際に集団ヒステリーの様なものはあるわけであり、それは霊現象とかではなく、影響力のある人間が醸し出す雰囲気にのまれた他の人間が同時に体調不良を訴えたり、見えない物を見てしまうという特異な人間関係の現象であったりするわけです。

このコーナーでは、Rちゃんという自殺動画の主が現れているわけですが、結構、手の込んだ映像であると私は素直に感じるわけで、よう作ったなぁ・・・と思うわけです。

シリーズ 監視カメラ 二階の和室

怖くはないけど、個人的にメッチャ好きな一本です。

ちなみに【Insecam】という似たようなサイトがあったりしますが、それをモチーフに作られたコーナーであると思います。

そういうサイトがあるということは抜きにして、問題の映像が撮影された経緯には、どこか人情味が感じるわけですね。

死んだ夫を愛し続けている妻が、その存在を感じていたい為に、夫の使っていた部屋に監視カメラをつけていて、その様子を常に見つめているという背景。

演出の寺内康太郎に事もなげに、映像に奇妙な影が映っていることを言い放つ初老の女性の様子は、愛情に溢れている様に見えるわけです。

監視カメラにパスワードを改めて設定していないと、全世界で見られてしまうということを女性に教える寺内も、どこか人情味に溢れている感があります。

ほん呪の数あるコーナーの中でも、稀にある見ているコチラを暖かい気持ちにさせてくれるそんな作品の一本です。

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カメラ機能

ライブフォトは現行のスマホに全て搭載されている機能であり、それが土台になっているコーナーですね。

そこに映る投稿者の友人の様子は、都会に住み屈託なく生きている若い女性の生活感を醸し出しており、リアリティが感じられるものです。

そんな中、映り込む女の顔はなかなかの恐怖度とインパクトがあったりします。

そしてこの女は実は生霊であるというストーリー展開も秀逸。

これが切欠で投稿者の友人が云わば都落ちしてしまったという経緯も、生々しいと言えます。

このコーナーを見ていて思うのは、その心霊現象云々というものではなく、都会に憧れる若い女性の心境が込められているという点が面白く感じるという点。

正直なところ、私は都会に住むメリットを受けられる人間は極々、少数であると断言出来るわけですがね。

続・おくりもの 後編

Part72から続くメインエピソード【おくりもの】ですが、むしろこれはタイトルは【寄生】とした方が、しっくりくるのでは?と感じるわけです。

何故ならば、要するにこの話というのは、一人の女性の行動遍歴が原因であることが分かるからです。

薫さんという女性そのものが、様々な一家に寄生した後に不幸を巻き起こして捨てて、去っていくということが判明するからです。

実際に呪いや心霊などに限らずに、こういう人種は少ながらず確実に存在しています。

私はこうした人種のことを『吸血鬼』と呼んでいたりしますがね(笑)

それはそうと、作品そのものは、やはり収拾がつかない形で終わっていましたね。

あくまでこれはドラマであるし、投稿映像に映る変化する顔は明らかに合成であることが伺えるわけであるのですが、結局、その顔は何故映ってしまったのか?という具体的な理由や大元は全く語られないままに終わってしまっています。

結局、薫さんは磯崎家を捨てて、別の家庭に潜り込んで同じことをしていくのだろうという形で〆られているのですが、見ているコチラからすると、腑に落ちない点が満載であり、中途半端な形で終わっていると感じざる得ません。

とにかく謎が多いままで、一応の終わりを迎えているので、案外、これは後作で再び浮上するテーマになるのかも知れませんが、どうなんでしょうね?

ですが、由美ちゃんが寒川に助けられたというシークエンスなどで語られる部分は、見ているコチラとしては、暖かい気持ちになるし、トラブル続きのスタッフ達が薫さんがもたらしている不幸をすんでのところで食い止めることに成功したということで、ハッピーエンドには仕上がっているという様にも見える一本でしたね。

総評

Part72,73,74の三部作【おくりもの】はストーリー的には腑に落ちない点ばかりですが、見せ場としては盛り沢山であったと評価できるとも言えます。

また一般投稿コーナーは、良質なもので構成されていたと思うので、総じてPart74は面白い作品であったと私は感じています。

それぞれのコーナーや進行具合からでも分かるように、監督である寺内康太郎と福田陽平が別々に動いている感が見て取れるのですが、これは何を意味しているのでしょうね?

それがまたある意味、面白かったりもするのですけど。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ74の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ74のネタバレ

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