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ほんとにあった! 呪いのビデオ71のレビューとなりますが、ディレクターが寺内康太郎になり、演出補に寒川聖美を迎えた状態で始まるPart71。

短い尺の中に情報量が非常に多く凝縮されていると感じ、視聴者に対しての投稿映像の見せ方も違っているのが大きな変更点と言えます。

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ほん呪71の各章のレビュー

タクシー

Part71の中で白眉的コーナーであり、衝撃度・恐怖度・完成度が極めて高いと言える一本です。

何というか素材(投稿映像やそれに関わる情報)を余すところなく無駄にせずに、分かりやすく短い時間でまとめあげていると言えます。

投稿映像もコーナー最後にまとめて公開するというのではなく、視聴者に分かりやすく伝える為に、敢えて区切っているという手法も斬新です。

これはやはりディレクターの寺内康太郎の案によるものなのでしょうか?

問題の映像そのものは、特に霊と思しき物体に何か演出を加えているわけでもないのに、コーナー全体を通して凄く怖く見えるんですよね。

これはこのコーナーだけに言えることではないのですが、表現方法や視聴者に対してのアプローチがうまいなぁ・・・と感嘆する仕上がりを見せています。

肝心要の顔が潰れた女性の映像を見せ、締めくくりに投稿者のドライバーが奇妙な行動を見せる様子をコーナーに込める辺り、繊細に考え作り込まれていると感じます。

シルエット

投稿者の三浦さんが恋人と供にアルバイト仲間との飲み会に参加。 その帰りに撮影されたビデオ。

演出補の寒川聖美がスタッフルームから三浦さんに電話にてインタビューをする様子から始まる。

その日、三浦さんは終電を逃してしまい、彼女を自宅に泊めることになった。

三浦さんは携帯電話の動画撮影機能を使って、帰り道、自宅に向かう様子を撮影していたのだが、その後、彼女はおかしくなってしまったという。

全く人とコミュニケーションをとることが出来なくなってしまい、家族から強引に精神病院に入院させられてしまった。

問題の映像は人気の少ない路地を三浦さんが彼女を撮影しながら談笑している時に現れる。

楽しそうに会話をしながら歩いていると、突然、彼女が進行方向の先に何かを発見して、立ち止まる。

三浦さんがカメラを進行方向に向けると、建設途中の建物が映し出される。

その建物の屋上に人影を映し出しているが、その人影は建物から飛び降りてしまう。

三浦さんは思わずカメラを背けるのだが、その後、突然、三浦さんと彼女の目の前に少年とおぼしき人間が現れるのだった。

その後、意味不明な声を上げて、頭を抱えてうずくまる彼女。

彼女の背後には直立不動の少年の首から下の姿が映り込んでいる。

問題の映像が公開されたから、再び寒川が電話で三浦さんに話を聞いているシーンに切り替わる。

三浦さんは問題の映像を撮影した際に映り込んでいた建物について語る。

以前は古い洋館が建っており、その洋館はずっと空き家であったという。

結局、映り込んだ少年と洋館の関係は不明のまま、コーナーは終わる。

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シリーズ 監視カメラ 老人

問題の映像そのものは別に特に怖くも無ければ、インパクトがあるものでもないと思います。

ですが、その映像の解説が、これまた凄くうまいんですよね。

だから、コーナーそのものが凄く怖く感じてしまうという具合でして・・・。

コーナーの簡単な説明→インタビュー映像→調査模様→投稿映像の紹介というのが、セオリーとなっていたこれまでのほん呪。

ところが、そのセオリーを破るかのように入り乱れながらも、まとまっているというわけで、見終わってから投稿映像の余韻が見ているコチラに残るのですよ。

瑕疵 前編

投稿者の仁くんの心情を強調するかのように、意味ありげに始まるPart71のメインエピソード。

さりげなく投稿映像を見せておくことで、後編のどんでん返しに繋げる目論見があったと、見終わってから改めて分かると言える。

瑕疵という言葉が大きなキーワードになっていますが、実はこれも視聴者にある種のミスリードをさせる仕掛けになっていると言えなくもないですね。

あまり聞き慣れないこの言葉を使うのは、不動産の世界であり本来は傷という意味がある。

心理的瑕疵物件と言うからには、見ているコチラはどう考えても映像が撮られた原因は建物にあると感じてしまうわけでして。

ところが、瑕疵というその言葉は、建物では無く、映像に関わる人間の心の傷という意味で付けられていたという意味合いにも取れるわけです。

ただ、私の個人的な主観では、最初から仁くんの心情が壊れるという予告めいた描写をするのではなく、仁くんに向けた里美さんの愛情は本物であるという状態をタメてタメて、最後に『そうだったのか・・・』と思わせる演出の方が、衝撃度具合が違うわけですよ。

まあ、あまりにもストーリー的にはエグすぎるわけですが・・・。

前編では徐々に優しく苦労人の母親・里美さんの生前のいかがわしい状況が徐々に明らかになっていくわけですが・・・。

停電

肝心要の映像そのものは、心霊現象というよりは、怪物が映り込んでいるというように錯覚してしまうものの様に思えます。

インパクトはありますが、全く怖くないというのは、私だけでしょうかね?

それにしても、カメラの撮影者である妻が、問題の物体を映し出した瞬間に、カメラを落として『見ちゃった!見ちゃった!』と狼狽する様子は、非常にリアリティがあると言えます。

こちらも非常に投稿映像の解説などが非常にうまく、食い入るように見てしまえる一本です。

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かくれんぼ

個人的に非常にリアリティを感じて完成度が高い一本であると感じるコーナー。

無邪気に遊ぶ子供たちの様子や、爽やかな青空の庭先で起きている怪現象ということで、そこまでの恐怖度はないのですが、結構、好きなコーナーですね。

投稿者の女性とカメラだけがパラレルワールドに迷い込んでしまったかのような斬新な設定であるわけで、素直に不思議な感覚をもたらしてくれます。

当然、ヤラセにしても、ここまで自然に怪現象を伝えているというのは一本の作品として、完成度は非常に高いものとして評価できると感じます。

瑕疵 後編

演出補の寒ちゃんがガンマイクを片手に要所要所、動き回るシーンが見られるのですが、結構、目立っていますね。

かといってハナにつくわけでもなく、素直に頑張って仕事をしているなーと感じるわけです(笑)

加えてCさんがやたらと自分を弁護したり、言葉の魔法を使って、寒ちゃんにビールを飲ますシークエンスは、どこか笑えて来るのですけどね。

と、それはさておいて、これまで里美さんについて語れる些細な情報というのは、実は伏線であったことが明確になる。

そして、それは投稿者の仁くんがこれまで母親に抱いていた気持ちを打ち砕くものであったというエグイストーリーなわけですね。

彼氏にDVをされていたという里美さんが、インチキセミナーにはまって呪い講座を受けるわけですが、当然、普通に考えれば彼氏を呪い殺すという様に見ているコチラは考えるわけです。

ところが、実は苦労をしている原因は、不倫相手との間に出来た仁くん本人であると里美さんは考えていたことが判明してしまうわけです。

儀式の際に映り込んだ謎の男性の姿は非常に恐怖度が高いものであるのですが、それが問題ではなく、実際に異常に後味が悪いストーリーそのものが怖いわけですよ。

仁くんは母親に愛されていたと思いながらも、どこか何か釈然としないものを感じていたからこそ、スタッフたちに調査を依頼していたという見方も出来るわけで、救いようのない親子の顛末というのが、このコーナーの根底であったと思えるのですが、どうでしょうか?

儀式の映像に映る里美さんが仁くんの名前を叫びながら、木槌で打ち付けるシーンは、自分に置き換えてみるとエゲツなさすぎてヤバいですね・・・。

総評

Part71は総じてどのコーナーも非常に短い尺の中で、よくまとまっているというのが印象的で、素直に寺内康太郎の手腕が凄いと感じるわけです。

だからこそ、どこか怖さに欠ける部分もあったりするのですが、分かりやすくって、全くダレることなく見れるとも思っています。

ここから後作に進むにつれて、多くの人間が演出や構成に加わっている様なので、監督として一人の名前を挙げるというのは、少々、適切ではないのかも知れません。

本編ではPart71では福田陽平が表に出てくることはないのですが、この巻から復帰を果たしているのも地味に注目出来るのですけどね。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ71の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ71のネタバレ

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