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ほんとにあった! 呪いのビデオ50のレビューですが、個人的には岩澤政権下の作品の中ではNo.1の完成度を誇っていると感じています。

更にどこかメインエピソードの【アフンルパロを視る女】は一巻完結のコーナーでありながら、ドラマの様な演出も垣間見える変わった作風にも注目できます。

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ほん呪50の各章のレビュー

今回は冒頭のおことわりテロップがなく、すぐに本編へ行く流れであります。

何故ならば、今回は視聴者に何か危害が及ぶ可能性がある呪いのビデオの紹介ではないからであると思われます。

13年の

初っ端から、かなりストライクな展開のコーナーです。

初期のほん呪を鈴木謙一と供に引っ張ってきて、ナレーターとしてのお馴染みの中村義洋が登場し、13年前のお蔵入り投稿を語るという展開は面白い。

そして、これまでは呪いのビデオを見た人間に、不幸が発動するというのがセオリーでしたが、この場合は、誰かが映像を見たら投稿者に呪いが発動するというリバースぶりは斬新極まりないと感じます。

しかし、何故、その呪いはダイレクトに祐介さんにのみ発動しているようにも思いますが、実は降旗家全てに起きている呪いであるとも解釈出来ます。

祐介さんが生きている以上は、その責任を果たすべく、ただ父親の英雄さんは呪いに耐え続けて、祐介さんが亡くなった後は戸籍も第三者に売り払っていることからみても、どうやらこの呪いは降旗という苗字そのものに及んでいるとも解釈できるわけです。

だとすると、根本は先祖に何かあると膨らませることも出来るものですが、本編ではそこまでは語られていませんね。

私的には最初にしてPart50の白眉的コーナーであり、かなり仕上がりのいい一本であると自信を持っていえますね。

警官人形

設定的に少しぶっとんでいて違和感がありますが、映像そのものはインパクトと供に恐怖度は割と高いと言えるでしょう。

投稿者の女友達が車内で異様にビビっていることを受けて、投稿者を含む周りの男連中が気合を見せるかのように、警官人形とその後ろにある馬頭観音を茶化すようなノリは、非常にリアリティがあると思います。

問題の映像の警官人形の横に映り込む顔(つーか、警官人形の顔をだぶらせて加工しただけ)は、チャチな印象が拭えませんがね・・・。

アフンルパロを視る女 1

ノリで頭がバグっている女・押野さんをナンパしたことが起因で起きたと思われる投稿者の映像。

そんな押野さんのバグった奇行には実は意味があったわけであり、それがオチにも繋がっているわけです。

この時にはPart48の【続・首の家】で骨折をしていた川居尚美は完治しているわけですが、半年前に押野さんがスタッフルームに駆け込んでいたという設定の時には松葉杖をついて対応しているという細かいところにまで気を配っている演出はさすが岩澤といえるでしょう。

視聴者も忘れがちなところにも、拘りを入れて、辻褄を合わせようとしている努力が滲み出ています。

そして、そんなスタッフルームの様子を捉える監視カメラの映像に断続的に現れるノイズとおぼしきフレームも伏線であったというのも、非常に考えて作っていると感心します。

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河原の狂気

突然、川に入水しようとする友人を必死に助けようとする仲間の様子には、どこか暖かい印象を持ちます。

当たり前のことなんですが、こういうシーンは個人的には非常に好きなんですよね。

問題の映像は然程、恐怖度はありませんが、全体的に斬新でありドラマチックなところが込められている様に感じる一本であり、見ていて全くダレることはありません。

アフンルパロを視る女 2

風俗店をしている飯島さんは、いかにも軽い感じのチンピラに見えるのですが、何気に岩澤に友好的であり見ていると好感がもてる気がしてきます(笑)

そんな飯島さんの証言から、徐々に押野さんの正体が分かってくるわけですが、それも何処か視聴者にミスリードをさせるかのようなダマシも含まれている様にも思えます。

更に押野さんはアメーバブログを書いているということ示しているのも、視聴者にリアリティを持たせるうまい演出であると思います。

ここで宇佐美さんの投稿映像が公開されるわけですが、その映像そのものは大してインパクトがあるわけでもないのですが、これだけ見れば金澤さんを狙う悪霊のように思えますが、これもまたフェイントであり、先を予想できないようにしている仕掛けの様にも感じられます。

貸切風呂

非常にアダルティであり、エログロというか、低俗と言うか・・・。

男二人に女一人のパーティーで混浴までしているという、その投稿映像からして、この三人がどういう関係なのかは如実に分かるわけですが、考えすぎですかね?(笑)

問題の映像は男性の一人におぞましいアザが浮かび上がり、更に溺死体のような霊が映り込んでいるということであり、コチラもインパクトのある一本に仕上がっているかと・・・。

しかし、私はこの投稿映像から感じる、この三人の雰囲気が、言葉に言い表せない違和感を覚えてしまうわけで・・・。

不気味な置物

個人的にはほん呪の数ある投稿映像の中で上位に食い込む恐怖度の高い一本です。

ただでさえ気持ちの悪い西洋人形であるのに、それをただ延々と撮っているだけの映像。

一時間後の人形の顔と、撮り始めの時の顔と明らかに違うという、その得体の知れなささはタダゴトではありません。

またストーリーの土台にある投稿者の自殺は、間違いなく人形に関わっていたことが明白。

想像を膨らませれば、自殺する前の父親は人形と対峙していたが、撮影したことによって追い込まれてしまったという風にも考えられますね。

人形が持つ首と胴体が離れた小さな人形となぞるかのように、父親の自殺の後に残された亡骸は首と胴体が切断されていたという合致点は、その展開も恐ろしすぎます。

ちなみにこのコーナーは続編も後作で出てくるのですが、そちらは更にグレードアップしている展開ですが、その感想は後日、改めて。

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アフンルパロを視る女 3

岩澤、菊池、川居が醸し出すドラマ的な運びの取材模様が、見ていて凄く心地が良いコーナー。

押野さんの詳細を追って、北海道へ来るものの、地元住民の閉鎖的な態度に難航する調査に苛立ち岩澤と川居の亀裂ぶりが見所の一つでもあります。

また、それを制止するかのように菊池が孤軍奮闘して、取っ掛かりを掴む様子も非常に秀逸。

そんな菊池が見つけてきた押野さんの同級生である西村さんは、どこか挙動が怪しいが、岩澤たちからすれば持っている情報は一級品のものであり、非常に協力的な姿勢を見せるのも、見ていてイイ感じです。

そして露わになるのは、押野さんがアイヌ系であったことと、それによる差別に苦しんでいたという過去。

この辺も実際に会った歴史的事象をなぞるかのようなストーリーであり、グイグイ、引き込まれていきます。

更に押野さんはアイヌ民族で語り継がれる憑き神の所有者であり、だからこそ、人の運命を予知できたということであり、決して不幸をもたらしていた存在では無かったことが判明するわけで、実は罪のない人間で、むしろ気の毒な運命を背負った女性であったことが分かる運びも素晴らしい。

押野さんが子供の頃から好きだった場所がタイトルにもある【アフンルパロ】であり、全ての発祥がここであったという繋げ方も、見ているコチラとしては大満足で納得のいくものに仕上がっています。

キザな台詞を吐く菊池の様子や、海岸でたそがれているような川居の様子は、ドラマチックではありますが、ハナにつくこともなく、よい演出として素直に受け容れられるものです。

更に監視カメラ映像に不可解に入り込んだフレームを画像にして、パズルの様に組み合わせると、そこにはアフンルパロを訪れていた岩澤と菊池、川居と思われる場面が現れるというのも、ありえないと感じつつも、伏線回収として納得できるものです。

しかし、トドメとして、これだけでは終わらないという念の入れよう。

呪われたホーム・ムービー

押野さんの情報を惜しみなく提供してくれた西村さんが話していたビデオが見つかり、それも公開するという盛り沢山な展開。

ここに映る映像も衝撃度と恐怖度では非常に高いものに仕上がっており、見る人間によっては、これをNo.1に挙げる方がいてもおかしくはない位のレベルを誇っていると思います。

怖がりな人間であれば、これは暫く頭から焼き付いて離れないくらいのインパクトがあると感じますが、どうでしょう?

総評

Part50は岩澤作品の中では、個人的にはNo.1の完成度を誇っていると思います。

メインコーナーのアフンルパロだけではなく、各コーナーも非常に完成度が高いものも多く、大満足です。

相変わらず菊池が大活躍の場面が多いわけですが、その快進撃も次作Part51で潰えることになるというのは、やはりシナリオ通りだったんでしょうかね?

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ50の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ50のネタバレ

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