
ほん呪23のネタバレになりますが、少々、前のめりな演出、奇をてらって余計な箇所も目立つ今作。
しかし、前作では少々、パワーダウンしていた肝心の心霊映像そのものはパンチが効いているものが増量されている様子。
そしてついにこの回から岩澤宏樹が登場することになっていきます。
ほん呪23の各章のネタバレ
おことわり
これからご覧いただくのは、一般の視聴者より投稿していただいた映像です。
ご覧頂いた後 不可解な出来事や霊的現象が起きた場合
こちらでは一切の責任を負いかねます。
本作品はお祓いを済ませております。
パリ観光
投稿者の斎藤祐実さんは新婚旅行でパリを訪れた際に、異国情緒が漂う街を歩きながらビデオ撮影をしていた。
パリの活気づいた街が歩きづらいという愚痴を言いながら、撮影を続ける斎藤さん。
凱旋門から地下鉄に乗り、エッフェル塔に向かったのだが、問題の映像は地下鉄の電車に乗っているシーンに現れる。
何気ない電車内の様子を捉えている中、疾走している電車のドアのガラスの部分に大きく裂けたような口を開ける能面のような白い顔が現れていたのだった。
シリーズ 監視カメラ コインランドリー
投稿者の佐野俊治さんがスタッフの元に送ってきた映像は、深夜、人がまばらなコインランドリーの完成カメラが捉えたもの。
過去にこのコインランドリーの近辺で強盗に襲われて殺された女性の死体が、持ち込まれて乾燥機の中に隠されたという猟奇的な事件が発生していた。
問題の映像は一人の男が紙袋をもってコインランドリーに立ち寄ったシーンから。
男が袋から洗濯機に洗濯物を出して投入しているが、うしろの乾燥機の中から手の様なものが外に出ようとしているように蠢いているのだった。
カラオケボックス
テレビ朝日の傍で投稿者の元木祐介さんと待ち合わせるスタッフ。
女性演出補の泰俊子がインタビューをするという形でこのコーナーはスタートするのだ。
投稿者の元木さんはテレビ番組の制作の仕事をしている彼は仕事が終わってから、スタッフ達と飲みにいったという。
二次会はカラオケボックスへ行ったのだが、投稿映像はその時の模様を捉えたものであった。
それから暫く経ち移動中に、他のスタッフと供にカラオケボックスでの二次会の映像を見直してみると、スタッフの一人が映像の中に足がうつっているといいだし、首つりみたいと声を上げたという。
元木さんは職場の先輩から聞いた話だと、実際に二次会に使ったカラオケボックスでは前に首吊り自殺があったという。
スタッフルームに戻った泰俊子は問題のカラオケボックスに電話で取材依頼をする。
カラオケボックス側は過去に自殺が起きた事実はないと否定。
しかし後日、制作担当の広岡知人がカラオケボックスの元従業員の女性に取材し、問題の映像をみてもらうシークエンスが流れる。
元従業員の女性が働いていたときに、実際に自殺は起きていたことを認めた。
カラオケボックスで首つり自殺をしたのはあるテレビ局の放送作家であり、台本などが書けなくなって鬱になって自殺したということであった。
問題の映像は元木さんたち若者グループが酔いに任せてカラオケボックスで大騒ぎをしている様子が映し出されている。
参加者の一人の女性のごきげん模様を元木さんが映している。
その彼女の右上に革靴とスラックスを履いたような男の足が上から延びているさまが現れていたのだった。
ボクシングジム
プロボクサーの友人を持つ投稿者の山村秀一さんが撮影したものである。
試合前、緊張している友人を和ませようと、山村さんがカメラをもって訪れたという経緯がある。
問題の映像は友人がサンドバッグに打ち込んでいる際に背後の鏡に映り込む。
逆さまの状態で男性の頭がまるでカメラを覗き込むように現れているのだった。
友人によると、その男性はかつてジムに在籍していたボクサーに似ているという。
彼は試合で受けた脳へのダメージが原因でボクサーを引退して去ったというのだが・・・。
廃神社
投稿者の吉井さんの自宅で取材インタビューをする演出補の大谷直樹と広岡と児玉。
吉井さんの親友である美和さんが彼氏と山にある美術館を訪ねた際に撮影された映像である。
美術館の帰りに偶然、潰れかかっている神社を発見した美和さんと彼氏はビデオを撮りながら、神社に入っていった。
そこで妙な物を捉えてしまったという。
帰り道に交通事故に遭い、彼氏は即死し、美和さんは植物状態になり現在も病院に入院したままであるという。
車は潰れて廃車状態となり、ビデオカメラも破損していたが、中に入っていたテープが無事であり、吉井さんが母親に見せてもらったことで問題の映像を確認し、投稿したという経緯であった。
大谷をはじめとするスタッフは美和さんたちが帰りに立ち寄った神社を特定。
神社は年老いた女性が管理していたというが、その後、廃れてしまったという。
現地にとんだ大谷らスタッフは聞き込みを開始。
神社を管理していた老婆はトラックに撥ねられて死亡し、管理者を失った神社は集落の人間の物置に使われているという証言を得た。
スタッフは神社に足を踏み入れると、そこである人影をみつける。
児玉の指示の元、その人影を追うが、その為に奥深い山奥へ入り込むことになってしまう。
人影を見失った時には既に日は落ちてしまい、山奥で遭難してしまった。
児玉と広岡が月の位置から方角を割り出そうとするが、大谷は泣き言をいい、広岡の怒りを買うことになる。
真っ暗な道を歩きだすが、大谷が頭痛がするといい、更に何か聞こえると言い出す。
大谷が聞いた物音の方に、車道があるかも知れないと感じた児玉はそちらに向かって歩こうとすると、大谷がそれを制止する。
児玉に怒鳴られて再び歩き出すが、その足取りは重い。
広岡も肺が痛いと言い出して、『俺、明日、別の仕事あんだよ・・・』と、愚痴をこぼすようになる。
大谷がついてきていないことを気づいた広岡が今きた道を戻ると、頭から血を流して倒れていた。
森に入ってから6時間以上経ち、大谷を抱えながらようやく車道をみつけた広岡と児玉。
車道からロケ車の場所まで行き、車に乗ってからは大谷を病院につれていくためにに急行する。
文化祭
大阪市に住む投稿者の木村晋さんは出張の為に都内にきていた。
その際、かつて通っていた学校の文化祭に訪れてカメラを回した。
カメラを回しながら学生たちの屋台や演劇などを映像にうつしていたが、その中に二箇所、奇妙なものが映り込んでいたのだった。
屋台の一角、周りの人間に溶け込むかのように後ろを向いている半透明のポニーテールの女性の影。
そしてもう一つは屋台のテーブルに座っている客の背後にピタリとくっつくかのように、男の顔半分が客の後頭部を見つめているかの様に現れていたのだった。
鉄棒
投稿者の柴崎さんとその息子さんに問題の映像が撮られた公園のベンチでインタビューを行う様子からコーナーは開始する。
インタビューを担当するのは演出補の横田則幸だが、どういうわけか白いスーツに紫のシャツに赤いネクタイという派手ないでだちであった。
問題の映像が撮られた経緯を柴崎さんは話す。
それによると柴崎さんの息子は運動があまり得意ではないのだが、学校で鉄棒と縄跳びのテストがあるというので、その練習の為に公園にきていたという。
その模様を映像に記録していたということであった。
後に柴崎さんの息子はテスト中に怪我をしてしまうが、その時、誰かに下に引っ張られる様な感覚があったと証言。
スタッフは問題の映像が撮られた公園の調査を開始すると、かつて様々な事件の現場になっている曰くつきの公園であることが判明。
10年前にバラバラ殺人事件があり、その遺体が遺棄された公園であるという。
横田がまるでレポーターの様に公園で解説しながら、大谷をひきつれて公園内部を散策するシークエンスを経て、問題の映像の紹介へ。
公園で縄跳びをしている柴崎さんの息子の様子が映っている。
その様子は母と息子の仲睦まじい親子団欒の模様を表しているが、息子が鉄棒をやる際のシーン。
カメラの前で鉄棒をする息子の奥に樹木が映っているのだが、その根元に人の首が転がっているかのように映り込んでいたのだった。
花火族
ある真夏の夜に撮られた若者グループが花火をして騒いでる模様を収めた映像。
投稿者によると高校時代の同級生が集まった際に行われたものであったという。
若者が歓喜の叫び声をあげたり、火を点けた花火を上空にばら撒いたりする様子が流れる映像。
問題の箇所は二箇所。
まずある女性の背後に坊主頭の背筋のいい老人のような人間が立ちすくんでいる映像。
そして、花火が炸裂し盛り上がっている若者たちをカメラがひいて撮っている箇所にまるでカメラにへばりつくように真っ赤なガイコツの様な顔が映り込んでいたのだった。
続・廃神社
かつて神社を管理していた老婆が交通事故で亡くなったことに着目したスタッフは、神社周辺で他に何か起きていないかを重点的に調査。
すると老婆の交通事故死のあとに、周辺では4件の交通事故があったということが判明。
その後、神社を管理していた老婆と関係のあった人物を見つけ出すことできた。
榊原さんという人物であり、演出補の岩澤宏樹と広岡、児玉は榊原さんの自宅で取材インタビューを行うことに。
それによると、元々は榊原さんの一族が代々、神社を管理していた。
祖父の代になり、亡くなったことを切欠に地元の女性に管理を任せて、榊原さんの一家は土地を離れてということであった。
榊原さんと岩澤が和やかに会話しているとき、急に児玉が入り榊原さんに問題の映像をみせるように岩澤にすすめる。
問題の映像を見た榊原さんであるが、昔に管理を任せた女性にあっただけなので同一人物かの判別はできないと語る。
元々、問題の神社は山のあらゆるものを祀っている神社であった。
神社の周辺の山は姥捨て山としても知られている忌まわしい場所でもあったのだ。
老人から子供、働き手として不足している人間、犯罪者などは、そこに捨てられていたというのだ。
更に集落に戻ってこれない様に足の骨を予め折って捨てていたという凄惨な過去がある山であったのだ。
昭和のはじめまで行われていたことであると榊原さんは岩澤に打ち明けた。
榊原さんから神社にまつわる風習や鉄則などを取材できたスタッフらは、その後の調査で老婆の息子と親戚ににあたる人物を発見。
息子に連絡をとってみるも電話は繋がらない為に、親戚の方の人間に取材を敢行する。
遠藤さんという男性であり、岩澤の訪問をうけて老婆との関係を語る。
それによると遠藤さんの母親のいとこにあたるのが老婆であるという。
しかし遠藤さんは老婆が死んだ際に、親戚筋に連絡もせずに勝手に弔った老婆の息子には憤りをもっていた。
岩澤は息子のことを遠藤さんに訪ねると、息子は借金で逃げ回っている男であると語る。
昔は真面目であった老婆の息子は若い女と知り合ったことで、だいぶ変わってしまい堕落した生活を送るようになったという。
更に親戚の中では冗談半分ではあるものの、息子夫婦が老婆を殺して保険金をせしめたんではないか?という疑惑があると遠藤さんは打ち明けた。
その後、岩澤と他のスタッフは老婆のトラック事故を調べたが、運転手は老婆の息子とは全く関係が無いことが分かった。
しかし交通事故とは関係はないが、村に帰った息子夫婦に老婆は山に捨てられていたのでは?という推測をスタッフは推理。
山から自力で降りて集落に戻ろうとしたときにトラックに撥ねられて亡くなったのでは?という仮説をたてた。
スタッフルームで談義する岩澤、広岡、児玉。
仮説を巡って岩澤と広岡は談義し合う様子が描かれるが、結局、その後の調査で老婆の残した土地などの財産は息子夫婦の手にわたっており、彼らはそれを売却していたことが判明。
岩澤たちは息子夫婦の住んでいるアパートを訪ねるもすでに引っ越しており、管理会社経由で電話番号と引越し先を聞くことができた。
電話しても息子夫婦と連絡がとれなかったために、住所を訪れてみると息子夫婦の家族が住んでいるはずの家は燃えて廃屋になっていたのだった。
隣の住人に聞き込みをすると、練炭によって一家心中をしたが火が燃え広がって火事になったという。
更に息子夫婦がその家に引っ越してきた際には、ヤクザの様な人間たちに追い込みをかけられていた様子もあったということが判明。
ここで問題の映像が公開される。
美和さんと彼氏が廃神社を訪れた際の映像であるが、神社を散策する二人を柱の影から口を開けて黒目だけの虚ろな表情みつめている老婆の姿がハッキリとらえられていたのだった。
その後、スタッフは投稿者の吉井さんに経緯を話して、老婆の交通事故現場を供に訪れることになったが、そこは、大谷、広岡、児玉がかつて山で迷った時に下りてきた車道の場所であった。
スタッフと吉井さんはそこに花を添えて、そこで亡くなった老婆に向けて手を合わせるのだった。
その一週間後、吉井さんから連絡が入る。
それは美和さんが死んだと告げるものであった。
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