ほんとにあった! 呪いのビデオ51のネタバレです。
これまで大活躍であったスタッフの菊池宣秀の失態が強く演出されているメインエピソードに注目できる巻となっています。
ほん呪51の各章のネタバレ
おことわり
本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般の視聴者より投稿していただいた映像です。
ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。
本作品はお祓いを済ませております。
夜警
投稿者の芦谷さんと友人たちが心霊スポットを巡っていた時に撮影された映像。
インターネットで見つけた関東の心霊スポットを数か所、回った後に自殺者が多いと言われる吊橋を目指していた。
問題の映像は車で吊橋へ向かう途中の車内で捉えられる。
薄暗い一車線のトンネルを抜けて、芦谷さんがカメラを運転席の方に向けた時、窓の向こうに奇妙な警備員の様な人影が立っており、すれ違う様子が映っている。
それに気づいた芦谷さんが車を停車させる。
芦谷さんがカメラの撮影モードを切り替えると、その直後、大きな唸り声のような音と供に、車に向かって突進してくる警備員姿の霊が現れる。
その顔は目玉がなく、口を大きく開けた恐ろしい形相をしているのだった。
悪戯
投稿者の岡島さんは朝に外に出ると玄関前にゴミが散乱しているという悪質なイタズラを受けていた。
友人の協力を借りて、カメラを回しながら犯人を待ち伏せしていたところ、ゴミ袋をもった男はやってきた。
暴れて逃走しようとする犯人を捕まえて、問いただしている様子が投稿映像には映し出されている。
しかし、犯人の男の首には髪の毛のようなものが巻き付いており、背後に滑り込んでいく。
犯人の腰のあたりには、しっかりと髪が長く、目の異様に大きい女の半面が現れている。
その後、一旦、観念したと思った犯人は再び猛ダッシュで逃走する。
ちなみにこの犯人は後日、映像が決め手となり逮捕されたということであった。
空中楼閣
投稿者の田野倉さんにファミレスで取材インタビューをとる演出の岩澤宏樹。
田野倉さんは釣り好きの専門学校の友人と供に三人で、ある山中にある貸別荘へ遊びに行った。
その貸別荘には思い出帳が置かれており、過去に訪れた宿泊客の書いたものを読むことに。
あるページに気になるものを見つけた田野倉さんたち。
そこには子供の字で書かれた『ユウレイ イル バショ』という文字と、手書きの地図が書かれていた。
田野倉さんたちは興味を引かれて、地図を元にして森を掻き分けて、その場所にいってみることにした。
すると、友人の一人がある不思議な光を見つける。
ズームしたカメラで撮るとそれは四角い窓であり、その中には人影が映り込んでいた。
その人影は子供と大人であり、それはまるで親子の様にも見えるものであった。
子供の方は手を振っているかのような動きもみてとれる。
その光は田野倉さんたちから見て、高いところにあったが、そこには林しかない。
翌日、昼間、同じところに行ってみたが、やはりビルの様な建物は存在していなかったのだ。
岩澤は演出補の川居尚美と阿草祐己と供に、田野倉さんの案内の元、映像が撮られた場所へいき検証をする。
検証の結果、田野倉さんの映像にある光の高さはビルにすると7階の高さの場所に存在していたのだった。
その後、貸別荘に行き、問題の場所が示されていた思い出帳の確認に向かうが、そんな記述は思い出帳には書いていなかった。
後に判明したことは、この山林では20年前に幼児の遺体が発見された場所であるが、それは誰もが知っている有名な事件であるという。
むげねぇ
投稿者の新井さんは廃墟探索が趣味であり、海沿いの元ホテルであった廃墟を探索する様子をビデオに記録していた。
問題の映像は新井さんが廃墟の内部に潜入し、ある部屋に入った時に現れる。
懐中電灯で室内を照らした時、画面にワンピースのような衣服を来た顔立ちのいい女性がいる。
その女性はゆっくりとカメラの方に向かって歩いてくる様子が映し出されている。
カメラは右に振られて、もう一度、女性のいた方向に向けると消えているが、『むげねぇ・・・』というか細い女性の声が録音されているのだった。
むげねぇ、というのは大分県の方言であり、『かわいそう』や『ひどい』という意味であるという。
溶怪 前編
スタッフの元にSDカードが投稿されてきた。
投稿者の小野寺さんに公園のベンチで取材をする川居のインタビュー映像からコーナーは始まる。
小野寺さんは職場の同僚と供に飲みにいったという。
次の日が休みであることから、泥酔するほど酒をあおったという。
同僚は先に帰ったが、小野寺さんは一人で別の店にいったのだが、そこに一人で飲んでいる女性がいたという。
女性に話しかけて仲良くなり、酒の勢いもあり、女性と供にラブホテルへ行った。
しかし、泥酔していた為にどんな女性であったか、どこのラブホテルなのかは全く覚えていないという。
翌日、目が覚めると自宅にいた小野寺さん。
夢だったのかと思ったが、スーツの中にはラブホテルのライターが入っていた為に、現実のことであったと自覚した。
一週間後、別の同僚と遊びに行った際、携帯電話のカメラを回そうとすると、撮った覚えのない動画があったという。
その動画は泥酔してラブホテルに行った時に撮影された映像であったが、そこに奇妙な光景が映し出されていた。
岩澤と川居は小野寺さんが映像を撮ったラブホテルの場所を特定し、その前にきた。
川居に岩澤がラブホテルにアポイントメントを取る様に指示すると、
『はぃ・・・え? あたしですか?』
と、どこか嫌がる素振りを見せるが、岩澤は
『うん、川居が、川居しかいないから。』
と、有無を言わさず指示を出す。
数十分後、川居がホテルから出てくるが、怪訝な表情を浮かべて、岩澤に報告をする。
問題の映像を従業員に見てもらったが、心当たりは全く無いと言われ、中の取材も断れてしまったということであった。
その後、岩澤と川居は小野寺さんと供に、女性と出会った店を探してみることになるが、小野寺さんの記憶は曖昧であり、結局、店を探し出すことは出来なかった。
調査は難航したが、後に小野寺さんと供に飲んでいた同僚の遠藤雄飛さんが岩澤の取材に応じて、小野寺さんに関する奇妙な出来事を証言した。
小野寺さんと酒を飲んだ日から二週間後のある日、渋谷の方に用事を足しに行った。
その際、センター街で偶然、小野寺さんをみかけたので、声をかけようとしたが、隣には女性がいたという。
彼女だと思い、邪魔してはならないと感じた遠藤さんは声をかけずにやり過ごすことにした。
翌日、会社で小野寺さんに昨日見たことを告げると、渋谷のセンター街にはいたものの、女性はおらず一人であったと返されたという。
更に会社の人事部の女性が内線で小野寺さんに電話をかけると、その時、知らない女性の声が聞こえた。
何を言っているか分からない様な、こもった声であり、聞き取れなかったという。
一旦電話を切った人事部の女性が再度、内線電話をかけると、その時は小野寺さんが電話に出たという不可解な現象が起きていたという。
人事部の女性が怖いと感じたのは、女性の声が聞こえた時は、背後の音が無音であったということであった。
オフィス内の雑音などが普通は入ってくるはずであるが、それが全くなかったという。
遠藤さんの証言を聞いたスタッフは、小野寺さんにある疑問を感じた。
取材の際、何故、これらのことを語ってくれなかったのかという事であった。
演出補の菊池宣秀は小野寺さんに真意を確かめるべく確認の電話をいれた。
電話に出た小野寺さんの様子は何処かおかしいものであった。
菊池の問いに押し黙ったり、はぐらかそうとする応対をする小野寺さんの様子からして、スタッフは何者かに憑りつかれているという疑念が生じた。
ここで小野寺さんの投稿映像が公開される。
そこにはラブホテルのベッドに横たわる女性がカメラのレンズをずっと見ている光景が流れる。
その女性は眉毛がなく、火傷がなおった後のような荒れた肌をしている。
次第にその女性の顔は、溶けていく様に目や鼻が崩れていく様子が映し出されている。
そして、更に音声には女性がくもった声で何かを唄っているようなものと、赤子の泣き声のようなものも収録されていた。
その後、菊池から岩澤にある提案がなされる。
小野寺さんがもしも何者かに憑りつかれているのならば、彼に協力をしてもらって、数日間、カメラで撮り続けてみたりするということ。
菊池は自分が付きっきりでカメラを回すと志願し、岩澤に承諾を求めてきたのだった。
小野寺さんの了承がとれたら、やってみてもいいと許可を出す岩澤。
ここで一旦、コーナーは停止する。
シリーズ監視カメラ 古本屋
投稿者の宇田さんは古本屋の経営者。
宇田さんの経営する古本屋の監視カメラ映像である。
問題の映像は店内の二箇所を映し出した際に現れる。
出入口付近を映した映像に突然、黒い和服姿の女性が後ろ向きに入って来る。
次にレジ近辺の様子を映した映像にも女性の姿は映っているのだが、同じタイミングで映っているにも関わらずに、こちらにも何故か、後ろ向きで映り込んでいたのだ。
その女性の足元は透けており、どう考えてもこの世の者とは思えないのだ。
そして、忽然と和服の女性は消えてしまう。
ベッドの下 開かずの部屋
投稿者の綾瀬さんをスタッフルームに招いた岩澤は取材インタビューをとることに。
綾瀬さんが以前に住んでいたアパートでの話。
夜寝ているとベッドの下から、何かが動く音が聞こえるという。
紙と紙がこすれるようなカサカサという音。
日増しに音を聞く頻度が多くなっていったので、友人にそれを打ち明けるとビデオ撮影をすすめられたという。
友人からカメラを借りて、夜、床の下にカメラをセットして録画すると、恐ろしいものが映ったという。
映像を確認した後すぐにアパートを引っ越した綾瀬さん。
岩澤は映像を確認すると、隣の部屋に繋がる壁が気になり、隣人のことを尋ねると綾瀬さんは答える。
隣の部屋は空室であり、外からは入れない状態になっていた部屋であったという。
玄関は釘で打ち付けられて、ベランダには板が張り付けられて、誰も入れない様になっているあかずの間であったということであった。
問題の映像は綾瀬さんの寝室の床下をナイトスコープで撮影している映像。
画面左から黒い影がゆっくりと現れ消えていく。
その後、右上に黒いモヤが発生し、それは徐々に人間の頭になり、カメラの方を振り返るというものであった。
その顔は目を見開いた男性の凄まじい形相であり、男性の顔が消えた直後、カメラが動いて傾く映像であった。
溶怪 後編
菊池は小野寺さんの休日を選んで、ビジネスホテルの一室に定点カメラを仕掛けて、丸二日間、検証を試みることにする。
演出補の井ノ上謙介が菊池の検証に加わり、全面的にサポートする。
岩澤は小野寺さんに二日間の検証に際してのお願いを告げる。
二日間、生活するにあたって、部屋を出ないで欲しいという事と、何かあれば隣の部屋にいる菊池か井ノ上に教えて欲しいと言うことであった。
小野寺さんのホテルにおいての生活模様を隣の部屋で監視し続ける菊池と井ノ上であったが、二日目の夜に事態は動き出す。
その頃、岩澤と川居、阿草はこの巻の【空中楼閣】の投稿者・田野倉さんと案内で貸別荘にきていた。
川居の元に菊池から緊急の着信が入る。
それは小野寺さんがホテルから居なくなったという報告であり、菊池の動揺が伺えるものであった。
岩澤は『おまえ、何やってんの? だから!』というきつい口調で動揺する菊池を諭す岩澤の横で神妙な面持ちをする川居。
それから約三時間後、急いでスタッフルームに戻ってきた岩澤。
菊池が岩澤に頭を下げて、明らかに動揺を隠し切れない菊池に、お茶をいれる川居を前にし、菊池はゆっくりと岩澤に小野寺さんがいなくなった時の状況を話す。
小野寺さんがコンビニに行きたいと隣の部屋にいる菊池に言ってきたという。
菊池はずっと缶詰状態になっている小野寺さんを不憫に思い、少しの時間ならばと制限を加えて外出を許可した。
10~15分経っても戻ってこなかったので、小野寺さんの携帯電話に連絡してみたが、小野寺さんは携帯電話を置いて出て行っていたことに気づく。
菊池は小野寺さんの自宅に駆け付けたが、戻っている様子は無かった。
その後も同僚の遠藤さんに問い合わせたり、ラブホテルなどにもいってみたが、小野寺さんの消息は掴めなかった。
井ノ上はどうしているのか?と岩澤が尋ねると、万が一、ホテルに小野寺さんが戻って来たときの為に、待機してもらっていると菊池は言った。
ここで小野寺さんが外出する前の監視カメラを確認すると、何かの存在に気づいたかのような奇妙な小野寺さんの様子が映っている。
朝まで待ってみたが、小野寺さんが戻ってくることはなかった。
スタッフは小野寺さんの両親に連絡をとり、事情を話して捜索願いの手続きをお願いした。
スタッフルームでの菊池は頭を掻きむしり自分のミスを悔んでいる。
それを静かにみつめる川居の様子が、岩澤のカメラに収められている。
そんな菊池がこれ以上の調査を続けることは困難とみて、一時的に外れてもらうことになる。
その後、問題の映像が撮られたラブホテルで清掃のアルバイトをしている三木隆文さんを井ノ上がスタッフルームに招き、取材をすることに。
三木さんによると、ラブホテルの203号室には噂があるという。
そこに入室したカップルの様子は廊下に備え付けられた監視カメラに記録されているが、退室時には男一人だけという映像が撮られていることがあるという。
噂ではホテルを利用していたデリヘル嬢の霊とか、203号室で殺された女の霊とか、そういった噂が囁かれている。
203号室の清掃はアルバイト仲間内でも、みんなやりたがらないという。
川居はその映像を見せて欲しいと三木さんにいうと、映像は撮られているだけで録画はされていないと話す。
後にラブホテルの過去を調べるが、特に何も気になる情報を発見することも出来ずに、近隣住民にも聞き込みをするが、三木さんが話す噂と似ている話がでてくるだけで、その噂の出処などは判明しなかった。
ここで小野寺さんが映る最後の映像が公開される。
それは菊池が撮影していたサブカメラの映像であり、小野寺さんがコンビニに行きたいと菊池の元を訪れるときの映像。
菊池と小野寺さんがやり取りをした後、ドアが大きく開くが、小野寺さんの背後には髪の長い白いコートを着た女性が立っていたのだった。
数週間後、菊池から岩澤にある決意が語られる。
菊池は今回の小野寺さんの一件は自分に責任があると思ってて、大きな失態をしたと感じているという。
そして、一回、製作委員会を離れて、修行し直そうとしているというものであった。
岩澤に『辞めたいってことなの?』と聞かれると、菊池は『少なくとも、一回離れて、ちょっと考え直したいな・・・と。』と言う。
『一回、離れるけど、また戻って来るってことなんでしょ? 一応・・・』と力強く岩澤は確認を求めると、『ま、将来的にもし・・・ま、そうなれれば・・・許される環境であれば・・・そうですね・・・。』と言う菊池。
『でも、その絶対に、まぁ、戻って来いよ?』と菊池に伝える岩澤。
『わかりました。』と返す菊池のやり取りを最後に本編は終了する。
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