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ほんとにあった! 呪いのビデオ21のレビューです。

福田陽平ファミリーの最後の作品となるわけで、少々、後味の悪い顛末が印象的であると感じるものになっています。

ですが、インパクト的には最後を締めくくるにはこの位で良かったのかも知れないと思うものです。

それではいってみましょうか。

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ほん呪21の各章のレビュー

駅のホーム

問題の映像そのものは、よくある身体の部位が映り込んだという珍しくも無い映像。

30年前であれば、凄いと言われていたレベルなのでしょうけど、現在は特に珍しくも無いという形に収まっているといえるでしょう。

大学生グループの和気あいあいとした飲み会の帰りに撮られたという状況から、コーナー全体的にはリアリティがあるとは思います。

ヘリコプター

非常に変わったアプローチであると感じる心霊映像。

空にどうして口を開けたかのような巨大な顔が映り込んでいるのだろうか?という奇妙な状況が怖さを増幅させている気もします。

ただ、あまりにもうっすらすぎて、少々、分かりづらいとは感じます。

もしも合成などのフェイクであるのならば、もうちょっとコントラストをしぼったほうが良かったのかな?と思うのですが。

余命

投稿者が死を前にしている友人を頻繁にお見舞いに訪れるという内容の映像。

気持ちは凄くよく分かりますね・・・本人もその場にいる誰もが実はそういう気持ちになっている。

いつ訪れるか分からないからこそ、頻繁に訪れて少しでも思い出を作ろうとしているという光景が、どこか涙を誘う雰囲気も醸し出しています。

ですが、問題の映像そのものは、非常に気持ちの悪い変色した顔ということで、このギャップの差が気持ち悪すぎますね・・・。

決してインパクト的にはレベルが高いものでもないのですが、後になってジワジワとくる・・・そんな一本です。

誘拐

今回のトリとなってくる少女失踪事件にメスをいれようとするスタッフらのドラマというコーナー。

ドキュメンタリー、心霊映像の取材という範疇をこえて、これはもはやサスペンスドラマの様な展開になっていくわけです。

ですが、ストーリー的には非常に面白いと感じていますし、歴代女性演出補の中でも可愛い部類に属する近野恵美が有終の美を飾っていると言えるでしょう。

色々と思うことがあるのですが、それは続・誘拐の欄で詳しく語ります。

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消費者金融

随所に見られる中晶子の汚いものをみるような怪訝な表情が印象的なコーナー。

それもその筈であり投稿者があまりにも奇抜というか嫌悪感を感じる男なんですよね・・・。

消費者金融からお金を借りているというだけで、社会人として様々な事情があるにしろ、自分で自分の首を絞める管理能力の乏しい人間であると証明している。

更には住んでいるアパートの部屋はだらしなく片付けられている様子もなく、女性には少々、不快感を伴う様な雑誌が放置されている。

しかし、当の投稿者はカッコつける意味でスタッフを待たせた挙句に、スーツを着こなすして取材をうけるという状態には『こいつ、何か変だ・・・』と感じるのは無理もない。

問題の映像よりもこちらの方がある意味怖かったりするんですがね(笑)

おまえを許さない・・・』という声が聞こえているというテロップとナレーションによる誘導があるわけですが、そうは聞こえないんですよね。

しかし、ノイズとともに女の声で何かを呟いていることは確認できるわけで、それ自体は確かに不思議な事象であるとは思います。

オーディション

どこかの芸能プロダクションの応接間に迎い入れられて、割と長い尺でインタビュー映像が収録されているわけですが、あまり意味をなしていない感じに見えます。

問題の映像もそれがそもそも霊であるのかどうかもイマイチ判別がつかなわいわけで、その当時、本当に誰かが飛び降りただけなのかも知れないという勘ぐりすら起きるわけで。

どちらにせよ奇怪な現象であることには変わりはないのですが、パンチに欠ける一本でした。

鏡の中

テレビの特番でも使われており、反響があった印象がある映像ですね。

割と有名ではないかな?と個人的には思っているんですが、非常にインパクトがあるものです。

怪奇談話などでありがちな、幽霊とか人間が怖いとかというものではなく、事象そのものが不思議すぎるというストレートなものです。

鏡にうつった娘が動かないで静止している状態というだけの代物なんですが、単純で分かりやすいからこそ不思議過ぎて怖いというもので、画質が一昔前のビデオを加味して余計に怖さを増長させているんですね。

そういう意味では今作において一番の映像であるといえるわけで、インパクトあるものに仕上がっていると言えます。

文化祭の噂

投稿者の女子高生が可愛いな・・・と邪念を感じる私ですが、そんなことはどうでもよく(笑)

個人的に好きなコーナーの一つです。

先輩から伝えられているビデオを発見した際に、出てきた映像は昔の文化祭の舞台の様子。

そこに有り得ない位置に有り得ない構図で映り込む男の姿。

ところが、それは過去に発狂して精神を病み、自殺した教師であり、それとなくその様子をたまたま捉えてしまった映像であったと暗に匂わす構成は見事かな?と感じます。

問題の映像で空中でもがく男は投稿者がいう首にかかった何かを押さえてもがいているといったものではなく、私にはただそこから落ちない様にバタつかせているようにしか見えなかったわけですが・・・。

何にせよ本番の舞台でそんなものが映り込んでいる自体が普通ではないので、インパクトがあり意味深な怖さがある映像であることには変わりはありません。

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続・誘拐

誘拐事件になるかと思いきや実は地元から古くから語り継がれる神隠しが関係しているという展開。

そちらの方がほん呪的にはおいしい展開であったはずであり、それをメインに調査を続けていく中で、ある伝説にいきつく。

その伝説とは実は神隠しと言う伝承そのものは、自分の子供を殺めてしまった大人たちが隠すために作り上げられた虚構であるというもの。

しかし、それを良しとしない人間が、それに加えて祟るという虚構を付与して大人たちの倫理的に禁忌とされている選択肢を断つことに成功したという話。

非常によく出来ている話だな・・・と感じていますが、これだけでは終わらないわけです。

現代では飢饉などにより子供の口減らしをする必要がなくなったわけですが、現代だからこその問題が生まれているわけです。

それが虐待というものであり、それの犠牲になっていたのが誘拐されたと思ってた女の子であるという展開。

虐待によって死んでしまった自分の子(厳密にいえば父親からすれば他人の子)が公になれば、社会的な制裁を加えられるのは間違いないわけなので、それを人知れず隠したというのが隠された真実なのかも知れない。

と、いうオチなのですが、そうなると母親もスタッフに見せていた心境や様子は芝居と嘘に塗り固められていたものであるわけで・・・。

たかだかビデオ制作のスタッフがそれに触れていいのか?という状態なわけですが、女性演出補の近野の正義感に火がついてしまったという展開で。

もはや、ここまでくるとドキュメンタリーではなく、ドラマチックであり、とてもではないですがガチとは思えない。

ですが、一つのストーリーという意味では非常に面白いと感じるわけですし、結局、真実は闇の中というのも、それはそれで現実っぽいわけです。

この後の作品ではこれまでに活躍した演出補の中晶子や近野恵美は登場しなくなるわけですが、後味の悪い終わり方を迎えた今回の作品とともにフェードアウトしたのか・・・という推測なども出来るのですがね。

総評

福田陽平は現行のほん呪の製作に携わっているので、彼は厳密にはこれが最後の作品とはいえません。

ですが、ほん呪において定番化した女性演出補を前面に押し出して、ストーリーを際立たせるという手法は、この時期から始まったことであったといっても過言では無いでしょう。

本来は裏方で黒子の様な存在であるインタビュワーや演出助手たちも作品を中核を担う存在として演出対象になりえることを証明したという事に他ならないと言えるでしょう。

ここから多くの演出補が生まれて、テレビ出演も果たす人間も現れるわけですが、それはこの時期のほん呪が強く影響を与えていたとみて間違いないと言えます。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ21の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ21のネタバレ

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