
ほんとにあった! 呪いのビデオ54のネタバレです。
前作にも増して派手な演出が目白押しのメインエピソード【失われた仔ども達】の最終章となります。
ほん呪54の各章のネタバレ
おことわり
本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般の視聴者より投稿していただいた映像です。
ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。
本作品はお祓いを済ませております。
私は誰
投稿者の女屋さんは女子高生。
投稿映像は女屋さんが教室で友人がi phoneのsiri(音声認識機能)で遊んでいる様子を携帯電話のカメラで撮影したもの。
友人が様々な質問や願望などをsiriに向かって投げかけて、その反応を楽しむ様子が流れる。
そんな中、友人が『私は誰?』と質問すると、『イイダケイコ』という謎の音声が返って来る。
もう一度、友人が同じ質問をすると、友人の背後に髪の毛が異常に長い女性の頭らしきものが浮かんでいる。
驚いて女屋さんは床に携帯電話を落として、教室から一目散で逃げ出していく。
ところが床に落とされたままの携帯電話のカメラは佇む友人の背後に真っ黒い人影を捉えていたのだった。
見えぬ踏切
投稿者の乃村さんが入居している大学の学生寮のロッカーを整理していると、裏側からミニDVテープが出てきたという。
投稿映像はそのテープに収録されていた映像である。
雨の日の夜、学生とおぼしき数名の男性のドライブ風景を撮影したものだが、会話の内容から旅行帰りの様子である。
若者たちの車は道を間違えて、行き止まりに差し掛かるのだが、そこは工事中の高架下である。
車をバックさせようとしたその時、車内には踏切の音が鳴り響く。
その音によって、車内はパニックになるのだが、カメラが前方に向いた時、数体の黒い人影や奇妙な顔のようなものが現れている。
乃村さんによると、問題の映像が撮られた場所は、大学から程近い曰くつきの場所であるという。
霊界電話
投稿者の名倉さんが幼い頃のホームビデオの映像である。
当時、住んでいた団地に集う母親のママ友やその子供たちが遊んでいる様子を捉えている。
ファミレスで名倉さんに取材インタビューをする様子から、コーナーは始まる。
名倉さんは所有しているビデオを整理するつもりで、昔の映像を見返していた時に、投稿映像を発見した。
投稿映像には、子供たちや母親たちしかいないはずなのに、男性が電話で話している様な音声が録音されていた。
その男性の声は、かつて隣に住んでいた小松さんという男性の声に似ていると名倉さんは語る。
小松さんはお年寄りで、家族のいない一人者であり、映像が撮られる少し前に亡くなっていた人物であった。
生前の小松さんは家に孫が来たとか、友達が沢山きたということを言っていたという。
しかし、隣に住んでいる名倉さん一家には、そんな音が聞こえてこなかったことから、それは小松さんにしか見えてない存在であると気づいていたという。
問題の映像は子供たちが遊んでいる様子が流れる際に不意に起きる。
突然、その場の音声が遮断されて、電話の通話音声になり、低く何を言っているか分からない男性の声が映像に収められている。
途中、映像には灰色のカラーマットが挿入され、乱れる。
男性は『ゆみちゃんは今、どこにいるの?』と、いう呼びかけに対して、女の子の声で『お墓。』という会話が流れるのである。
失われた仔ども達 後編
前編と中編のあらすじが流れる。
聞くと幽霊が出るという怖い話が、投稿映像に映り込む怪奇現象の起因になっていると突き止めたスタッフ。
その話の出処であると考えられる安部さんと接触する。
安部さんが人知れず子供を産んで、闇に葬ったと推測したスタッフは、彼女の実体験が歪められて怖い話として形成されたのではないか?と、ある意味、結論付けた。
それによって、スタッフは調査に一応、区切りをつけたと考えていたのだ。
ところが製作委員会にある封書が届く。
演出補の井ノ上謙介がその封書を開ける様子から、コーナーは始まる。
中にはミニDVテープが二本と手紙が入っていた。
その送り主はPart52で岩澤の取材を受けた草間哲生さんからだった。
手紙の内容は、スタッフに対する謝罪であった。
偶然、コインランドリーで怖い話を聞いたと証言していたが、それは嘘であったという告白。
問題の怖い話というのは大学時代の同級生・影山格さんから聞いたということであった。
そして、その影山さんこそ怖い話をし始めた人物であると指摘していたのだ。
草間さんが送ってきた二本のテープのうちの一本がここで公開される。
2011年5月に撮影されたものであり、撮影者は草間さん。
そこには数人の男性が飲みながら談笑をしている様子が映っている。
問題の怖い話をしている影山さんと、その隣でその話を聞いている男性は、安部さんが井ノ上に渡したデータに収められていたツーショット画像の男性であった。
草間さんの手紙によると、怖い話を聞いた約一年後、友人で会った奥本康介さんが自殺したと書かれている。
奥本さんとは安部さんの元恋人と思われるツーショット画像の男性である。
演出の岩澤宏樹は演出補の阿草祐己に草間さんの手紙に書かれた内容が事実であるのかの裏取りを指示。
会議室で岩澤と演出補の押木大輔、井ノ上が会議をしているところに阿草が戻って来る。
阿草の調査したところによると、2012年9月頃に奥本さんの遺体が発見されているとのこと。
奥本さんは車内で練炭を焚いて自殺していたということであった。
安部さんと奥本さんは恋人同士、もしくは肉体関係のあった間柄であることは間違いなく、安部さんは奥本さんに例の怖い話を聞いていた確信をスタッフは持つ。
井ノ上は草間さんに電話をかけるが繋がらないので、同僚の南條さんにかける。
すると南條さんから井ノ上は草間さんの現状を聞かされることになる。
草間さんは一週間前に妊娠中の妻に暴力を奮い、子供を流産させてしまい、逮捕されているということであった。
流産した妻は命には別状は無いそうだが、精神的ダメージが酷い状態であるという。
元々、夫婦仲は良かったそうで、草間さんが何故、暴力を突然、奮ったのかは全く見当が付かないと南條さんは証言。
草間さんは何かが起きることを予見して、前もって配達指定をしてスタッフに投稿してきたと思われる。
会議室で岩澤、押木、井ノ上、阿草でじっくりと語り合う様子が映し出される。
草間さんは奥本さんから真相を聞かされていた可能性があると押木は考えており、真相を知ったからこそ、草間さんはスタッフに投稿し妻に暴力を働いたと感じていた。
岩澤は草間さんがそれをしっかり言ってくれたならば、スタッフで出来ることはあったはずと悔やむ。
すると井ノ上は、草間さんが一番最初に取材した当時、本当のことをスタッフに話せば、スタッフにやろうとしていることを止められると思い恐れて言わなかったのでは?と呟いた。
スタッフは全ての真相を知っていると思われる黒幕・影山さんの行方を追う方向に調査を切り替えるのだった。
コーナーはここで一旦、停止。
シリーズ監視カメラ 老人ホーム
投稿者の美馬さんが寄せた映像は老人ホーム内に設置された監視カメラの映像。
白黒の映像に映し出されているのは、ホーム内の廊下であり、車椅子に乗り移動する老人の姿や、それを押す介護士の何気ない様子が捉えられている。
問題の映像は深夜のそんな場面に映り込む。
無人の廊下の奥から突如、誰も乗っていない車椅子が現れて、廊下の中央で停まる。
すると、そこにゆっくりと身体を揺らす何者かの姿が現れて、その車椅子に座り、再び消える様子が映っているのだった。
タワーパーキング
投稿者の佐野さんに、取材インタビューをする様子からコーナーは始まる。
佐野さんは恋人と供に遊びに行った際、車をタワーパーキング(立体駐車場)に駐車した。
パーキングから出て歩いていると、恋人が車内にビデオカメラを忘れたと言い出したという。
取りに戻ると、カメラが勝手に録画状態になっていたという。
おかしいと感じた佐野さんと恋人は映像を確認すると、映像の始まりは佐野さんたちが車から離れた後から録画されていた。
そこにはありえない者が現れていたのだが、その日はおかしなことが続いたという。
飲食店の車庫に車を停めようとする際、後方確認のモニターに子供の影が横切ったり、高速道路に入ろうとした際、料金を支払う際、ゲートのスタッフが佐野さんの車の後部座席を見てニコッと微笑むということが起きたという。
当然、車には佐野さんと恋人の二人しかいないにも関わらず。
不可解な事象が起きたのは、その日だけであった。
佐野さんはこの日、レンタカーを使ってデートに行ったのだが、その車に何かあると考えているという。
問題の映像は助手席側のダッシュボードに置かれているカメラが前方を映し出しているもの。
車は所定の位置まで自動的に動いていくのだが、正面右奥の暗がりに子供とおぼしき物体が現れる。
更にカメラの映像が暗闇に閉ざされる直前に、フロントガラス越しにカメラを覗き込む顔がハッキリと映っているのだった。
今はもうない・・・
投稿者の緒方さんが友人と供にバーへ行った際に撮影したビデオ。
友人の顔なじみのバーであり、緒方さんは初めて訪れる店であった。
酔っ払った勢いで、持っていたカメラで撮影したのだという。
問題の映像は緒方さんが女性店員の姿を映した際に現れる。
女性店員の背後の奥にあるガラスケースに片手を上げてカメラを覗き込む上半身だけの人影が映っているのだ。
ちなみにこの店は数年前に既に閉店しており、今はもうないのだという。
噂によるとバーの店長が突然、失踪したということである。
失われた仔ども達 続・後編
結果的に怖い話が元で不幸になった人間は数多いということから、黒幕的人物として影山さんを追うことになったスタッフ。
草間さんの学生時代の交友関係を洗っていく中、影山さんの居場所を見つけることは容易く成功した。
数日後の昼下がり、岩澤と押木と井ノ上は影山さんの自宅マンションを訪問。
しかし留守だったので、車で張り込みをし待機することに。
雨が降るしきるなか、交代で見張る岩澤たちであるが、一向に影山さんが帰ってくる様子はない。
待ち疲れて眠る井ノ上の姿などが流れる中、夜、車の窓をノックする者が現れる。
それは元演出補の菊池宣秀であった。
突然の菊池の訪問に戸惑う岩澤であったが、菊池を呼んだのは井ノ上であった。
人が多い方がいいだろうという理由であったが、菊池は快く岩澤に告げた。
菊池『詳しいことは井ノ上くんから聞いたんですけど、ちょっと今回の件、他人事だとは思えないので、ちょっと参加させてもらえないですかね?』
岩澤は菊池の気持ちを受け取り、車に乗せた。
菊池はコーヒーを岩澤、押木、井ノ上に差し入れし、供に影山さんの帰宅を待つことになる。
岩澤『なに、最近どうなの? 修行は?』
菊池『ま、順調ですね。』
と、頷く菊池。
それから数時間後、菊池が寝ている岩澤を起こす。
影山さんがマンションに入って行くところであった。
走って影山さんのところに向かうスタッフ達。
菊池がカメラを回し、岩澤が勢いづいて影山さんにインタビューをする。
影山さんがいきなりカメラを向けられていることに動揺を示すが、お構いなしに岩澤は続ける。
岩澤『聞くと幽霊が現れるっていう怖い話、知っていますよね?』
しらばっくれる影山さんに強く詰問する岩澤であるが、次第に影山さんも憤りを露わにする。
影山さんは菊池や岩澤の回すカメラを手で払い、カメラを拒否する姿勢を見せる。
影山『分かりました! ちょっと裏行きましょう! ここだと・・・』
と、影山さんはマンションの裏手に岩澤たちを誘導する。
岩澤はカメラを押木に預けて、改めて影山さんに詰問する。
執拗にしらばっくれる影山さんに対して、岩澤の詰問も激しく荒いものとなる。
岩澤がアナタが原因だというと、影山さんは怒りを爆発させて
影山『はぁ?! 俺が原因?! ふざけんじゃねえよ! なんだよ、いきなりきてよぉ!』
そんな影山さんに対して、岩澤は映像をみせようとする。
戸惑う井ノ上にサブカメラを要求する岩澤。
岩澤『ちょっと、井ノ上、早く知ろって!』
と、いう岩澤の表情は怒りに満ち溢れている。
草間さんが送ってきた映像を影山さんに見せる岩澤。
影山『どこで入手したんすか?! なんでこんなもん持ってるんですか?!』
岩澤『これは草間さんが、知ってますよね?! あなたのお友達です。 草間さんが僕たちに送ってくれたんです! 捕まる前に。 ここから始まったんですよ!』
とカメラの映像を激しく指を指して、影山さんを問い詰める岩澤だが、影山さんは『知らんな!』と拒絶する。
岩澤『あなた、これ話すことで、どうなるか、何が起こるか知ってたんでしょ?!』
影山『知らねえつーの!』
岩澤『わざと話したんでしょ?!』
すると影山さんは携帯電話を取り出して、警察を呼ぶと言い、ダイヤルを押す素振りを見せる。
岩澤は『あー、呼んでください! いいですよ、全然、いいですよ!』と開き直る。
すると影山さんは激しく激高し、『呼ぶぞ!ホント、呼ぶぞ!おめーら、なぁ!?』
警察を呼んでもいいから、本当のことを話してくれという岩澤に影山さんは
影山『話すことなんかねえんだ、バカ!』
あくまで岩澤は本当のことを話してくれとせがむと、影山さんは電話をかけるのを辞めて、無理矢理、帰ろうとする。
傘を振り回して、カメラを回すスタッフを突き飛ばし、振り切ろうをする影山さん。
カメラにキックを入れる影山さんにあくまで食い下がる岩澤。
マンションに入り、階段を昇る影山さんに岩澤は、母親のことを語りかける。
影山さんは岩澤を無視しだして、マンションの自室に入り出てくることは無かった。
岩澤『くそっ・・・』
頭を抱えて苦悶の表情を浮かべる岩澤の姿が映し出される。
無力感に苛まれるスタッフだが、事実上、影山さんは何もしていない。
あくまで怖い話をしただけに過ぎないのだ。
ここで草間さんから送られてきたもう一本のテープの映像が公開される。
そこには影山さんの小学校時代の担任教師の証言が記録されているものであった。
草間さんが隠し撮りした映像であり、証言をしているのは横手幸雄さんという老人であった。
横手さんが語るのは影山さんの母親の話。
影山さんの母親は若い頃に最初の子供を生んでいる。
だが、この子供は奇形児として生まれてきてしまい、生後間もなく亡くなった。
母親はそれが切欠で精神に異常をきたしたが、五年後に影山さんを産み落とす。
影山さんを身籠っている最中、再び奇形児が生まれるのでは?と苛まれた母親は堕胎しようとしたが、周りがそれを止めたという。
出産後、何度も影山さんを殺そうとした母親。
父親は母親と影山さんを離れさせようと、母親を精神病院にいれたという。
横手さんは先輩の教師から聞かされたことであったが、父親の方にも何度か会って同じ様な告白を受けたという。
草間さんは横手さんに父親は今、どうしているのか?を尋ねると、既に亡くなっているという。
東日本大震災で影山さんの実家が倒壊し、仮設住宅に入った父親はそこで病気で亡くなったという。
精神病院に入ってからの母親の行方は横手さんも分からないといい、不明のままであるということであった。
Part52で紹介された怖い話。
東北地方のとある山村で起こった話。
戦前、その村では極度の食糧難から
障害を持つ一人の女性を殺害し、皆で分け合い食べた。それ以来、時々、村で奇形児が生まれるようになった。
村の者達は、女性の祟りと考え
奇形児が生まれる度、ことごとく殺してきた。その村に住む、とある娘は十代のうちに三回子供を生んだ。
しかも、その子供が皆、奇形児であったという。娘が生んだ三人の奇形児もことごとく殺された。
我が子を殺された娘は悲しみのあまり、
気が狂い死んでしまった。それ以来、三人の奇形児の霊が
亡き母を捜し、彷徨っている。この話を聞くと、奇形児の霊達が
話を聞いた者の前に現れるという……
この話と似通っている影山さんの生い立ちからして、話の娘というのは影山さんの母親のことであったのではないか?と、スタッフは感じていた。
更に外村夫妻の結婚披露宴に現れた女性がもしも影山さんの母親であるとすると、その命は既に亡いと考えられる。
ここで草間さんの投稿映像、奥本さんに影山さんが怖い話をしている映像が再度、公開される。
映像には影山さんの背後に不気味に笑う女性の姿がハッキリと映っているのだった。
その顔には2人の子供の様な顔が張り付いている様にも見える。
更に微かに『ふふふ』と女の声も入っている。
ちなみにこの時の影山さんはハッキリと幼い頃、母親から聞いた話と言っているのだが・・・。
Part52で紹介した怖い話。
実はそこには意図的に隠された部分があると解説される。
何故ならば、それにより呪力はかなり弱められるからであるということであった。
製作委員会が懇意にしている霊能者の助言を採用したという形である。
インタビューに登場した人間にも可能な限り口止めをして、真実が世に出ないことを祈る力説するナレーション。
その後、外村夫妻の妻、ゆかりさんが最近、妊娠したという報告がスタッフにもたらされる。
岩澤は外村夫妻に敢えて調査で明らかになったことを伝えた。
しかし、後日、外村夫妻からスタッフ宛にメールが届く。
呪いのビデオ製作委員会の皆様
お久しぶりです、〇〇(外村)です。
先日は、映像の調査内容を包み隠さず、率直にお伝えして頂き、ありがとうございました。
今のところ、病院での診断では、子供には何の異常もないようです。
あの後、妻とも話し合いました。
調査内容を聞く限りでは、果たして、どんな子供が生まれてくるのか、
それは何とも言えません。
ですが、それでも僕たちは我が子を生むつもりでいます。
この子が僕たちを選んでくれたのなら、
それがどんな子供であろうとも、愛するべきなのだという結論に至りました。
また、何かありましたあら、ご連絡致します。
この度は、本当にありがとうございました。
これからも、多くの人たちの為に頑張ってください。
その文面を見て岩澤と押木は感慨深いというような呟きを述べて、本編は終了する。
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