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ほんとにあった! 呪いのビデオ22のレビューになります。

児玉和土の指揮下で進行していくほん呪作品の印象は『丁寧』かつ『大胆』という言葉が似合っていると感じます。

これまでの歴代の監督が作り上げてきた演出を残して踏襲しつつも、フェイクメンタリーだからこそ表現できるド派手な要素を盛り込みにきたという具合の児玉作品。

では、感想の方に。

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ほん呪22の各章のレビュー

シリーズ 『監視カメラ』

これまでシリーズ監視カメラは作品中に複数、込められる箸休め的なコーナーでしたが、今回はいきなり初っ端に。

それもその筈であり、心霊というよりは『何これ?!』という不思議映像なわけです。

女性従業員が普通に廊下を歩いている何の変哲もない映像なのですが、その女性が突然、壁に向かってダイブするかのように消えていくという直球かつ今まで見た事の無いような映像なのですよ。

怖いというよりはインパクト大であり、フェイクなのかガチなのかを考える余裕もなく、ただただ茫然としてしまうそんなコーナーです。

児玉和土にしてみれば、これが一発目の作品であるということで、初っ端の初っ端に視聴者にカマしてやろうと思ってたのかも知れませんね。(あくまで個人的に感じた感想)

監禁

非常に斬新かつ強烈なアプローチのコーナーであると思います。

心霊映像が映ってしまったからということですが、もはやこれは人間が怖いというものを表現していることに成功しているといえるのではないでしょうか。

そもそも投稿者の田山さんの悪趣味であるゴミ鑑賞。

これはダストハンターというフェティシズムの一種であり、この時点で投稿者自身もまともな人間でないことがありありと伺えるわけです。

更に取材を受けている様子も挙動不審であるわけで、気持ち悪いことこの上ないタイプなわけです。

だからこそ、そんな変態趣味を持つからこそ見つけたものというのが、女性を監禁していると思われる凶暴な男性の所有していたビデオなわけです。

おそらくはこの問題のビデオと言うのは、コーナーでは具体的には明言はされていませんでしたが、家に住まわせている少女が留守中におかしなことをさせないために撮影していた監視カメラの映像ということなのでしょうね。

続く感想はまた後ほど。

不倫カップル

不倫というのは、やっている本人たちからすれば燃え上がるわけですが、非常に周囲に不幸をもたらす危険が高い行為であると言えるでしょう。

今回のコーナーはあくまで子供の生霊というものが隠されたテーマであると感じますが、問題の映像はなかなかの恐怖レベルを誇っているといえます。

新人の女性演出補の加藤の存在を強調するかのような構成も、今後のほん呪シリーズに踏襲されていくものであり、現行のほん呪のセオリーはココから始まったといってもいいでしょう。

投稿者の不倫相手である間瀬さんがデニーズで加藤に向かって語るシーン。

映像を見せられて何事も無かったかのようにして間瀬さんが席を立つシーンは、現実でもよくある光景であると感じて、非常にリアリティを感じるに充分な演出であると思いました。

キャッチセールス

コーナーがはじまる初っ端、投稿者の下半身のおしりが強調されたミニスカート姿を舐めるように映しているのが気になりましたよ(笑)

女房と一緒に見ていて、一瞬、気まずい気分になりましたが、それはおいておいて。

キャッチセールスの模様は、実際にそのまんま昔、街中で行われていた事であり、罠にかかった人間が連れて行かれて事務所内でグチャグチャ言われて押されるというのも、昔、よく行われていた光景そのまんまですよ。

現在もやっている輩たちはいるのでしょうけど、こういうのは一時期、問題になりましたよね。

私の友人もこういうのにハマって、4時間以上、セールスの女と攻防したという武勇伝を教えてくれたことを思い出しました。

問題の映像よりも、こうした人間模様、そのものが怖いという感じでファイナルアンサーでいいのではないかな・・・と思います。

そして、軽いノリの投稿者のギャルに取材する横田則幸という、私の好きな演出補の横田和幸とは、どういう繋がりがあるのかと気になるわけですが・・・。

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マンション紹介ビデオ

貧乏くさい構成のPRビデオに映り込んだ霊も去ることながら、ここでもやはり犯罪をベースに臨場感を出しているといえます。

バブル時代は確かに土地の転売で大儲けできたわけであり、だからこそ、昔から土地を持っている人間たちが犠牲となる事件は多発していましたね。

そんな日本人の近代史における負の遺産というべきものを現在に蘇らせたような、そんなコーナーです。

通り魔

投稿者の友人である伊藤さんの問題映像ですが、要するに今でいうユーチューバーみたいなことをやっていたということですね。

ユーチューバーやニコ生主みたいな人間は、自分を見て欲しいが為に気持ち悪いことやおぞましいことをやってしまう連中であると感じていますが、投稿者の友人も結局はおなじ類の人間であったということを暗に示している。

その結果、呪いが発動して命を落としたというような展開なわけですが、問題の映像はなかなかインパクトのあるものに仕上がっています。

しかし、あまり怖いと感じることもなかったわけです。

新人の演出補である奥定は喋り方もハッキリしており、明るい感じで好青年の印象がありますが、すぐにフェードアウトしてしまいましたね。

フットサル

今作の白眉的コーナー。

特に投稿者に取材をするという映像があるわけではないショートコーナー的なものですが、22の中では一番、心霊映像的に一番であると思います。

フットサルの会場に何故か現れた赤い着物を着た少女の霊というミスマッチさが、ただならぬ気配を呼び、見ている者に戦慄を起こさせるには充分すぎるくらいの仕上がりになっているといえます。

続・監禁

問題の部屋の借主である男性が登場するわけですが、フェイクとあると感じつつも、その迫力はかなり凄いと言えます。

しつこく押し掛ける取材スタッフ達に同じことをずっと呟いて、突然、襲い掛かるその様は正しく危険人物そのものであります。

更にこの男性は体格もよく、それがさらに迫力を増大させています。

もはや心霊ドキュメンタリーということではなくなっていますが、それでも視聴者が飽きない展開には仕上がっているのは間違いありません。

問題の映像、そのものは特に怖いものではなく、確かに不思議なものが映っているという程度のもの。

ですが、その背景にあるストーリー展開というのが、それらの映像を強調させている様にも思えるとも言えます。

ところでプロデューサーの磯野って児玉の口から出ていましたが、磯野はMOVIE2で実際に演出補として駆けずり回っていたスタッフなんですよね。

全く作品とは関係ないんですが、辞めずに頑張っていれば出世するんだなーと感じたり(笑)

総評

各コーナーは非常に丁寧に作られていると感じ、これまでのほん呪の特徴を残しつつも、斬新な演出をふんだんに取り込んでいるという形です。

児玉和土指揮下になってからのほん呪の印象は特に犯罪系や人間の深層心理というエグさが際立つところと心霊を絡めて表現するという手法が特徴的。

個人的にこういうテーマは大好きであり、見応えがあると感じています。

ですが、肝心要の心霊映像はパワーダウンしているとは如実に感じるわけで。

しかし、次回はいよいよあの男が演出補に加わるということで、更にほん呪は隆盛を極めていくことになるわけですが、それは別の話。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ22の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ22のネタバレ

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