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ほんとにあった! 呪いのビデオ72のレビュー。 ほん呪初期~中期の監督・福田陽平の参戦、寒川聖美の受難、大塚裕司の登場という大きな見せ場があるメインエピソード【おくりもの】。

前作同様、短い尺でありながら、余すところなく一つ一つがまとまっているので、非常に楽に見れるのが印象的です。

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ほん呪72の各章のレビュー

ベランダ

肝心要のベランダの柵の外に男の睨みつける様子が映っているという映像そのものは、普通に見たら特に怖いと感じないわけですよ。

しかし、やはりここでもコーナーの進行が簡潔にまとめられており、変則的な映像描写も相まって、恐怖度が増していたりします。

同じ素材を短い尺の中で何度も使いまわしながらも、飽きさせること無く更に怖さに拍車をかけるという手法に感嘆してしまいます。

伝説の自主映画

こちらも映像そのものは特に怖いと感じることがないわけですが、コーナー全体が怖いと感じる。

Part71から以前の表現方法では、決して怖いと感じない代物であっても、見せ方、順序、反復などによって、だいぶ見終わった後の印象が違うわけです。

しかも、そんなに時間もとっていないという仕上がりが素直に素晴らしいと感じるわけです。

曲がり角

Part72のコーナーの中で、一番の衝撃度と恐怖度があると感じる白眉的作品。

これまで同様、コーナーの進行具合や演出などは分かりやすいわけですが、それに加えて肝心の映像そのものも非常に恐ろしいものと感じます。

曲がり角に不意に現れた小汚い女とニアミスしてしまったが故に、その女がついてきてしまったという設定。

またウェアラブルカメラを使って撮影しているというのも斬新であると感じています。

個人的には仕上がりが素晴らしいと感じつつも、何度も見るにはきつい位の恐怖映像であると思っています。

おくりもの 前編

続き物のコーナー【おくりもの】ですが、このエピソードでは終始、演出補の寒川聖美が大活躍していますね。

大活躍といっても、理不尽な災難に見舞われているという形でですが、男ならなんか守ってあげたくなってしまう様な感じがしてきますよ。

更にPart16~21まで監督を務めていた福田陽平が本格的に児玉、岩澤、菊池の手法を取り入れている様に、本編に声をメインに登場するのもポイントですね。

以前は本編で、声を一言も発すことなく、あくまで演出補の中晶子や近野恵美に代弁してもらっている様な形でしたが。

余談ですが実は私、福田陽平さんの生々しすぎる描写が多い演出は、結構、好きであります。

低予算作品にありがちな要素を至る所に組んでいる手法が妙にリアリティを感じさせるわけで、なんかすごく変な意味で親近感がわいてきてしまうというか何というか(笑)

以前(Part16~21辺り)は派手さが無かった為に、どうも地味な印象でしたが、復活後は今までのほん呪で定番化した手法も混ざりながら、完成度の高いコーナーを量産している感がありますね。

と、前置きが長くなりましたが、続き物であるが故に前編を見ただけの感想は然程、ないわけで・・・。

前編の最大の見せ場は寒ちゃんの受難と、何とか混乱している状況を冷静に収めようとする川居尚美の凛々しさに尽きてしまうわけです。

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存在しない友達

後作においてトラブルメーカーとなる演出協力者・大塚裕司のデビューコーナーとも言える回ですね。

問題の映像は非常に衝撃度と恐怖度が高く、仕上がりも高い面白い一本になっていると感じます。

一応、素人という設定であると感じますが、それにしても大塚が使っているカメラはごっつい業務用に見えるのも印象的。

素直に見ると『おまえ、どんだけ心霊スポット巡り好きなんだよ?!』とドン引きしてしまうわけですが、実際に素人でもこの位、やっている人間も多いんですよね。

このコーナーはデュアルムービーで進行していく、少々、言葉にすると複雑な展開が特徴的ですが、面白かったと思います。

ただ、コーナー最後の大塚の霊能力が増していっているというシークエンスは、少々、しゃらくさいと感じてハナにつきましたがね(笑)

基本的に男でも女でも霊能力があるとか、うだうだ言う奴は好きではないんで(ぶw

シリーズ 監視カメラ 野菜泥棒

どこか警察24時とかに出てきそうな犯罪の瞬間の投稿映像が斬新です。

こちらも映像そのものは特に目新しいことも無いし、恐怖度や衝撃度があるわけでもない。

しかし、やっぱり見せ方や進行がうまいので、普通に考えれば大したことがない映像であっても、怖いと感じてしまう。

素材が大したこと無くても、調理方法によっては旨くなるというのが、よく分かってしまうそんな印象です。

続・おくりもの 前編

ここまでのストーリー展開では、投稿映像に映り込んだ霊の存在はともかく、茂さんが薫さんにブチ切れる理由は、薫さんの素行に腹を立てていたから故のことと見えるわけです。

ところが、そんな茂さんも同僚の女性とキスをしていたということが判明するわけで・・・。

薫さんもスーパーの上司にストーカーされていると言いつつも、電話が来たら応対しているという矛盾も見えるわけで、何やら面倒くさい展開がストーリーに込められているのが特徴。

単なる夫婦の痴情のもつれも絡んで、周りに不幸をまき散らしているアホ夫婦の話とも思えるのですが、その余波は娘の由美ちゃんに向かっていくという流れに。

そんななか寺内が別方向で発掘した投稿映像と結びつく展開も、なかなか面白い流れであります。

前編はあくまで伏線が仕掛けられていくというものであり、特にこれ以上は感想があるわけでもないので、ひとまずはこんなところで。

総評

Part72はいよいよ福田陽平の手腕が全面に押し出されていくという感じで、見ていてかなり心地が良いと感じます。

以前のディレクターである岩澤宏樹や菊池宣秀の時の様に、エンターテインメント性を追求しているかのような過剰な演出はない。

ですが、淡々としながらも肝心要の映像や見せ方がうまいといういぶし銀な手法は、見ていて全く違和感がないわけですよ。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ72の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ72のネタバレ

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