
ほんとにあった! 呪いのビデオ20のレビューです。
演出補の近野が徐々に頭角を表してきているのが垣間見える作品となっていますが、今回も福田陽平の演出が冴えているとも思える仕上がりです。
では、早速いってみます。
ほん呪20の各章のレビュー
焼け残った怨霊
投稿者がボカシはかかっているものの、ビジュアル系?ホスト系?の兄ちゃんというのが最初、目につくそんなコーナー。
丸中&中晶子のコンビのやり取りが初っ端から光っています。
問題の映像はまるでお化け屋敷のアトラクションの様に、派手な動きをするわけですが、投稿者グループのビビり方がリアリティを増幅させることに成功していると感じます。
やはり『隔離病棟』『暗闇』『這いずってくる女』『首』というキーワードで構成されている映像は、やはりインパクト大といえるでしょう。
スタント
演出補の近野恵美の初見コーナー。
結構、可愛い顔立ちであるのが印象的であるわけで、それに輪をかけてツインテールという、明らかに男性視聴者の心を釘付けにしようとしていると感じるのは私だけでしょうか?
それはそうと、問題の映像は苦悶に満ちた化け物の顔が妙に不快感を与えてくれますが、ちょっと首を傾げるところもあったり。
と、いうのも投稿者がスタントして落下する際に、影になった車に顔が映り込むわけですが、非常に合成するのに都合のよいポイントにタイミングよく表れているようにしか見えないのですよね・・・。
私がもう一人・・・
今作最大の恐怖映像と言える至極のコーナー。
要するにドッペルゲンガーをテーマにしていると言える設定であり、投稿者の友人と同じ顔の女が不意にカメラ目線で覗き込むという映像。
タイミング的にココに出てくるとバッチリ分かっていても、やはりゾッとする映像であり、格闘技でいうと必殺技的な作りと見受けられます。
更に気持ち悪いのが同じ顔の女が微妙に揺れているというのも、生々しすぎて気持ち悪いわけですよ・・・。
フェイクであろうがなかろうが、これだけの映像であるならば、何をどう勘ぐっても怖いことには変わりない・・・その域に達している一本です。
暴力の理由
個人的にスタッフの元に駆け込んできた投稿者のメガネの彼女は、そそるタイプであったりします(ぶw)
まあ、そんなことはどうでもいいんですが、問題の映像です。
コーナーではDV夫の顔が変わったという様な表現ですが、映像は明らかに顔が重なって映り込んでいるという状態に少々、解せないものがあります。
重なって映っている幽霊とされる女の顔は、それ自体は確かに不気味で怖いものではありますが、一目で合成物であると分かるくらいの代物です。
もうちょい何とか工夫できなかったものだろうか・・・と思ってしまいます。
しっかりと旦那の顔にハマっていたならば、このコーナーももうちょっと点数上乗せって感じだったんですけどねぇ。。
お料理会
老人のお料理会とは何とも素敵な催し物であると素直に感じます。
ですが、問題の映像はもしもガチだとしたら、こんな見辛い箇所に見辛い色合いで、よく発見することが出来たな・・・という具合です。
映像そのものは決して怖くはないわけではないのですが、普通は気づかんだろ?と、見ているコチラとしては思うので、その点から踏まえてもやっぱり・・・と勘繰ってしまいます。
教育ビデオ
このコーナーも演出補の近野が大活躍、出ずっぱり的なものに仕上がっています。
ちなみに問題の映像は教育ヨガビデオということで、エピソード内では社長はこのヨガビデオに巻き返しを図る意味で、かなりお金を使った・・・などという背景が語られるのですが、ヨガビデオそのもののクオリティはどっからどうみても低予算品であり、貧乏臭さが漂っています。
この程度のクオリティに社運をかけたというのであれば、そりゃ潰れるよ・・・という具合に感じたり(笑)
肝心要の映像は怖いと感じるものであり、それは要は社長の顔?と連想させるには充分な構成なので、全体的にはまとまっていたかと思う一本です。
シリーズ監視カメラ 誰もいない会社に・・・
投稿者の警備員の木村さんがあまりにも挙動不審すぎるのが目立ちます。
それに時折、怪訝な面持ちと動揺をのぞかせる近野の姿と相まって、ある意味、笑えるコメディのようにも感じる奇抜なコーナーです。
問題の映像は特に怖くもありませんが、映り方的には怪奇映像などに耐性のない方ならば、普通に不思議な映像であると感じるのではないでしょうか?
添付された呪い
もはや完全にドラマ化しているといっていいコーナーですが、見ていて非常に心地がよいともいえる。
丸中の男らしさが仇になり、瀕死の重傷を負う羽目に。
普段は感情の無い冷静沈着な強さがある中晶子がはじめて動揺と恐怖を覗かせる表情を浮かべるシーン。
添付された動画の呪いに倒れた丸中に身を案じながらも、恐怖も相まって涙をこぼす近野。
また投稿者それぞれも個性があり、泣く者、クセのある者、打ちひしがれている者とストーリーを補強するには充分過ぎる立ち回りでした。
これはもはやドキュメンタリーではなく、ドラマであると感じました。
肝心要の問題の映像もガラケー時代の粗い画質だからこそ余計にリアリティとインパクトがある映像に仕上がってます。
更に虐待して赤ん坊を死なせるくせして、苦悩に満ちているかの様な母親の姿。
これは、暗に育児ノイローゼで頭がとんでいるという現代の若い母親が陥りそうな様子、そのものを見事に表現できていると言えるでしょう。
ドキュメンタリータッチのドラマということでは、非常に仕上がりは完璧であると個人的には感じております。
総評
福田陽平作品の中(16巻~21巻まで)では一、二を争う作品であると感じます。
やはり女性演出補の使い方がうまいと感じるわけで、特にこの回はドラマチック過ぎるわけですが、それもいいかな・・・と思わせる位のものであると感じます。
☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
・ほんとにあった! 呪いのビデオ20の内容
・ほんとにあった! 呪いのビデオ20のネタバレ
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