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ほんとにあった! 呪いのビデオ55のレビューです。

スタッフの岩澤宏樹の最後の構成であり、有終の美を飾るべく最後は劇場公開版という形のPart55。

紹介されるコーナー、全てが実は一つの答えに向かって進んでいくという展開が印象的です。

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ほん呪55の各章のレビュー

銅像

問題の映像は唐突に現れる為に、一瞬、ゾクっとしてしまうものです。

映像そのものは特に珍しいとも感じないものではありますし、インパクトも恐怖度も然程、無い代物であると思います。

投稿映像の若者たちが銅像を触りながらバカ騒ぎするシーンは、吹き出してしまうわけですが・・・。

それはそうと、ここの場所はほん呪フリークには特定されていないようですね。

SOGOの建物と、PIA、アコムの看板が見えるということで、結構、特定しやすい材料があったりするのですが。

ロールシャッハ

ちなみに菊池の修行というのは滝行であったということが、このコーナーで分かるわけです。

それはそうと熊井くんの投稿映像も特に怖いというわけでもなく、インパクトも然程ではない感じです。

ですが、不気味で気持ちの悪い映像であるわけであり、人によっては、こういう映像の方が怖いと感じる人もいるのかも知れませんね。

なんか見ていて疲れる気もしてきます。

ちなみにロールシャッハというのは、ある心理テストに用いられる手法の一つです。

二つ折りにされた紙などの上にインクを垂らし、それを広げて被験者に何に見えるかとか、何を想像できるかを問うものです。

映像の中に出てくる紋様がロールシャッハテストで使われるものと似ていることから、タイトルがつけられているようですが、実際のそれと全く関係がありません。

シリーズ監視カメラ 窓の外

井ノ上と阿草が活躍するコーナーですね。

阿草が実は英語ペラペラであったことが判明し、井ノ上がストーリー展開の起因になるという具合です。

このコーナーで分かることは、ほん呪スタッフが帰る時間って深夜2時とかなんですね・・・。

川居がため息をつきながら、帰宅する様子から見て、本当であるならば激務であるというのが見て取れる箇所もあります。

問題の映像は人が立てるスペースの無い箇所から、窓に手が張り付いて叩いているというものですが、これってどうやって撮っているのか、そちらの方が気になってしまいます(笑)

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悪戯電話

ある意味、Part55のヒロインといってもいい投稿者の柿崎さん。

投稿映像のイタズラ電話がかかってきている際の受話器を握りしめて、ずっと電話機を見つめる柿崎さんの表情が何となく凛々しく感じてイイですね。

そんな中、同棲中の彼に浮気の疑惑を持っており、それを岩澤に問われてガチギレする松本さんの様子。

所謂、ごく潰しの印象が半端ない松本さんの様子ですが、岩澤たちに向けて言い放つ言葉に意味深なものを感じさせる。

唐突に『呪い』とか『視聴者』というキーワードを持ち出すことに、初めて見た視聴者にも『ん?こいつは・・・』と予感を感じさせるさり気ない台詞回しが秀逸。

マスコミを毛嫌いする人種の言葉をそのまま代弁するかのような松本さんの憤りには、フラグが立っている(伏線)と感じさせるに充分ですね。

タイムラプス

投稿映像の怖さとかインパクトだけで言うのであれば、個人的にはこのコーナーの映像が一番ですね。

一時間ずっと存在し続けて、それが徐々にカメラの前に忍び寄って来ていたというこの気持ち悪さは他のコーナーの追従を許さない位の仕上がりを誇っています。

夜空の美しさとは反比例して、地上ではそんなドギツイことが起きていたということを表現している映像は素晴らしいかと感じます。

誰がいなくなった?

投稿者の桜井さんが私が以前に勤めていた会社の川上ってヤツに似ているんですけどね(ぶw)。

そんなことはどうでもいいんですが、ある意味、この桜井さんが本筋のキーマンになるという具合で、徐々に常軌を逸したキレ方をした松本さんの本性が現れる重要なコーナーであるわけです。

桜井さんに無理矢理、連れて行かれた肝試しの場所で、松本さんは最大の武器を手に入れていたということなんですね。

そのせいで時間を消失したり、恐ろしい物を見てしまったということで発狂するわけですが、ここである事を思いついたというわけですよ。

これは最後まで見ないと、初見ではここで推測すらできないとは思いますが・・・。

ロールシャッハの続き

菊池が本隊(岩澤や川居)とは別行動をとって、結局、熊井くんの映像と、桜井さんの映像が繋がっていることを独自に調べ上げたことで、製作委員会に復帰するという展開。

ちなみにそんな調査模様をスタッフルームで皆に発表している際の菊池はどこか笑いをこらえているような表情なんですよね。

そして、ロッカーから荷物が落ちてくるという具合で、この時ばかりは『菊池は嘘が下手だなぁ・・・』と思ってしまいましたよ。

他のスタッフは自然なリアクションであったんですけど、菊池の表情で荷物が落ちてくるという怪現象が演出であることがバレバレというのが、ちょっと惜しいですね。

誰がいなくなった?の続き

問題の廃墟に向かった際、タバコをせがむオッサンの濃いキャラが笑えますね。

ここはちょっとコメディの様にも思えますよ。

菊池のセブンスターを吸い続けて、タバコがなくなりながらも、タバコをせがみ続けるオッサン。

そこで桜井さんが渋々、タバコを出すという具合で、何故かタメ口で礼をいう岩澤というこのシークエンスは全く本筋から逸れているのですが、面白いです。

そんなオッサンから語られる廃墟の牛舎の経営者の娘の話は、あの話に似ていますね。

それはストーカーとかではありませんが、1989年4月に起きた山口県宇部の不倫を清算しにいった愛人が不倫相手の男性と奥さんの前で灯油被って焼身自殺した話。

これは実際にあった話で、その音声テープは今でも動画サイトできくことができます。

何となくそれがモデルになっているのかなぁ?って感じました。

焼身自殺って凄まじいインパクトがありますよねぇ・・・。

凄まじい恨みがあり、自分のことを絶対に相手に忘れさせないという執念があるからこそ選択できる方法ですよね。

あとは近親相姦を苦にした中学生の少女が選んだ方法が焼身自殺であったという話も今、思い出しました。。。

このコーナーではそんな模様をビデオにとっているという点も、おぞましいわけであり、この話だけでも十二分に怖いわけですよ。

その後、明らかになるのは松本さんの過去。

某掲示板というのは2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)しかありませんが、そこでの誹謗中傷が絡んでいるという展開。

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飛ぶカメラ

唐突に紹介されるコーナーですね。

この映像に現れた奇怪な女性というのが、要するにPart55の最後で焼身自殺をする女性であったということでいいのかな?

映像そのものは怖いわけですが、顔立ちが良いわけであり、衝撃度はあまりなかったという皮肉な話ですよ。

無理矢理、本編にねじ込んだかのような印象が伺えるコーナーですが・・・。

悪人

松本さんが家を出て行って、憔悴しきる柿崎さんを介抱する川居の様子が、さりげなくいい演出であると感じますよ。

合鍵を置いていくというのは、もはや関係は終わりであると言葉は無くても感じさせるには充分過ぎる行動です。

働きもしない、秘密も打ち明けもしない、そんなごく潰しの困った彼氏であっても、終わりと感じたら泣き崩れる柿崎さんはやはり愛していたのだなぁ・・・と感じさせるシークエンスはみていて切なくていいですね。

そんな状況の中で菊池が発見するのは、掲示板の個人情報流出を調べていた松本さんの痕跡。

ここでそれまで単なるごく潰しのだらしないダメ男の印象がある松本さんの人物像が一気に覆る展開になるわけです。

井ノ上の天然ぶりも発揮されて怒涛の追跡劇を見せるスタッフの様子も、どこか笑ってしまいますが、その展開は正しく刑事ドラマの様相を呈していますよ。

すんでのところで松本さんを逃がしてしまうわけですが、その松本さんの様子はもはやダメ男ではなく、ハードボイルドな男のそれに近いのも印象的。

そんな松本さんが最後に残したメモリースティックの中には、全ての発端となった牛舎の経営者の娘の焼身自殺模様。

その後に現れる女の顔ですが、インパクトは絶大なものであるといえます。

Part55のラストは凄く怖いと評価されていますが、私的にはあまり怖いと思わなかったのも、【放送禁止】 劇場版 ~密着68日 復讐執行人~という作品の最後を見ているからでしょうね。

この作品は焼身自殺ではなく殺人であるわけですが、似たような感じであり、映像そのものの衝撃度はこちらの方が高かったからですね。

まあ、比べるのはナンセンスでありますが、ドキュメンタリータッチの作品で総合的に面白いと感じるのは、やっぱほん呪なんですけどね。

ところで最後の方に井ノ上が帽子の男について話す部分がありますが、個人的にはこれは遅すぎるという具合に感じます。

最初の方にちょっと軽くこれを匂わすシーンを入れることによって、だいぶ最後の大トリの印象も違ったものになるわけで、これはいささか納得がいかなかったですね。

無理矢理、辻褄を合わせているようにしか思えない感じがして・・・あくまで個人的な感想なのですけどね。

総評

岩澤宏樹の最終作品となるPart55ですが、全てのコーナーは一つの物語であったというオチであったということがポイントなんでしょうね。

本来ならばこれはMovie3という感じなのですが、通常版としてリリースされたのには、何か理由でもあるのでしょうかね?

劇場公開版ということで、その力の入れ方も半端ないのは作品から如実に感じましたけど、非常に分かり辛い内容であったとは感じます。

ですが、あまり細かいところに拘らずに単純に怖いものを見たいという人間は充分にそれを堪能できる作品であったかと思います。

そして、次作からは菊池宣秀がほん呪を引っ張っていくということになるわけで、事実上、岩澤宏樹はここで卒業となる作品であったのは、少々、寂しいですけどね。

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ほんとにあった! 呪いのビデオ55の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ55のネタバレ

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