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ほんとにあった! 呪いのビデオ16のレビューですが、初見の時はあまり印象が薄い福田陽平時代のほん呪。

しかし、改めて見てみると、非常に優れていたなぁ・・・と感じてしまっています。

と、いうわけで感想をつづっていきます。

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ほん呪16月の各章のレビュー

本編が始まる前に注意書きのテロップが流されるのは、もはや定番といった具合ですね。

しかし、すぐに気が付くのは、テロップのフォント(字体)が明らかにワープロ字を彷彿とさせる古臭さを目立たせているところです。

これは福田陽平の演出の賜物なのでしょう。

肝心要のテロップの注意書きの文面が、どこかおかしいと感じるのもあるのですが、誤字脱字などは誰にでもあると言うことで特にキニシナイ方向で(笑)

卒業旅行

問題の映像が撮られたところは明るみになっている情報によると沖縄県国頭郡にある万座毛というリゾート地の様です。

投稿ビデオは非常に画質が悪いのですが、それでもエメラルドブルーの海が広がっていて実物は素晴らしい光景なのだろうと感じる場所と分かります。

自殺するところを偶然、捉えているということですが、その身投げする人間は透けているということと、その当時は誰もその人間の存在に気づいている人間はいなかったという二重の仕掛けで不思議さを増大させているという具合です。

明るみになっている情報には身投げした人間のいたところは『象の鼻』と呼ばれる岩だったそうですが、投稿者が撮っていた場所からは象の鼻の岩穴が見えないということです。

この情報が本当ならば、フェイクでしたということに他ならないわけですが、普通に不思議な映像には見えると思います。

引越し先に・・・

女性の演出補が前衛的に登場するというのは、リング編以来ではないでしょうかね。

演出補の中さんはどことなく冷たい顔つきをしているのですが、笑顔を浮かべる様子も随所にあり、好感の持てる登場人物です。

問題の映像は取材の模様が長く引っ張り過ぎたせいか、拍子抜けしてしまうくらいに、あまりハッキリ映ってはいません。

しかし、確かに異形の女が映っているという認識は出来るので、耐性の無い方は充分、これだけでも怖いと感じるのではないでしょうか。

死の予告

ほん呪シリーズはあくまで心霊、呪いなどの類を紹介するコンセプトですが、時々、人間が怖い系が混入するときがあります。

今回のトリとなるこのコーナーも正しくそれに値すると思います。

明らかに就職活動がうまくいかないままに、どんどん精神が崩壊していくという現代病をテーマにしているものですね。

2005年当時は現在よりも就職=安定という価値観が強かった時期なので、こうした状態の人間は巷に沢山いた記憶があります。

とりあえず、このコーナーのレビューは後ほどに。

体育館に唸る音

どこか青春を彷彿とさせる高校生らしい投稿映像ですね。

当のコーナーでは名言していませんが、カメラを撮影している男子生徒は以前から気のある女の子を重点的に撮影しているという淡い恋心がこもっているようなシーン。

しかし、意図せずにその女の子が実は人知れず抱えてしまっている本人すら自覚のないモノが分かってしまうというオチでしょうか。

通常で聞くと、どっからどう聴いてもゲーム(ゼビウスとかインベーダーetc)のミサイル音にしか聞こえないわけです。

しかし、スロー再生すると、ばっちりと同じ位の年の女の子の恨みの声が入っているということで、非常にうまい展開だなーと感じます。

意外にこういう青春真っただ中の子供たちの人間関係の方がエグかったりしますからねぇ・・・。

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ライブハウス

やたらとノリがいい投稿者とそのバンド仲間が印象的ですが、最初、何が映っているのかが分かりませんでしたよ。

そもそもドラマーの国定さん、タオルを首からかけてドラムを叩いていたと思っていたわけですが、それがタオルではなく血塗れの手であったということで別の意味で吃驚した一本です。

同じスタジオで心臓麻痺で亡くなった人がいるという噂も、投稿者の彼の胡散臭さもあって全く真実味がないのですが、小さくそれなりにまとまっていたなーと感じます。

背後に佇む少女

福田陽平時代のほん呪はあまり印象にあるものが少ないと前述しましたが、このコーナーは非常に記憶しています。

いわゆる低俗な遊びに明け暮れる街の不良少年たちが、ノリで見つけたボールで迷惑も顧みずに夜に駐車場で遊んでいるというのは、地方都市などではよくある光景です(笑)

その際に映ってしまったのが、凄まじい形相の少女ということで、そのアンバランスさがリアリティを作品にこめるのに成功していると感じます。

例えこれが100%作り物であったとしても、純粋に恐怖を感じるものに仕上がっているわけであり、そういう意味では『素晴らしい!』の一言に尽きるかと。

叫び

若い時の私ならば、楽しそうにビデオに恋人として映っている女が実は親友と陰で凹凸して、子供まで堕していたというのを知ったならば『このク〇ビッチ!!』と感じていたでしょう。

しかし、今見ると、どこか切ない話だなーと感じる部分もあるわけですよ。

このコーナーの冒頭で、演出補の女性が遠藤さんにC.Sさんの事を『かわいい』と呟き、遠藤さんが照れを隠すかのような表情を浮かべるシークエンスも、こうしたエピソードにインパクトを持たす為の仕掛けであったと思うわけです。

ところで、この女性演出補は誰でしょうか・・・スタッフロールにも名前がでていない女性であり、遠藤さんと向かい合って座っている姿が非常に体格も良く、声も低い。

現在に至るまで謎なんですよね。。

しかし、問題の部分に入っている声は非常に戦慄をおぼえるものであります。

が、少々、プロットがおかしいと感じます。

C.Sさんが問題の声を確認した時には、まだ遠藤さんの親友との間に出来た子供がお腹の中にいたはずです。

そして遠藤さんの前から離れてから堕ろしているはずなのに、C.Sさんは映像に録音されたのは自分が堕ろした子供の声と考えるのは不自然です。

この辺は脚本をミスったのか?と下衆な勘ぐりをしてしまうわけですが・・・。

しかし、心霊云々よりもこのストーリーの続きが気になるなぁ・・・と感じるものに仕上がっているのはお見事。

シリーズ 監視カメラ -誘い-

電車がカメラの前を疾走している時にぼんやり現れる巨大な女の霊のような存在。

それはそれで結構、分かりやすく耐性の無い人間ならばゾクっとするのでしょうが、問題はその後の女子高生ですよ。

線路上に倒れ込むわけですが、その倒れ方が明らかにわざとらしく見え見えなのですよ・・・。

この時点で一瞬でこのコーナー自体が作り物と丸分かりしてしまう辺り、興ざめともいえるコーナーになってしまっているのがいただけない。

続・死の予告

とにかくこの謎の男性は面接に受かったのならば、自殺しなかったということなのでしょうか。

しかし、そんなメンタルでは例え内定をもらったにしても続くわけが無く、結局は問題を先送りにしているに過ぎないという勘ぐりが私の頭の中に錯綜してしまうコーナーなのですが。

九分九厘、このコーナーはフェイクメンタリーであると思うのですが、敢えてガチだったとして考えてしまうと、そういう感想が先に立ってしまうのですよ。

それにしてもこういう人間は実社会では未だにいるわけであり、間違った常識をデトックスしないことには結局、同じことであると感じさせるわけで。

心霊もののオリジナルビデオであるわけですが、こうした社会問題も取り込んで切り込んでいる辺り、単純に面白いと思うわけです。

最後の留守番電話の音声は、無理矢理、心霊に関連付けているようで苦しいと感じましたが・・・。

にしても映像そのものは、作り物であると分かっていても、深夜、一人で見るには耐えないくらいの衝撃度があるのは間違いなく、身震いするレベルには仕上がっていると思います。

総評

福田陽平さんがこの回から暫くほん呪の通常ルートを仕切ることになっていくわけですが、今見ると非常に淡々としていて過剰な演出も無く好感が持てます。

好みの問題もあるのでしょうが、坂本一雪さんの時はドライ&クール、しかし福田陽平さんの場合はニヒル(虚無感)という感じで、個人的にはそういうのは非常にストライクであったりするのですが。

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☟ネタバレや内容は以下のリンクから☟
ほんとにあった! 呪いのビデオ16の内容
ほんとにあった! 呪いのビデオ16のネタバレ

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